旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

「水」戦争の世紀

2010-11-11 21:47:50 | 編集長の本棚
『「水」戦争の世紀』 集英社新書

モード・バーロウ
トニー・クラーク
鈴木主税 訳

12月5日にやるロマンず☆≡のイベントで上映することになっている映画『ブルー・ゴールド』のもとになった本
世界がいま石油戦争から水戦争へと移り変わっていくことは間違いなさそうだ。

水を共有の財産(人権)とするのか商品とするのかで世界は大きく揺れ動いている。
日本の農地も中国に買われ始めている。

海外の水を使って育てた作物を輸入するということは育てるために使った水を輸入することと変わりない。
そういうのを仮想水というけれど、日本で育てた作物を中国へ運ぶということは、水を運んでいることと変わりない。
だから中国は日本の農地を狙っているわけだ。

今後、10年生きていく予定のある人は水の危機について知っておいたほうが良さそうだ。

地球の上で歩く、食べる、眠る

2010-11-11 20:22:14 | 
『地球の上で歩く、食べる、眠る』―アウトドアのレッスン―

洋泉社
監修 北山耕平
編著 梶原光政

24歳になってすぐ、それまで狂ったように飲んでいた酒をやめた。
うまく言葉にはできなくても、それは酒が何であるのか見えたときだった。
そんな時、スペクテーターという雑誌で北山さんの長編インタビューの中に酒に関する話が載っていた。
理解度に差があるにしても、まるで答え合わせをしている感覚だった。

いままでにも北山さんの文章を読んでいるとそんな事が多くあったが、この本でも同じことが起きた。

「重要なのは一人でする旅」地球の上で歩く、食べる、眠る より引用

7Generationswalkを代表の山田さんとやってきた約2年。
たくさんの出会いと学びがある本当に素晴らしい2年だった。
これからも僕ができることはやっていくつもりだ。
なにより地球の上を歩くという行為は無限の可能性があると僕は思っている。

いつのまにか僕がしたい旅はこれなんだろうかと思うようになっていった。

決められた道を決められたスケジュールにそって進んでいき、何を感じて欲しいという
事までもが準備されている。
何度も言うが7Generationswalkは素晴らしい。
でも、それはムーブメントであって僕にとっての旅ではなかった。
ムーブメントもとても大事だし、これからもできる限り関わっていくつもりだ。
でも、もう少し僕は旅がしたい。

そんなこともあって、来年の2月から行われるアメリカ縦断のLongestwalk3に行こうと誘われていたが断った。

「重要なのは一人でする旅」

僕もそう信じているからだ。