泉中田道場の挑戦

横浜市泉区にある新極真空手道場の稽古や楽しいイベントの様子をお知らせします。

2024③ イベントラッシュシリーズ後半・・・少し反撃できたか・・(^^;)

2024-04-12 21:50:05 | 日記

前回の特大号から約1カ月・・。
今回もまあまあの特大号になってしまいました。

春のイベントシリーズ後半と稽古風景を報告させていただきます。
今回は木元道場昇段審査会・泉中田道場昇級審査会・栃木県空手道錬成大会の模様と稽古風景を少しお伝えいたします。


3月24日(日) 神奈川東横浜支部 昇段審査会(東神奈川本部道場)
 
   

 3月24日に東神奈川本部道場で行われた昇段審査を久しぶりに見学に行ってきました。今回は5名の受審者でした。長らくコロナ感染症の影響の為に見学は禁止だったのですが、今回から昔の形で見学ができる・・ということで行ってきたのですが、久しぶりに見た昇段審査会・・あらためて「とても厳しくてたいへんだな~」と再確認しました。基本~型までの審査項目の難解さ・量の多さに加え、メインイベントとも言える10人組手・・特に一般男子の藤岡元初段と大石誠1級の10人組手は、まさに猛者ぞろいの対戦者の激しい攻撃に耐えるだけでなく自らもしっかりとした攻撃を出して、それぞれの組手で引き分け以上の組手を数多く行えている・・という素晴らしい内容(藤岡初段にいたっては、かなりの勝利判定数だったのではなかったか・・スゴイ!)の組手で、本当に感心しました。
*組手の写真は大石君のしか無くて・・藤岡君、ゴメン<(_ _)>

     

 藤岡君は本部所属・大石君は横須賀三春町道場所属で私の生徒ではありませんが、両名のことは以前からもちろん知っておりました。藤岡君は審査会や新人戦(内部試合)ではウチの道場の当時の生徒とちょくちょく対戦をしていたのをよく覚えています。上に掲載している写真は今年1月の合宿でウチの道場の少年部生徒達がお世話になった「お礼の飲み会」での写真ですが(藤岡君が持ってきてくれたマグロのお刺身、最っ高に美味かったです!ありがとうございました!😋) 
その時に・・彼が初めて審査会を受審した時の写真(白帯・高校生・・私が撮影)を渡しましたが、ビックリしていました(笑)。藤岡君の組手の相手が私の生徒だったので偶然撮影していたのですが、正直・・その時のヒョロっとして不器用な感じだった彼が、現在の鋼の入ったような強い技を放つ強者になり木元道場の一般部選手の筆頭格になり大きな大会で数々の入賞を果たす選手になるとは全く思えませんでした(藤岡君、失礼!)。入門よりその当時の指導員であった保本先生(現在東京町田支部支部長)の薫陶を受けた膝蹴りが主武器ですが、振りかぶらないのに威力のあるショートパンチや強烈なカギ突き・スネで蹴る重い下段蹴りなどどれもが効かせられる技で「スゲーな~」と驚嘆して見ていました。
 大石君は兄貴(茂木師範代)の生徒です。少年部からの生徒なのでこちらも修行歴は長いです。兄貴から聞いて名前は知っていましたが、私と近くなったのは比較的に近年です。ウチの道場の唯一の(?)一般部選手である宮崎響1級が本部や綱島などに出稽古に行った時にたいへんお世話になり、その縁で一昨年にウチの道場に出稽古にも来てくれた(上写真)こともありました。全ての稽古で手を抜かずに全力で挑むという彼(茂木智之 談)の姿勢が、今回の審査の10人組手・・最後まで技を出し続ける・続けられる、という体力・気力の素晴らしい内容に存分に表れていていました。
 二人とも弛まぬ努力を長い時間継続的にしてきたんだな~と感嘆し、さらに「昨今は総合・キック・ボクシング・柔術・その他・・・いろいろな格闘技が盛んになっているが、それらと比べてもやっぱり極真の黒帯はスゴイわ・・」とあらためて感動できた時間でした。


3月30日(土) 昇級審査会(泉中田道場)
                             

