塗料の乾燥
一口に乾燥といっても、様々な種類があり、乾燥の遅速や程度などは素地の状態、使用時の環境とも密接な関係があります。塗料は乾燥して初めてその機能を果たす事ができます。 また、注意していただきたいのが、塗料が乾燥する前だと3回塗りだろうと5回塗りだろうと「まったく意味がありません」
水性塗料でしたら、水分が蒸発することにより、ペンキの成分である樹脂(プラスチックと考えてください)と顔料(色を付けるもの)が結合して塗膜になります。溶剤であればシンナーが蒸発して塗膜を作ります。
そうすると、水性塗料が乾く前に塗るという事は蒸発しようとする水分に、また水分をかけるわけなので乾燥も遅くなり色もつかないです。
左の写真は、下地の色が透けていたので5~6回吹き付けを行いましたが、湿気がこもりやすい場所でしたので乾燥待ちなどもあり2日~3日かかりました。 コンテナの写真も同じく内部天井の耐火モルタル吹き付けでしたが湿気がこもり1日おいても乾燥せず時間がかかりました。
乾燥の状態
指触乾燥・・・・指の腹が塗膜にかるく触れたとき、指に塗料が付着しない状態
硬化乾燥・・・・指の腹で塗膜を強く圧した時、塗膜に指紋がつかない状態で塗膜内部の乾燥反応は大部分終了している。
完全乾燥・・・・塗膜内部の乾燥反応が完全に終了し固化した状態。
ベランダの防水などでは告知させていただきますが、防水材(ゴムのような物)などは指触乾燥はしても塗膜内部が乾燥していないと歩けないなど、塗料により乾燥時間は変わります。
塗装の乾燥時間ってあまり見ないタイトルですが、たまに見積もりなどで「少し塗るだけだから安くして!」もちろん、お安く提案できる限りしますが、職人がどうしても乾燥待ちなどを含めると最低でも半日ないし1日はかかりますのでご理解いただけますと幸いです。
DIYなどでの塗料についてもお答えできますのでお気軽にお電話ください。