旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

インディアンだった

2011-06-17 23:48:59 | 素晴らしき日々
パソコンの小さな窓からTwitterというものを通して世界を眺めていると、311以降は
原発事故のつぶやきが非常に多い。

今の日本にある問題が原発であると僕の目には映っていない。
原発が問題なのではない。
もちろん一基でも世界から無くなればいいと思っている一人ではあるけれど。

問題は自然を支配できると思っている事であり、地球と人が切り離されたことであり、
自分たちが過去にインディアン(地球と共に生きていた)であった事を忘れたことが
問題なのだ。

原発の事故は、その問題の延長線上にある間違いの一つでしかない。
問題が何であるのかわからずに解決しようなんて、冗談はやめてくれよ。

「総理・有識者オープン懇談会」

2011-06-15 21:32:33 | 素晴らしき日々
日曜に行われた自然エネルギーに関する「総理​・有識者オープン懇談会」。
昨日、録画されたものをやっと見終わったのだけど、めちゃくちゃ面白い企画だった。
テレビではなくネットでの生中継でTwitterによる質問を受付け、総理大臣が答えるという
スタイルは新しく、民主主義と呼べるものへ大きく近づいた気がする。

参加者
枝廣淳子 環境ジャーナリスト
岡田武史 元サッカー日本代表監督
小林武史 ap bank代表理事
坂本龍一 ミュージシャン (ビデオメッセージによる参加)
孫正義 ソフトバンク社長
司会
藤沢久美 シンクタンク・ソフィアバンク 副代表

という参加者がまた良かった。
環境系の人や日本のミュージシャンの話は相変わらずつまらないんだけど、岡田武史監督の世界の
見方は興味深く、孫さんと岡田さんの絡みが面白かった。
なにより場を「懇談会」というかたちに設定した事が総理大臣の発言の幅を大きく広げる結果に
なった事がまた面白かった。
時間のある人は見た方がいい。


自然エネルギーに関する「総理​・有識者オープン懇談会」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv52951096

上関町原発建設予定地

2011-06-10 22:22:22 | 素晴らしき日々


去年の夏に行った祝島と原発建設予定地である田ノ浦の海。
ここで虹のカヤック隊という名で若者が中心になって集まり、原発の建設を
阻止し続けている。

Cop10開催中に7Gの山田さんなど数人による建設の再考を求める1週間以上の
ハンガーストライキ。
僕がネパールに行っている間も若者数名によるハンガーストライキなどが行われてきた。
311以降も地質調査という名目で中国電力による工事が止まる事なく続いていると
虹のカヤック隊にいる友人から連絡があった。
工事が上関の海が今後どうなるのだろうかと、日本中の気がついてる人たちに上関は
注目され続けている。

『山口県上関町への原発建設計画をめぐり、下松市議会は、9日開会した定例会の
本会議で、計画の凍結を求める意見書案を全会一致で可決した。』中国新聞

これからの上関にますます注目が集まりそうだ。
虹のカヤック隊という戦士たちが行ってきたことが正しかったということが、一般の
人たちにもわかってもらえる日が一日でも早くやってくる事を願う。

虹のカヤック隊ブログ
http://ameblo.jp/nijinokayaker/

大地に足をつける

2011-06-08 21:04:34 | 素晴らしき日々
モノがあふれ、モノに囲まれて生きているといつの間にか、目の前に
あるモノの正体が分からなくなる。
地球はある角度から見れば地球に住む人たちに金を与えてくれるモノなのかも
知れないが、大地にしっかり足が着いた場所から見るならそれは、生きものであり
一人の女性かもしれない。

北アメリカ先住民からたくさんの事を学んできたけれど、僕個人の意見としては、
アメリカ先住民についてやたらと詳しくなるなることは、あまり重要ではないと
思っている。
鳥の羽を頭につけたり、イベントで中で寝る事が許されなテイピが建てたりする
こととも、どこか似ている。

そんな事よりも、まず自分が大地の上にしっかりと立って、そこから今ある世界を
眺めてみる事の方が重要であると思う。
全てのものに意思があると思えたなら、それが女性であるのか男性であるのか、
そんな視野で世界を眺めて見る事だって大地の上に立って世界を眺めたときに
見える事の一つなのかも知れない。

まずは、ちゃんと大地に足を着けること。

『 i-Pod touchに買い換えた友人が扱いにくくて
「まだ触ってねぇよ」
「そこは触ってねぇよ」
と文句を言っていた。
i-Pod touchは女性のようだ。取り扱い注意。 』

