住職の娘です。
住職は引きつづき風邪をこじらせており、私は体調が悪いか、仕事かという毎日を送っております。
坊守も夫も、保育園に勤めていますので、連休という言葉とはまったく程遠い数か月です。
そんな中、なかなか蔵をあけて掃除や整理する時間をもつこともなく数年が経過しました。
蔵と申しましても、貧乏が長いので金目の物はまったくありません。
宗門、教行寺、歴代住職、名塩紙や村に関係ある史料がほとんどです。
先日、そんな蔵にあるはずの史料を求め、龍谷ミュージアムの学芸員の方がお越しになられました。
明治期に本願寺で開催された展覧会があるらしいのですが、その展覧会に出品した目録を求めておられたようです。
さすがに学芸員さん、ニッチな感じです!
正直、昔から、寺の者よりも他所の方のほうが当寺にある(はずの)史料についてよくご存じです。
今回も同様でした。
残念ながら、希望された目録は発見できなかったのですが、出品した史料自体は蔵で見つけることができました。
住職も私も、今回、初めて実物を見るようなお品です(笑)
個人的に、真向きに描かれている聖徳太子像が印象深かったです。
聖徳太子は信仰につながるほど偶像化されており、実際に御影というのはあてにならないと言われて久しいです。
しかし、絵の真偽よりも大切なことは、親鸞聖人がとても尊崇された聖徳太子という存在と、形を変え時代を超えて、今日こうして出会わせて頂けたということだと思います。
改めて、仏恩に深く感謝申し上げる次第です。
ご縁をいただいた龍谷ミュージアムの学芸員さんも、遠路ご足労頂き有難いことでした。
合掌
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