 今年初めての昇級審査会。今回は白~黄(5級)までの7名の受審者での審査会でした。気温・湿度とも調度良い最高のコンディションとも言える陽気の中、受審者はキビキビと審査項目をこなしてくれました。今回の受審者で最も級の高い臼井空鳳くんは湘南台道場から泉中田道場に移籍してきてくれてから約1年半、ウチでは初めての受審になります。帯が高い者の宿命で出番が多く長く、一人でやる場面も多々あり大変だったと思いますが重ねてきた稽古の成果を発揮、見事にやり抜いてくれました。臼井くんをはじめとした受審者の皆さんは、先々週に見た本部の昇段審査の影響もあり(?)「しっかりと厳しく審査しなきゃ・・」という私の眼にしっかりと応えてくれた「良い審査会」だったと思います。
 受審者の皆さん、見学に来てくれた生徒や保護者の皆さん、当日は本当にお疲れ様でした。


3月31日(日)栃木県空手道錬成大会(外部試合) 栃木県南体育館
  3名が出場
組手部門 3名が出場 2名入賞(優勝1名 長嶋あかり、準優勝1名 田中碧翔)
型部門  3名が出場 1名入賞(3位1名 田中碧翔)


組手部門 *全て3人審判制

田中 碧翔(小学2年生男子上級重量級の部) 準優勝
1回戦 シード   2回戦 本戦3ー0  3回戦 合わせ一本勝ち 
準決勝戦 本戦3-0(田中に「技あり」) 
決勝戦 合わせ一本負け(田中に「技あり」、相手に「技あり2」) 
    

長嶋 あかり(小学3・4年生女子 初級重量級の部) 優勝
1回戦 本戦3ー0  
決勝戦 本戦1ー0 延長戦 合わせ一本勝ち(長嶋に「技あり2」、相手に「技あり」) 
   


伊藤 佑(小学5年生男子 初級重量級の部)
1回戦 本戦 合わせ一本負け




型部門 *全て3人審判制

田中 碧翔(小学2年生男子上級の部) 3位入賞
1回戦 シード  2回戦 3ー0 3回戦 3-0  準決勝戦 1-2 
  


長嶋 あかり(小学4年生女子初級の部)
1回戦 3ー0  2回戦 1ー2 
  
 

伊藤 佑(小学5年生男子初級の部)
1回戦 1-2


 昨年秋に行われたこの大会には3名の選手が出場し、田中碧翔選手が見事に優勝できましたが、今回も3名が出場。
組手・型の両部門で合わせて3名の入賞者を輩出することが出来ました。今回は前回よりも参加選手の数がかなり多くて、多くの試合を勝ち抜かなければいけない・・ということで、その間にいろいろな経験と訓練ができるので、上位にある県大会・地方ブロック大会・全日本大会に繋がる・・ということの意味を持つ本格的な「錬成大会」でした。
 では入賞した選手の戦いの詳細を書きます。
まずは両部門で入賞を果たした田中碧翔選手。型では2試合を勝ち抜きましたが準決勝戦で1-2の判定で敗退。3位入賞でしたが、型の外部入賞は意外や初めてで負けた悔しさより入賞という結果に喜びがあったようです。組手は前回が優勝だったため1回戦はシード。2回戦は終始相手を圧倒して文句無しの判定勝ち。3回戦は、これも序盤から攻めまくり、その中で繰り出した中段回し蹴りの連打で「技あり2つ」合わせ一本勝ち。とてもいい感じで準決勝を迎えました。相手は1カ月前のJFKO全日本大会1回戦で闘った腰の重いなかなか手強い選手。今回も試合前半から相手の圧力で押され気味で「ヤバい・・」という少し焦る展開でしたが、ここで今までの経験と底力を発揮。本戦終了間際に右の上段回し蹴りが火を噴き「技あり」!逆転勝利をおさめました。迎えた決勝戦。この相手も以前に闘ったことのある選手。頭をつけ気味に(ハッキリ言って反則だと思う)前に出て膝蹴り、出会い頭の上段前蹴りが危ない選手です。やはり退がらせられる展開の中で今回冴えている右上段回しが閃き「技あり」!これで勝った・・と思ったら今回は相手が底力を出し、中段の膝蹴りで些か効かされたところに上段回しで「技あり」を2本立て続けに取られ、まさかの逆転合わせ一本負け。試合が終わった後は号泣・・という悔しい結末になってしまいました。3試合勝ち抜いての準優勝の結果は立派ですが、優勝は本当に目前にあったので悔しい・・特に悔しい思いが強く残った準優勝になりました。
 次は長嶋あかり選手。型では1回戦を勝ち抜きましたが、2回戦1-2の敗退。見た感じ「これは勝った・・」と思ったので「うえ~、そうなるか~?」という不満の気持ちが・・。後述する伊藤選手の試合でも「型の試合の判定」には、本当に「???」が多くて・・(後述)。しかしそこは言っても仕方ない、気持ちを入れ替えて組手です。素晴らしい内容と結果でした!1回戦、小柄な相手に前に出て、今回強化したパンチを連打で叩き込み圧倒して本戦勝ち。決勝では上段蹴りが上手い相手と、蹴りでは蹴り合って、その後のパンチの打ち合い・接近戦では常に前に出て優位を保つ展開。本戦は押し気味の引き分け(1-0)。延長では完全な相打ちの上段前蹴りだったのですが、相手の「技あり」になってしまい大ピンチ。しかし・・なんと!すぐに同じ技で「技あり」を取り返し、その後は地力の差で圧倒、見事3-0の判定勝ちで嬉しい外部大会初優勝を果たし、初めてトロフィーを手にしました。「逆転ができる・・」というのは闘う実力(戦力)に加えて「気力」が弱いとできないことなので、1カ月前の江戸川錬成大会で私が強く指摘した「気持ち」の部分が、今回はかなり強化・成長できていたところを見せてくれました。試合場での挨拶や判定を待つ時のビシッとした姿勢・・それも含めて良くなっていた!本当によく頑張った!

