△テルミニ中央駅PFN)
オーストリアの旅
・昭和43年8月12日(月)晴れ(ローマからウィーンへ)
ペンションを去る時、400リラ余計請求された。よく聞くと、「昨日の朝、バスを使用したから」と言うのだ。本当に頭に来るペンションだった。
トイレとバスは同じ場所(ユニットになっている)にあるので、私がトイレに入った時、ここの主人はバスに入るのではないかと、バスとトイレに面した通路の前を宿泊客がバスを使っているか如何か、うろうろして監視していたのであった。昨日の朝は、トイレ使用が長くなり、主人はバスを使用したと思って請求したのだ。
一昨日、宿泊料金を吹っ掛けたり、又バス使用をいちいち監視していたり、最後の最後まで感じが悪い嫌なペンションであった。勿論、400リラは払わなかった。
正午のローマ発ウィーン行きの列車に乗った。間もなくしてアメリカ女性が乗って来て、コンパートメントは2人だけであった。列車はゆっくりテルミニ駅を出発し、歴史あるローマを後にした。