YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

アムステルの旅~アムステルダムで感じた事の話

2021-08-18 16:08:45 | 「YOSHIの果てしない旅」 第4章 西ヨーロッパ列車の旅
△アムステルダム中央駅前の風景(PFN)

・アムステルダムで感じた事の話
 昨日、今日とアムステルダム観光して、感じた事を纏めてみた。アムステルダムは、運河と橋の多さが特に印象的であった。レンガ造りの古い家並みの合間を静かに運河が流れ、独特のハネ橋の下を上り下りの観光船や荷物運搬船が行き交う風景は、まさに絵の様であった。まだ、ヴェネチア(ヴェニス)へ行った事がないが、まるで『水の都』の雰囲気が漂っていた。
 そんな光景を見ながら、何処からか教会の鐘が辺り一帯に響き渡ると、一層旅情を醸し出してくれた。アムステルダムは歴史感が漂い、そして旅人の心を癒してくれる、そんな感じがする街であった。又、街角のあちこちの花屋さんがチューリップを始めたくさんの花を売っている光景や、そして街で民族衣装を着て『木靴』を履いている女性を見掛けると、まさにオランダらしい印象を感じた。  
 アムステルダムの朝や夕暮れ時は、駅や会社へ又、家路へ行く人々の自転車で道路は混雑していた。ここは自動車より自転車が人々の移動手段のメインであった。まさに『自転車天国』と言っても過言ではなかった。
そんな理由なのか、中央駅前の歩道は駐輪自転車が一杯で歩行者の妨げにもなっていた。国際観光都市、その表玄関での違法駐輪が罷り通っている現状を、行政は如何に対処しているのであろうか、疑問であった。
 所で、アムステルダムは11月下旬から12月上旬の季節の様であった。私は4枚着て観光したが、それでも太陽が照っていなかったので余計寒さを感じた。夜風が吹くと、両手をズボンのポケットに入れ、首を窄めて歩く程であった。私が利用した床屋のおじさんも、この天候に閉口していた。


アムステルの旅~オランダの生意気な子供達

2021-08-18 09:13:38 | 「YOSHIの果てしない旅」 第4章 西ヨーロッパ列車の旅
△ダム広場(PFN)

・昭和43年8月18日(日)曇り時々雨(オランダの生意気な子供達)
 アムステルダム2日目の今日、私は市内観光へ出掛けた。昨日、列車から降りた『アムステルダム中央駅』は、赤レンガ作りで東京駅に似ているので驚いた。東京駅がこの中央駅を真似して作った、と言う事なので、無理はなかった。
 この中央駅前から幾つも観光船が発着していた。市内運河巡りもあれば、アムステルダム港巡りもある。私は、後者の港巡りの観光船に乗った。客は私の他、地元の子供2人であった。どんよりして霧がかかり周りの景色はぼやけて、良くなかった。乗船して来たオランダの子供が非常に人懐っこく、直ぐに仲良くなった。私が日本人であると分ると、余計であった。
 彼等は日本のカメラやオートバイの良さ、そしてサッカーやその他のスポーツの事も良く知っているので感心してしまった。彼等は、小学2年か3年生ぐらいで、既に英語を習っていた。それにフランス語もドイツ語も知っていた。子供で既に4ヶ国語も5ヶ国語も知っている、とても増せている子供で驚いた。
英語も私より上手く、私の方が恥ずかしかった。何年英語を習っているのか聞いたら、まだ2・3年しか習っていないとの事。私は中学で3年、高校で3年、卒業してから独学1・2年程度、合計7~8年以上も習っていてこの子供より下手なので、全く情けない限りであった。日本人は如何してこうも英語が下手なのか、思うにそれは地理的に於ける環境の相異、言語系統の相異から来ていて、仕方がなかった。
驚いた事に、小学2・3年生と言えば8歳か9歳であろうに、タバコをスパスパと一丁前に吸っていた。私があげた訳ではなく、自分で持ち歩いていた。もう生意気を通り越して大人顔負けの態度なので、私は呆れて注意もしなかった。そんな子供達であったけれど、ガイド役を買って出て、「あれは○○、あの建物は△△」と説明してくれた。人懐っこいフレンドリーな、そんな子供達と共に港巡りが出来て良かったし、とても楽しかった。
乗船代は2ギルダーで安かったし、霧で霞んでなく天候が良ければもっと楽しかったし、もっと思いで残る港巡りであった、と思った。
 港巡りの後、国立美術館への途中、私の目の前で自動車が突然、停車中の自動車に衝突した。『ガシャンー』、それは一瞬の出来事であった。事故現場は、昼間の中央駅前の賑やかな通り、たちまち人だかりの山になってしまった。直に救急車やパトカーがサイレンを鳴らして到着した。
初めて衝突の瞬間を目撃して、私も大変驚いてしまった。後で気が付いたのだが、その現場の写真を撮っておけば良かったと思った。〝目撃者談話〟(私)~「信号で停車中の自家用車に他の自家用車が時速30kmぐらいで突っ込んだ。推測だが、ドライバーの前方不注意かブレーキ操作ミスが原因であろう」。
 今日も色々な事があった。腹痛で悩まされた事があったが、団体旅行では味わえない列車の旅を異状なく続けられ、自分なりに納得していた。明日、アムステルダムを去り、パリへ戻る事にした。