   
           

 2月の中盤から始まったイベントシリーズ。前回のブログでは悔しい思いをひたすら・・とうとうと述べて(書いて)いたので、最後であるこの大会で「成績」という面で高いものを出せたのは「あ~~やっとか・・」と本当にホッとする思いです。今回の試合で良い結果が出なかったら・・来月(5月)の中盤にある埼玉県大会からまた始まるいろいろな大会に向けての練習で「どうやったらよいのだろう・・」との迷いが生じてしまうところでした(指導者がこんなこと言ってはいけないのですが・・)。しかしこの結果を受けて「よし!やっぱり今までの方向で良いのだ!」という自信を持って稽古指導に向かえます。だから今回の選手の皆さんには「よく頑張ってくれた!ありがとう・・!」というのが素直な気持ちです。
 今回の栃木県錬成大会でも、遠征試合ならではの選手や保護者様の交流とチーム感を感じられる場面、いろいろなドラマが見られて、たくさんの感動をもらいました。先述しましたが参加選手が多かったので、田中選手は両部門で7試合、長嶋選手は両部門で4試合をすることができ、その中には逆転をしたり、されてしまったりと起伏のある内容もあったので、それはとても大きい経験だったことでしょう。伊藤選手は残念な結果になりましたが、内部試合よりもスケールの大きな外部大会の雰囲気を今回で知り、次回はその中でも実力を出せるようにすることを目標にしましょう。敗退や入賞できなかったことは「経験」で決して失敗ではありません。敗退でも「経験したこと」は「経験していない」よりも勝り進んでいるので、また道場で頑張ってほしいと思います。

