竹藪の手入れが一段落したので、今度は、池の掃除を始めています。正直に言うと、竹を伐るのに飽きたのです。へへへ
当寺境内には、池が5つあります。別に、道楽や酔狂で池を掘ったのではありません。当寺は、低いとは言え山の中腹にあるので、境内のあちらこちらから、少量の水が浸み出ています。湧き水と言うほどの水量ではありませんが、放置しておくといつも地面が湿気ていることになります。
そこで、池を作って水を貯め、池の容量を超えた分を排水路に流すようにしています。私が掘ったのでは無く、私の祖母の時代から、いや、それより遙か昔から、そういうふうにしているのです。
一番小さな池の泥掻きが終わって、現在、2番目の池を綺麗にしています。向かって右手のポンプで水を汲み出して、左手の鋤簾(じょれん)で溜まった泥と落ち葉を掻き出し、土嚢用の袋に入れていきます。
鋤簾というのは、水を逃がす穴のあいた鍬のようなものです。鋤簾には、大きく分けて、2種類あります。砂浜で貝を捕るための漁具と、溝や水路を掃除するための農具です。グーグルで検索すると、様々な鋤簾の写真を観ることができます。漁具の鋤簾には、先に爪の付いたものが多いようです。
最近の土嚢用の袋は、化繊の紐を編んだものがほとんどですが、それでも小さな穴があいているので、水を切るのに便利です。水を切って軽くなった土嚢は、土が流れた畑の法面(のりめん)に並べていきます。
梅雨入りしたので、雨を期待して始めた泥掻きですが、雨が降らないので、なかなか池に水が溜まりません。雨の降らない分、土嚢の水分が早く抜けてくれますが。
境内の紫陽花が満開です。雨が降らないので、水遣りをしています。