native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

断熱と気密。意匠と構造も。そして、サスティナブルへ。

2021-10-05 20:59:52 | こだわり設計
すのこ」のアップです。

すのこ」もここまで丁寧に作ると格好良くなる。

丁寧に作っているのも、格好いいのも当たり前。

なぜなら外壁だから。

現在工事中のサトウ工務店さんとのコラボ物件は「すのこ」外壁を採用しました。
ファサードラタンという張り方で、「すのこ」みたいに板と板に隙間を作りながら張ります。
雨漏れ大丈夫?
ってなりますが、紫外線に強いタイプの防水紙を使っているので大丈夫。

また、木の外壁の最大のメリットは、1枚単位で張り替えができること。
メンテナンスの負担がすごく少ないです。
財布に優しい~。

なかなか個性的な建物として育てています。

そして今日は気密測定を行ってきました。
大きな問題もなく、っていうか問題があるとすればあっという間に終わりすぎること。
結果は0.21c㎡/㎡でした。
建物全体の隙間はわずかに22c㎡(4.7cm×4.7cm)
これでこの建物の性能が出そろいました。

普通そうで普通じゃないお住まい。

外観は見た通り、単純な長方形の総二階。
だけど断熱性能は0.18W/㎡K(赤い囲みの通り)

人に勧められてBELSを取得しましたが、なんとBELS認定建物の中では新潟県で一番性能の良い建物です。

内部の工事も大工さんに頑張ってもらっています。

これが今回のお住まいの2階全景。
耐震等級3ですが、

内部の柱は1本だけ。
重心と剛心のバランスにこだわるとこんなことができちゃいます。

こちらも設計住宅性能評価を取得しました。

屋根工事はすでに終わっています。
右と左で仕上げが違う。

右はソーラーパネル。
なんと屋根材一体型。
このソーラーパネルが屋根材を兼ねているので、漏水の心配もなし。

左は雪が落ちにくい屋根材。
道路に面しているので、車や歩行者に雪が落ちないように配慮しました。
といっても、建物そのものも道路から3m離していますが、万が一中の万が一の配慮です。

今回の建物は、私と佐藤さんとのコラボ物件における「これからの暮らしのスタンダード」となることを目標にしています。

がらんどうの内部なので、間仕切りは後から考えます。
性能だけが完成している住まい。
つまり、どなたにでもご提案可能なお住まい。

延床面積は24坪。

ミニストック(※)ほど小さくはないものの、誰にでもあてはめやすいコンパクトさなので、サイズ感的にも今後スタンダードとなることでしょう。

性能って、今まで「補助金をもらうためのもの」というのがギョーカイのスタンダードでしたが(私の歪んだ目から見たギョーカイの姿)、これからは「住まい手の快適性や経済性のため」の提案として活発に使われることでしょう。(当たり前の話)

その中心に置きたい建物です。

※ミニストックは多様な社会に対応するために考えたお住まい。それぞれに役割りがあります。



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