◇考察 ・・・またもや、型競技(試合)について思うこと(思ってしまうこと)・・これはやはり言わない方が良いのか?
 今回の大会では3名の出場者すべてが型部門にも挑戦しました。結果は先述の通りですが3人が負けた試合は全て1-2。1回のマスト判定ですから判定が割れることはよくあり、そこについてはなにも言うことは無いのですが・・これは多分たくさんの人が同じく思っていると思いますがハッキリ言って審判によって判定の基準・美観・重点は・・・本当にバラつきがあると思います。それは十分に分かったうえで選手を試合に出しているのですが・・、あまりにも理解できない判定が自分の生徒の試合に出てしまうと・・正直イヤになってしまうことがあります。今回もそうでした。特に伊藤選手が1回戦で敗退した試合は「どこをどう取っても絶対に負けていない・・フルマークで勝ち、と思うのだが・・」と思っていても、旗は相手に上がり「なんでやねん!どこを見とんじゃ!(私は関西弁は使いませんが、心の中の叫びでは思わず出てしまっています)」という気持ちになるのは、「どこにこの気持ちをぶつければよいのだ~!」という感じで本当にやるせないです。
 約20年前に型の競技が生まれ、全日本大会も開催され(ドリームフェスティバル)、昨年は初めて世界大会まで開催され成熟してきたと思われているのに、未だこういった判定基準のバラつきに「??」と思うことが多いのは・・どうなんでしょう・・?
 そうは言っても、上位に勝ち上がっている選手は私も「上手い」と思う選手がほとんどで、ヘタクソな選手はいないので、やはり大まかな判定基準は私とも合致しているのでしょう・・多分(私の判定基準が完璧と言うつもりは全くありません)。また、本当に稀に・・本当に稀にですがウチの生徒の試合で「これは負けたな~」と思ってても勝っちゃうこともありますし・・だから公平なのか?いやいやそういうことでは無いのです。ジャッジの基準のことを指しているので・・(-_-;)
 結局・・だから、いつも選手にも言っていますが「型の試合は目一杯の練習をして型が上手くなること、そして挑むことそのものを楽しもう。勝てたらラッキー!というような気持で・・。でないと、「おかしい」と思われる判定で負けた時に気持ちが潰れて、その後にある組手や次の試合に向かって行けなくなるから・・」という少し斜めの言い方・考え方になってしまっています(-_-;)これは一時代前のウチの看板選手であった建石1級がドリームフェスティバルで入賞するまでにたくさん試合に出てくれたことで指導・帯同して身に着けた精神(?)の持ち方で、これにより負けても「そう来ましたか。よし分かりました、ハイ次!」というタフさを得られました。とは言え・・・「6-4くらいの割合で勝った」と思った試合で負けたならまだ仕方ないですが、7ー3・8-2・9-1の割合くらいで勝っている・・と思われるのに負けてしまうことがあるのと、こちらは教則ビデオに沿った型をしていて相手は逸脱した型を行なっているのに相手に旗が上がるは・・さすがに納得できないですな~(相手の技がこちらより明らかにキレて上手だったら、それは仕方ないです)。実力をお互いにぶつけ合う組手は、引き分けならば「延長戦」という措置もありますから比較的に「この判定は・・??」というのが少ないのですが、採点競技の型は・・本当に難しい・・。ジャッジしてもらう審判によって本当にガラリと判定が変わるのですから・・。
 組手でも型でも、試合の判定に文句をつけるのは・・批判をするのは・・絶対にしてはいけないし、そのようにする選手や先生は試合に出る資格が無いし、嫌なら出なければよいのだし・・ということで、もうやめます。
 以上は決して表には出さない私の心の声で、勝手な思いで、愚痴でありまして・・それはもしかしたら皆さんが感じていることの代弁にもなっているかもしれません。その上で・・次回の型の試合も勝利に向けて頑張って練習する(させる)しかないのが結論であります。出場する選手は頑張って練習してください(なんじゃそりゃ・・苦笑💦)。
 *型についての考察はバックナンバーの「2015ドリームカップ①」でも書いています。よければ参照してください(書いてあることは、今回とほとんど同じですが・・(笑))。


稽古風景
 2~3月の稽古風景を適当に載せます。
                           

年度末の稽古風景・・とはいえ、いつもと変わらぬ稽古風景です。
2~3月末までいろいろな行事があり、またもやこの期間もアッという間に過ぎました。
4月から新しい生活リズムになる生徒の方もいるでしょう。その中でも、自分を高めるため、自分を鍛えるため、楽しく充実した時間を過ごすため、自分なりに時間を作って道場に来て欲しいです。

道場は人が来て、使ってくれてこそ「良い道場」になるのです。ですから皆さん道場に来てください。
年齢のせいか・・痛いところだらけの私ですが(苦笑)、出来るだけの元気を出して道場で迎えます。

 

日が伸びてきまして、見事な富士山の夕景(建石マネ撮影)












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