静岡県伊豆半島の沖合で不審船な船が見つかり、およそ800キロ、末端価格で480億円分の覚醒剤が押収されたことが捜査関係者への取材で分かりました。国内で一度に押収された覚醒剤としては過去最多で、警視庁などは複数の中国人を逮捕するとともに国際的な薬物の密売グループが関わっているとみて捜査しています。
6月3日夜、静岡県南伊豆町の沖合で不審な船が見つかり、警視庁や海上保安庁などが船の中を調べたところ大量の覚醒剤が見つかりました。
捜査関係者によりますと押収された覚醒剤はおよそ800キロ、末端価格で480億円分に上り、国内で一度に押収された覚醒剤としてはこれまでで最も多いということです。
警視庁は覚醒剤を所持したなどとして現場にいた中国人ら7人を逮捕しました。
警視庁などは末端価格が高い日本で売りさばくために香港から密輸したとみて詳しいいきさつを調べるとともに、国際的な薬物の密売グループや暴力団関係者が関わっているとみて捜査しています。
ここ数年覚醒剤の押収量増加
ここ数年、日本に密輸される覚醒剤の押収量は増加していて、おととしから去年までの3年間、いずれも1000キロを超えています。
中でも一度に大量の覚醒剤を密輸する手口が相次いでいて、去年10月には名古屋市の倉庫で台湾から船で持ち込まれたとみられる覚醒剤およそ350キロが見つかっています。
また、おととしには茨城県ひたちなか市の沖合でおよそ475キロの覚醒剤が見つかり、暴力団の幹部らが逮捕されました。
これまでに国内で一度に押収された覚醒剤で最も多かったのは3年前の2016年に那覇市の港でヨットからおよそ600キロが見つかった事件がありますが、今回の事件はそれを大幅に上回るとみられています。
捜査関係者によりますと、日本で覚醒剤の末端価格は海外に比べて高く、国際的な犯罪組織が大量に持ち込もうとする動きが活発になっているということです。
見つかった不審船は
見つかった不審な船は全長およそ10メートルの白い小型の船で船の名前は書かれていません。
スクリューが付いた船外機を2つ装備していて、船野中には食べ物を食べたとみられるゴミが散乱していました。
不審船を目撃した人は
不審な船が見つかった海岸近くの店の男性の従業員は「朝7時前に出勤した際、海岸の波打ち際に船があった。大きな船外機が2つ付いているし、船名も書かれていないので明らかに不審だと思った」と話していました。
また、近くのホテルの社長の男性は「船に貼ってある検査票も期限が切れているようだったので、違法な船ではないかと思った。このような静かな海岸でこうした事件があるとは驚いた」と話していました。(ソース:NHK NEWS WEB)
【コメント】
●逮捕した外国人7名の氏名(本名)と国籍を発表しろ❕ NHK
●問答無用で死刑だな❕
●不審船は、沈めろ❕