日田市議会6月定例会。
委員会審査2日目。
急遽開催が決定した全員協議会から始まりました。案件は、再び発覚した「不祥事」の報告。昨年12月に総務環境委員会に提出された資料によれば、原田市長が就任した平成23年8月以降の不祥事は、17件。これに、今議会で「議決前の事業執行」に予算をつける永山城跡災害復旧工事の不適切処理と本日報告された「市営バスの回数券の誤り」が加わり、19件。不祥事が発覚すると、「職員個人の資質」とか「現場の管理者責任」云々と言ってきた市長ですが、今日の姿勢にも当事者意識や危機意識を感じなかったのは、私だけでしょうか。
また、今日は、総務環境委員会と教育福祉委員会による「連合審査会」が開催されました。相次ぐ不祥事の再発防止が見られないこと、永山城の件で副市長が職員の「懲戒処分」に言及したこと、「不祥事再発防止のための行動指針」の改訂後も不祥事が止まらないことなどから、副市長を出席させ、聞き取りを行いました。会派・新世ひたの会長である石橋議員が口火を切り、居川議員が発言回数ナンバーワン。
この内容は、整理して、改めて報告したいと思います。
ただ、一つだけ。
不祥事再発防止に、職員のコンプライアンス研修を強化し、「職員の心得」を徹底するのは構いませんが、市長と副市長も、職員と一緒に取り組むという姿勢がなければならないと思います。
今回の永山城の事案は、担当者の問題意識の欠如がきっかけであったことは間違いありませんが、ここまで大きく問題を発展させたのは、担当者だけではなく、管理する側に問題があったことを指摘しました。そして、「議決前の事業執行」は以前(平成26年9月)もあったのに、その時に議会があまり強い付言をしていないことをもって、強く指摘されなければ同じことを繰り返すのかと厳しく言わせていただきました。
ところで、総務環境委員会では、不適切処理を含む予算議案をはじめ、付託を受けた全議案を全会一致で可決しました。特に、予算については、議会の議決よりも、業者との支払期日を優先したとも取れるお粗末な説明があり、強い憤りを覚えました。市役所内の「報告・連絡・相談」が徹底していれば、市の財政に与える影響はより小さかったかもしれません。「予算の事前議決の原則」を守らないのに、深刻に反省しているのか、疑いたくなるような説明もあり、許されるものなら、反対したいくらいです。
しかしながら、予算の否決や減額修正により、無用の混乱や行政不信を招く事態だけは避けなければならないと考え、委員会の採決では、最終的に賛成いたしました。この経緯も詳しく説明したいと思います。
不祥事に始まり、新たな不祥事で閉会を迎えようとする6月定例会。
このような追及のために時間を割くのは、本当にもったいないのですが、監視・監査機能を果たすのは、議員の基本です。もっと発展的な明るい話題に取り組みたいです。