「塗装は何回塗り?」というご質問がよくありますのでご説明させていただきます。 実は、塗料とは、メーカーによって塗装回数が違います。 また、塗装する下地(素材)や状態によっても変わります。
では、一般的な塗装回数とは、基本的に、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りになります。 イメージ的に、多く塗り重ねれば良いと思いますが、塗装において大事な事は、塗布量が大事です。
塗布量?とは、メーカーや塗料により違いますが、㎡あたりどのくらいを塗布するという規定量があり、それを元にご自宅や壁の㎡を確認して何缶使用する事が大事な事です。
塗料によっては、2回塗り仕上げや、5回塗り仕上げなどもあります。 しかしながら、メーカー仕様書では、下塗り、中塗り、上塗りの塗料ですが、下地(塗る素材)が著しく悪い場合は、下塗り2回、中塗り、上塗りと回数が変わる場合があります。 カタログの記載においては、下地調整の上で、塗装を行うとしかありませんのでこれらは、現場にて、塗り回数を増やすという判断をします。
その例として、スレート屋根やカラーベスト屋根などの素材などは、状態が悪いと、吸い込みムラになり、規定通り塗っても塗りムラがでるので、下塗りを2回入れると仕上がりが綺麗になります。
また、DIYなどでよくありますが例えば、塗る素材が黒で、仕上げを白にする場合などは、5回塗っても下地が透けており、希望の色(この場合は白)にならず、ナニコレ?となる事があります。 そういう場合は、下塗りに隠蔽性の高い塗料を使用するなど工夫が必要です。
外壁塗装は何回塗り?は、基本が3回塗りになりますが、塗料や下地により変わります。 メーカーとしては塗布量を守る事が塗料の性質を100%発揮させ、耐候性を持たせる基準になりますので、多いから良いではなく既定の希釈、既定の塗り回数を守る事が一番大事な事です。
ちなみに橋梁の工事や鉄塔などは、規定の厚みが大事になりますので、建築の塗装とは違い、1缶当たりの塗布量がかなり多いです。