令和6年4月19日(金曜日)
大分県西部振興局の農林基盤部と農山村振興部の職員の皆さんが、新年度の県事業の説明に来てくれました。災害復旧、治山事業はじめ新規就農、ほ場整備など大切な事業ばかりです。しっかり取り組みます。
午後は、父との御縁をきっかけとして、市議会初挑戦時から変わらぬご支援をいただく政治の師匠を、父と一緒に訪ねて、県議会の活動報告をさせていただきました。
ところで、最近、広域交通に関するお問い合わせが数多く寄せられます。私は、平成27年に日田市議会に挑戦する時、中津日田道路の早期全線開通に向けた連携を掲げ、取り組んできたつもりです。
さらに、昨年9月、県議会での初めての一般質問では、開通率が約50%に達する中津日田道路の次の展開として、「日田阿蘇道路」を取り上げました。
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知ってる人は知っている。知らない人は覚えてね。
あまり知られていないようですので、そのやりとりを以下に示します。
【令和5年9月定例県議会】
◆中野哲朗議員
日田阿蘇道路について質問します。
平成10年の大分県広域道路整備基本計画の見直しにおいて、日田と熊本県阿蘇地域の中九州横断道路を結ぶ、通常よりも規格の高い交流促進型路線として追加指定されています。県議会一般質問では、平成11年第2回定例会などで取り上げられた経緯がありますが、令和3年6月に策定された大分県新広域道路交通計画でも構想路線としての位置付けがなされています。この一帯では、今年度も国道387号の日田市上津江町の豆生野拡幅、県道栃野西大山線のバイパス整備などが行われており、災害時の緊急輸送路の確保、物流、観光の連携強化支援、通行車両の安全確保と利便性向上の観点から、地元としては非常にありがたい事業であり、この場を借りて御礼申し上げます。
しかしながら、平成28年4月の熊本地震では日田市大山町西大山の国道212号が、令和2年7月豪雨では日田市中津江村合瀬の国道442号が長期の通行止めとなり、地域住民の生活に大きな影響を与えました。こうしたことから、日田市では国県道の改良に合わせ、長期的な展望に立った国道212号のダブルネットワーク化に向けた取組を進めていく必要があり、その早期実現のため、国、大分県をはじめ、熊本県にも働きかけを行い、効率的、効果的なルート整備が確立されるよう強く要望する方針が示されています。私もダブルネットワーク化の一環として、また、多様な地域間交流を促進する可能性が高いと思われる日田阿蘇道路には大きな意義があると考えます。
こうしたことを踏まえ、構想路線である日田阿蘇道路の整備について、今後、県としてどのような方針で取り組むのか、土木建築部長に伺います。
◎三村一土木建築部長
日田阿蘇道路についてお答えします。
令和3年に策定した大分県新広域道路交通計画は、日田阿蘇道路について、高規格道路や一般広域道路の要件に合致する可能性があるものの、現時点で事業化に向けた環境が整っていない構想路線として位置付けされています。
一方、議員御指摘のダブルネットワークの重要性は十分に認識しています。そのため、日田-阿蘇間においても、天瀬阿蘇線や栃野西大山線など、現在多くの道路事業に取り組んでおり、ネットワークの強化を進めています。
日田阿蘇道路の整備については、現在の道路ネットワークや整備中の道路事業の効果を確認した上で、その必要性はもとより、周辺環境への影響など多くの課題も踏まえ、長期的な視点で検討を重ねていきます。今後も日田-阿蘇間の道路ネットワークの強化に努めていきます。
◆中野哲朗議員 地方創生の競争条件と言われ、地域振興を支える道路等のインフラ整備は最も重要だと考え、今日は質問しました。
日田阿蘇道路については、さきほどの土木建築部長の答弁にもあったように、長期的な視点からニーズを把握することになりそうですが、地元の期成会からも具体化に向けた検討着手の要望が先日県にも届けられたので、ぜひとも取組をお願いするとともに、国道387号の改良が一日も早く進むように、引き続き特段の配慮をお願いしたいと思います。
また、安心元気・未来創造の県土づくりという社会基盤の整備には、建設産業の担う役割が非常に重要だと考えています。なくてはならない産業であり、喫緊の課題と言える担い手の確保についても、7月定例会の我が党の大友議員の代表質問に対する部長答弁にもあったように、力を込めて取り組んでいただきたいと思っています。