日 常 生 活 密 着 型 異 種 格 闘 技 バ ー
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地震・雷・家事・二槽式
随分長いこと御無沙汰しちまいまいたが、フラフラダンスをぎくしゃく踊っている今日この頃のマスターですよ、おこんばんは。
灼熱地獄の幸手リアの実家で父上のお世話をし、幸手リアから電車で30分位の所にある病院で母上のお世話をし、はるか遠く横須賀パラゴーで歌うという、すげぇ距離の三点移動。そして高円寺の自宅にたまに寄り道する、そんな日々でしたのことよ。
なんだかしっちゃかめっちゃかでうわーお状態なので、自分の頭を整理するためにも、あと母上と同じ症状の方が周りにおられたら参考のためにも、ここ数週間の出来事をば書いておくです。
・ここ数年で徐々に歩けなくなっていった母上の病名は『閉塞性動脈硬化症』。手っ取り早く言えば、心臓から足に向かって流れていく太い血管が詰まっちゃったため、両足に血がちょろちょろしか流れていない状態。なので、その詰まっちゃった血管の代わりに人工血管を埋め込んで繋ぐという、バイパス手術をしたのでした。
・我ながら解説図が素晴らしいと思う。
・ほいで6時間にも及んだそのバイパス手術は無事成功。あとは傷口が塞がるのと体力が回復するのを待つのみ・・・と思いきや。
・外食もしないわ出来合いのものを食べる機会もないわで、引退以来数十年ほとんど自分の作る味だけで食生活が構成されていた母上。『顔も知らない人が作った食事』もいやなんだろうけど、『うすい・塩気ない・まずい』という病院食独特の様式美にどうしても馴染めない模様。『匂い嗅ぐだけで気持ち悪くなるのよ』『全部同じ味だし』『頑張って食べなきゃって分かってるけど、どうしても喉を通っていかないんだもの』などとブーブー言いつつ、元々小鳥のような食事量ではあるのだが、毎食ほんの数さじ口を付けるだけで大方残してしまう。このままじゃ気力体力ゼロ→いつになっても傷口塞がらず→なんか変なもん併発→寝たきりコースまっしぐらだ。試行錯誤のうえ、洋菓子屋さんの高級桃ゼリー(ふるふる柔らかくて細かく砕けてるやつ)や早生みかんの薄皮まで剥いたやつをこっそり与えてみたらペロリと平らげてくださりやがったので、身体が全ての飲食物を受け付けないという最悪の状況ではないようだ。一体なんなのだ。ただの贅沢かわがままか。とにかく栄養とって一日も早く回復してもらわないと。
・せっかくパイパス繋がって足先までどくどく血が流れるようにしてもらったんだから、せっせと院内を歩いてリハビリしなきゃいけない(お医者様からもさんざん言われてる)のに、ベッドの上からまるで動こうとしない母上。病室を出るのは検査とトイレ時のみ。まるで退院したくないみたいだ。
・しかし老齢になってからの初入院(お産を除いて)だと、同じような患者さん多いのかもなぁ、とも思う。特に女性。これまでの人生、奴隷か家政婦かってくらい夫や舅姑や子供達のためにしゃかりきに働き続けてきての、入院。上げ膳スウェーデン、いや上げ膳据え膳だわ、看護師さんもお見舞い客も優しく優しく労わってくれるわ、毎日家族が交代でやって来て、やれ欲しいものはないかやれ食べたいものはないかと世話を焼くわで、人生初の主役だもんなぁ。特に母上にとっては、絵に描いたような昭和亭主関白の夫が自分を心配して毎日せっせと通ってくる状態なんて、これを逃したらもう二度とないもんなぁ。嬉しいんだろうなぁ。
・でも一日も早く退院してくれなきゃ困るのです。
・二槽式で洗濯するの、もういい加減面倒臭いし。←実家の洗濯機
