龍田城は、竜田川の東、白山神社の北東に位置する。室町時代に、一乗院方衆徒龍田氏が築城し、天正年間まで居城にした。慶長6年(1601年)に2万8000石の大名として大和国に入った片桐且元が陣屋を築いた。初代藩主・且元は、豊臣秀吉に仕えた賤ケ岳の七本槍の一人に数えられる武将。豊臣氏滅亡後、加増され4万石の大名になった。明暦元年(1655年)為次の没後、後継ぎないために元禄7年(1694年)片桐且元より数えて4代目で廃城となった。大和街道からやや南に下った場所にあるL字形の池が主郭の南と東側の堀跡である。主郭の東に残る池は外郭部を囲む堀跡で、北端は、大和街道に面していたと考えられる。現在、市街地化が進行し、曲輪などの詳細は不明である。
[所在地] 奈良県生駒郡斑鳩町龍田南5丁目
<アクセス>JR王寺駅下車徒歩約25分
▼竜田川 ▼橋を渡ると龍田城
▼片桐氏と龍田城(龍田藩)の概要
▼龍田城の縄張り図
▼龍田城址
▼竜田川・龍田城址は紅葉の名所でもある。
2015/12/06 訪城