一日一生。そう考えたら、”永い一日”。いろいろ楽しいことがあると良いね!
多くの仏様に会いたいなら東寺。
宝物殿にも沢山の仏様がいらっしゃいました。
館内は撮影禁止なので、パンフレットでも。
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屏風絵の十二天像。半分の6天像しか見れま
せんでしたが、月天、風天など印象的でした。
また、2階にある大きな千手観音。見上げる
ほどの立派な仏像。
でも正直に告白します。一目見て思い浮かん
だのは、GANTZの映画でした。
こんな私に、仏様を語る資格はありません。
京都で多くの仏様を見たいなら、東寺を訪ね
るのが良いですよ。
金堂には、本尊の薬師如来と、日光、月光の
両菩薩。本尊台座には十二神将像もあります。
そして圧巻なのは、講堂。
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曼荼羅を具現化した立体曼荼羅。
大日如来を中心とした五智如来像、五大明王
像に五大菩薩像、四天王像に梵天像、帝釈天
像が安置されています。
撮影禁止なので写真をご覧いただけないのは
とても残念ですが、本当に圧倒されます。
不謹慎な表現とは思いつつも、伴侶の言葉に
は言いえて妙。まさに”仏様のオンパレード”。
京都の東寺。
弘法大師、空海の真言密教の総本山です。
空海は、高野山に金剛峰寺を修行の場として
建立し、東寺はその実践の場として活動した
そうです。現代風に言えば、農業用水の整備、
道や橋の建設、職業訓練や医療など。それら
の技術も、唐から持ち帰ったものだったので
しょう。
空海と同時期に、伝教大師、最澄が天台密教
の開祖となり、比叡山に延暦寺を開きます。
こちら当時の仏教界のエリート。二人の大師
の間には様々な確執もあったようなのですが、
そうしたことも含めて、難解そうな密教につ
いて私が知りえたのは全て、司馬遼太郎の
「空海の風景」という小説に出会ったおかげ
です。
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まだお読みでない方で、東寺を訪ねられる方
は、ぜひお読みになることをお薦めします。
東寺の「非公開文化財特別公開」のもう一つ。
五重塔の初層内陣の公開です。
五重塔は4回焼失していて、現在の五代目は
正保元年(1644年)徳川家光から寄進された
ものだそうです。現存する古塔のうち最高の
高さとのこと。
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その五重塔内部に今回特別公開で入ります。
五重塔の初層には、心柱を中心の大日如来と
して、その周りには金剛界四仏と八大菩薩が
安置されていました。金色の見事なお姿は、
普段見られることがないのは勿体ないくらい
です。
五重塔を出ると雨あがり。
庭も少し紅葉が色づき始めています。
東寺では、今年の「非公開文化財特別公開」
が2つあります。
その一つが灌頂院の両界曼荼羅図。
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灌頂とは、頭頂に水をかける真言密教の儀式。
その秘儀に使う2幅一対の曼荼羅図が、儀式
の舞台である灌頂院で初めて一般公開されて
います。
靴を脱いで、真っ暗な灌頂院の建物の中に
入って、わずかな光で照らされた「金剛界」
「胎蔵界」の曼荼羅図を眺めていると、何処
にいるのか忘れてしまうような不思議な感覚
でした。
写真撮影は禁止でしたが、写真を撮っても、
この場の感覚は表現できそうにないなぁ。