・母上不在の間ずっと出来合いのものばかりじゃあ父上の血糖値も鰻登りだろうよと、せっせとヘルシー料理を作るわし。ひと口だけおそるおそる味見して、それ以来全く箸をつけない父上。
・ええ、ええ、いいんですよ、どうせわしの料理なんて(泣
・しかし、そこはウソでも『美味しい♪』と食べてみせるのが娘への思いやりってぇもンじゃあないんですかねぇ、お父っつぁん(怨
・幸手滞在中は、夜の窓外からのBGMが楽しみのひとつだ。虫各種による、じーじー・りりりり・しょわしょわ等がうまいこと複雑に絡み合った基本リズムに、牛蛙のぼぁおぅ、ぼぁおぅ、のベース音(たまに偏拍子)(たまに転調)、そしてごぁっごぁっ、ぎょけけけけ、ぎお・ぎお・ぎあ?等チビ蛙たちのアクセント。時折遠くで『バン・バン・バババン・ババババン・ババン』のヤン車音(合いの手を入れたくなる)。子供の頃から当たり前のように聞いてるけど、よく考えたらうまいことバランスの考えられたすごい楽曲だとしみじみ思う。
・などとしみじみしたフリしつつ、頭の中はやはりしっちゃかめっちゃか。
・そういえば、今年は高円寺阿波踊りを全く楽しめなかった。最終日だけは見ようと思えば見れる時間はあったのに、見に行かなかった。窓の外から聞こえてくる和太鼓の音に魂が揺さぶられることも、涙腺がアタックされることも全くなかった。長年高円寺に住んでいて、こんなの初めてだ。心に余裕がないと、音を楽しむ余裕もないのだなぁ。
・ハゥッ。仕事中は切り替えて楽しんで歌ってるつもりだけど、出ちゃってたらどうしよう。
・いや出すな。死んでも出すな。出していいのは色気だけ。
・だがそれは出ない。
・そしてパラゴーもしっちゃかめっちゃか状態ではありますが、前進できるよう皆奮闘しておりますんで、引き続き応援のほどよろしく哀愁なのでございます。
そんなこんなで、取り急ぎ近況報告だったのでしたー。おわり。
灼熱地獄の幸手リアの実家で父上のお世話をし、幸手リアから電車で30分位の所にある病院で母上のお世話をし、はるか遠く横須賀パラゴーで歌うという、すげぇ距離の三点移動。そして高円寺の自宅にたまに寄り道する、そんな日々でしたのことよ。
なんだかしっちゃかめっちゃかでうわーお状態なので、自分の頭を整理するためにも、あと母上と同じ症状の方が周りにおられたら参考のためにも、ここ数週間の出来事をば書いておくです。
・ここ数年で徐々に歩けなくなっていった母上の病名は『閉塞性動脈硬化症』。手っ取り早く言えば、心臓から足に向かって流れていく太い血管が詰まっちゃったため、両足に血がちょろちょろしか流れていない状態。なので、その詰まっちゃった血管の代わりに人工血管を埋め込んで繋ぐという、バイパス手術をしたのでした。
・我ながら解説図が素晴らしいと思う。
・ほいで6時間にも及んだそのバイパス手術は無事成功。あとは傷口が塞がるのと体力が回復するのを待つのみ・・・と思いきや。
・外食もしないわ出来合いのものを食べる機会もないわで、引退以来数十年ほとんど自分の作る味だけで食生活が構成されていた母上。『顔も知らない人が作った食事』もいやなんだろうけど、『うすい・塩気ない・まずい』という病院食独特の様式美にどうしても馴染めない模様。『匂い嗅ぐだけで気持ち悪くなるのよ』『全部同じ味だし』『頑張って食べなきゃって分かってるけど、どうしても喉を通っていかないんだもの』などとブーブー言いつつ、元々小鳥のような食事量ではあるのだが、毎食ほんの数さじ口を付けるだけで大方残してしまう。このままじゃ気力体力ゼロ→いつになっても傷口塞がらず→なんか変なもん併発→寝たきりコースまっしぐらだ。試行錯誤のうえ、洋菓子屋さんの高級桃ゼリー(ふるふる柔らかくて細かく砕けてるやつ)や早生みかんの薄皮まで剥いたやつをこっそり与えてみたらペロリと平らげてくださりやがったので、身体が全ての飲食物を受け付けないという最悪の状況ではないようだ。一体なんなのだ。ただの贅沢かわがままか。とにかく栄養とって一日も早く回復してもらわないと。
