一身田は、30軒余の農村集落であったが、戦国時代の15世紀に専修寺が建てられてから、専修寺を中心に発展をとげ、16世紀からは町の周りに環濠を作り、防衛的な性格を帯びた環濠集落になった。一身田寺内町は、真宗高田派の総本山専修寺を中心に、末寺や商家、宿屋などが集まり、四方を堀で囲まれている典型的な城郭的都市(環濠集落)である。その範囲は、東西約500m、南北約450m(面積約20.2ヘクタール)。落ち着いた街並である。
[所在地:三重県津市一身田]
<アクセス>JR紀勢本線・一身田駅より徒歩5分又は、近鉄名古屋線・高田本山駅より徒歩15分。
▼一身田寺内町(環濠集落)略図
■環濠に囲まれた寺内町には、濠に橋を掛け、内側に門を建てた出入り口が三か所(桜門・黒門・赤門)ありました。
桜門は、京都方面の出入り口、黒門は、寺内町の総門で、伊勢方向への出入り口、赤門は、江戸方面への出入り口でした。
▼環濠(毛無川)
▼東側の環濠 ▼西側の環濠 ▼南側の環濠 ▼北側の環濠
▼道標
▼専修寺
通称、高田本山の名で知られている真宗高田派の総本山
▼唐門 ▼山門
▼如来堂(国宝) ▼御影堂(国宝)
▼太鼓門・・・専修寺の東側にある左右に長屋がつく四重の櫓門
▼一御田神社(神明造りの社殿)
2013/02/05 訪城