「独りになる」

2011-05-23 00:09:07 | 素晴らしき日々
代表をしていたロマンず☆≡が解散して、彼女がいなくなり、友達も減り、携帯電話もなくして
住む場所も変えた。
最南端の最終号もやめようと考えている。

色んなものを失って、いままでになかった強い孤独に押しつぶされそうになり、まるで大事なものを
全て無くしたかのような絶望を感じていた。
いったいどうすれば自分の手のひらからこぼれ落ちていったものを再び取り戻すことができるのだろうかと
天井を眺めながら僕なりに頑張って考えたんだ。真剣に。

約束もない、昼も夜も関係ない。
好きなときに寝て、好きなときに起きて、好きな時に食べる。
電話もない。
窓の外が晴れなのか雨なのかさえわからない。
暑いのか寒いのかも僕にはまったく重要じゃなかった。
家から外へ出ない6日間、家族意外と話をしない時間をさらに4日。
一人、なにするでもなく部屋の中にいた。

そんな時、携帯、約束、時間という僕を縛っていたものから開放され自由の中にいる自分を発見した。
僕は孤独からも開放され、独りになっていた。
そこは自由のなかだった。

こぼれていったものを拾い集める方法を考えていた少し前の僕とは逆に、そんなものを二度と受け
取りたくなかった。
そのまま全部捨ててやるって。
3月11日のあと、突然にたくさんのものを失った理由が何故だかわからなかったけれど、前回の旅で
僕がもっとも望んでいた「独りになる」ことが与えられ、一人になることと独りになることの違いを知った。
独りになるとは自由になること。

指の隙間から全てが砂のようにこぼれ落ちていったときに与えられるものがある。
失ってこそ与えられる。
僕らが抱えていられるものは常に一定だ。
失うことを恐がる必要なんて、どこにもありゃしない。

振り回す武器

2011-05-17 11:09:30 | 素晴らしき日々
昨日は一日仕事で浜岡にいた。
ひたすら草刈機をふりまわし草を刈り続けた。

人類が鉄を得たときのきっかけになったのには、雷や山火事など説はいくつかある。
鋳造(型にはめる)や鍛造(叩いてつくる)などの方法があるのだけれど、人類が
初めて鉄を得たときそれはどのように使われたのだろうか。
便利な道具としての鉄鍋としてだろうか。
それとも、生き物を殺す為の武器として使われたのだろうか。

核、車、雨のコントロール。
あらゆる便利な道具が戦争から得られていることを考えるとやはり鉄も同じなのだろうか。

鉄を地球に対してむけるのも人に対してむけるのもどちらであっても支配であることは
変わらないのではないだろうか。

鉄を作るために多くの森を失ったのと同じように、電球という人工の太陽を作りだした事が
結果的に自分たちに問題としてやってきているということは、やはり地球を支配などできない
ということを意味しているのだろう。

手に武器を持ちながらそんなことを考えていると、つまらない仕事もあっという間に終わる。

意志を感じる

2011-04-07 03:37:26 | 素晴らしき日々
日本に帰ってきてバスで成田から池袋に着いき、街中を駅に向かって歩いていると、
居酒屋の客引きがいつも通り行われていたことに驚いた。
東京の友人の家の近くのコンビニの本棚に『風の谷のナウシカ』が売られていたことにも、また驚いた。
日本は『風の谷のナウシカ』の世界になる寸前でなんとか止まっている状態なわけだ。

そんな日本で毎日をのん気に暮らしている僕だけど、とても不思議に思っていることがある。
それは、土などに含まれる放射性物質をどういうわけだか、ひまわり、菜の花、大麻が吸収するということだ。

力に対してまた違う力が働く世界。
大地の上で生きるものがバランスを失ったとき、準備されていたかのように大地の上のバランスを取り戻す為に
現れる生きものや存在する植物たち。

きっと、この世界に完璧なものなどない。
でも、完璧なものへと向かおうとする意志を感じざるをえない。
祈りってその意志の声を聴くことなんだな。

手元にセイジとタバコもあることだし明日は久しぶりに海で火をおこして、声を聴く時を持つことにしよう。



蜘蛛の巣

2011-04-05 23:45:55 | 素晴らしき日々
TwitterやUSTREAMなどで情報と映像がもの凄いスピードで飛び交っている。

真実を伝えられないテレビがほとんど意味を持たなくなっている。
いかに馬鹿げたことをすりこませようとしているのかを見るのは別の意味で興味があり
面白いけど・・・

世界中に張り巡らされた蜘蛛の巣というネットワークが持つ意味と役割はとてつもなく
大きいことは間違いない。
蜘蛛の巣で繋がった世界が一つの意思となって動き出す日が遠くない先にきっと来る。