native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

永く住む

2025-01-16 20:58:14 | ミニストックの住み方
高性能だから長く住める
高耐久だから長く住める
格好いいから長く住める

のためにこだわって家づくりをするんですけど、

長く住むための一番の秘訣は手にかける(メンテナンス)ことだと思います。

作業的に手をかけやすくする
手をかけたくなるような愛着を持つ

ということにもこだわって家づくりをしたいですね。

年末にやりたいことが一つ残っていると書いたんですけど、それは玄関ドアのメンテナンス。

玄関ポーチを作らないというあほな設計をしたばっかりに責任を取るという意味もあるんですけど、1年半で傷みが結構目立っています。
紫外線による色褪せ


下の黒ずみ


水が当たって塗料が剥げて、水を吸ったことで表面がけばたっています。

手入れするにあたり最初に表面をやすりがけして平滑にします。

こちらは工事現場でもよく使う平らなサンドペーパー

目地部分は指にあててこすります

ペーパーをかけたところ玄関下の黒ずみが少なくなりました。

その後仕上げ作業に入るわけですが、本来染み込む系の塗料を塗るのが正解なんですが、今回はオイルを入れることにしました。

塗料よりは粘度が高いので摺り込みながら入れる必要があり結構重労働です。
(塗料よりいいというわけではなく単なる実験です)

塗り込んで作業が無地に終了。

色抜けは元に戻すことはできませんでしたが、少しだけまともになりました。

各過程の画像を並べるとこんな感じ
左から右が作業の順番です
黒ずみと色むらが少なくなったのが分かると思います。

自分で手をかけることによって、また愛着が増す。
性能や耐久性、見た目という大前提はありますが、手をかけてあげることが永く住むことのコツではないでしょうか。

年末までにはできなかったんですけど、新年最初の作業としてメンテしました。
ぜひ家族と同じくらいに住まいにも寄り添っていただけたらと思います。

コメントを投稿