・せっかくパイパス繋がって足先までどくどく血が流れるようにしてもらったんだから、せっせと院内を歩いてリハビリしなきゃいけない(お医者様からもさんざん言われてる)のに、ベッドの上からまるで動こうとしない母上。病室を出るのは検査とトイレ時のみ。まるで退院したくないみたいだ。
・しかし老齢になってからの初入院(お産を除いて)だと、同じような患者さん多いのかもなぁ、とも思う。特に女性。これまでの人生、奴隷か家政婦かってくらい夫や舅姑や子供達のためにしゃかりきに働き続けてきての、入院。上げ膳スウェーデン、いや上げ膳据え膳だわ、看護師さんもお見舞い客も優しく優しく労わってくれるわ、毎日家族が交代でやって来て、やれ欲しいものはないかやれ食べたいものはないかと世話を焼くわで、人生初の主役だもんなぁ。特に母上にとっては、絵に描いたような昭和亭主関白の夫が自分を心配して毎日せっせと通ってくる状態なんて、これを逃したらもう二度とないもんなぁ。嬉しいんだろうなぁ。
・でも一日も早く退院してくれなきゃ困るのです。
・二槽式で洗濯するの、もういい加減面倒臭いし。←実家の洗濯機
・母上不在の間ずっと出来合いのものばかりじゃあ父上の血糖値も鰻登りだろうよと、せっせとヘルシー料理を作るわし。ひと口だけおそるおそる味見して、それ以来全く箸をつけない父上。
・ええ、ええ、いいんですよ、どうせわしの料理なんて(泣
・しかし、そこはウソでも『美味しい♪』と食べてみせるのが娘への思いやりってぇもンじゃあないんですかねぇ、お父っつぁん(怨
・幸手滞在中は、夜の窓外からのBGMが楽しみのひとつだ。虫各種による、じーじー・りりりり・しょわしょわ等がうまいこと複雑に絡み合った基本リズムに、牛蛙のぼぁおぅ、ぼぁおぅ、のベース音(たまに偏拍子)(たまに転調)、そしてごぁっごぁっ、ぎょけけけけ、ぎお・ぎお・ぎあ?等チビ蛙たちのアクセント。時折遠くで『バン・バン・バババン・ババババン・ババン』のヤン車音(合いの手を入れたくなる)。子供の頃から当たり前のように聞いてるけど、よく考えたらうまいことバランスの考えられたすごい楽曲だとしみじみ思う。
・などとしみじみしたフリしつつ、頭の中はやはりしっちゃかめっちゃか。
・そういえば、今年は高円寺阿波踊りを全く楽しめなかった。最終日だけは見ようと思えば見れる時間はあったのに、見に行かなかった。窓の外から聞こえてくる和太鼓の音に魂が揺さぶられることも、涙腺がアタックされることも全くなかった。長年高円寺に住んでいて、こんなの初めてだ。心に余裕がないと、音を楽しむ余裕もないのだなぁ。
・ハゥッ。仕事中は切り替えて楽しんで歌ってるつもりだけど、出ちゃってたらどうしよう。
・いや出すな。死んでも出すな。出していいのは色気だけ。
・だがそれは出ない。
・そしてパラゴーもしっちゃかめっちゃか状態ではありますが、前進できるよう皆奮闘しておりますんで、引き続き応援のほどよろしく哀愁なのでございます。
そんなこんなで、取り急ぎ近況報告だったのでしたー。おわり。
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