ダメ込みとは、外壁などを塗装をする時に、細かいところを刷毛で塗ることを指す塗装の専門用語です。
ダメ込みをする部分以外の広いところは主に9インチローラーで塗ります。
(沖縄では9インチローラーですが、各都道府県により6インチを多用するところもあるそうです。)
「ダメ込み」の意味はとしては・・・・・正直わからないです。(笑)
一応、所説ありますが私としては「ダメ出し」という意味なのかな~と思われます。
塗装の場合の「ダメ」とは、「塗装がだれている」「下地が透けてる」「塗り残し又は、塗られていない」「ポイント色がまがや~まがや~している」
・・・等があります。そんな「ダメ」の出やすい部分を塗り込めるでしょうか。
ローラーで塗る前に細かいところを先に塗る「ダメ込み」
外壁など広い場所を塗る場合は、細かいところを刷毛で塗っておき、後で残った広い面をローラーで塗ります。
刷毛もローラーも素早く塗れるので、作業を分担すると作業効率が上がります。
特に、注意していただきたいのが濃淡色(非常に濃い色)など塗る場合は「ダメ込み」を先行して塗らないと仕上がりに艶のムラなどが出やすくなります。
色分け部分の2回の「ダメ込み」
建物を塗装する際には境界になる部分が出てきます。
窓のサッシと外壁などの境界はマスキングして塗らない事で終わりますが、塗装と塗装で境界を分ける時には、先に片側を「ダメ込み」して塗り込んでおき、後でもう一方をダメ込みします。
ダメ込みとローラーを分担する場合
外壁塗装をする時には先にローラーで広いところを塗って行き、後からダメ込みする場合もあります。
刷毛もローラーも持ってダメ込みながらローラーで塗って仕上げていくのが好きな職人もいますし、ダメ込みとローラーを分けて塗り進めるのが好きな職人もいるので、如何にして塗って行くかは明確な決まりはありません。
但し、アパートやマンションや工場などの広い壁が多い場合は、ローラーで単純に塗る作業が多くなり作業を分担した方が効率が良くなります。
逆に1戸建てのように刷毛で塗る作業が多ければ、ローラーで塗る作業量は少しなので、わざわざ分担するメリットが無くなります。
塗装の工程や作業の手順は現場塗装職人(職長)や塗装会社、次第で正解などありません。
一昔前は「仕事は見て盗むもの」という考えが主流でしたが、最近は、「教える事も仕事」を意識して、指導☞確認☞指導☞確認の繰り返しで教える事が私達の考えです。
基本的にローラーは最初に覚える技術で、刷毛は簡単そうで難しく徐々に経験し覚える技術です。
ダメ込みの技術が上がれば、現場での動き方や仕事の速さも上がってきます。
外壁塗装工事は特に高度な技術を必要とする訳では無いですが、「どんなパターンの下地にどんな道具を使ってどのように塗るか?」という選択を適切に選べるかが工事を早く・上手に進めるポイントになってきます。(もちろん、技術の差が出る塗装もあります)
ですから、いくつかのダメ込みのパターンを正しく選んで工事を進める事が出来ないと、結局のところ工事進行が遅くなり手抜きをせざるを得なくなります。
「遅くても綺麗」では正直、誰でもできます。(その分予算は膨らみます)
「早くて、綺麗な工事」が出来れば、おのずと経費が減りますから、お客様に還元ができます。
(長嶺塗装では、汚れやすい所などは光触媒など、塗装+αを心がけています)
塗装業界において、最初に覚えるのが養生(塗装しない部分にビニールを被せる)であり、ダメ込みであり、材料の撹拌などなどありますが、たぶん塗装業をやられた人からしたら「当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、その当たり前の技術ができるかどうかが重要であり、出来ていると思って養生したけどペンキで汚れているでは意味がありません。
すいません、話が長くなりましたが基本的な技術ほど奥が深いので常に向上心が必要なるという事なので長文になってしまいました。
塗装について、お聞きしたい事があればいつでもお電話お待ちしております。