昔からCDやアナログレコードなど、音楽を欲しての購入ペースは一般的な人のそれを激しく逸している私ですが、今年に入ってからまたそのペースが多少加速していて、新たな音を吸収する欲が高まっています。
1曲単位で気軽にダウンロード購入出来るiTunes Storeの存在もその欲の歯止めをかき消しておりますが、やはり音楽とアートワークは対でひとつの完成形として魅力を感じる私にとって、パッケージとしての音楽ソフトというカタチは非常に重要で、内容は知らなくてもジャケットの良さで購入するアナログレコードなど、アートワークはダウンロードされるJPG画像ではなく、実際に印刷された物でないといけません。
一昨日、発売日の前日にamazonから届いた冨田恵一氏の限定ボックスは、まさに音楽と豪華なアートワークが素敵に昇華された逸品。我々夫婦が揃って「もっとも好きな日本のアーティスト」として、このブログでも何度も語ってきた音楽プロデューサー冨田さんの「冨田ラボ」名義の音源も含む、過去の様々なアーティストのプロデュース音源や貴重なデモが47曲、たっぷりと満喫出来るCD3枚組+DVD1枚という豪華限定パッケージです。
個性的なアーティスト達とコラボしながらも、どのアーティストの音源にも見事に「冨田色」が感じられることがあらためて感動的な名曲揃いですが、私にとっての今回の目玉音源は、なんといってもインディーズ時代のキリンジをボーカルに迎えた、冨田ラボ開始以前の冨田作品「乳房の勾配」の収録でしょう。この音源は冨田ラボ、ならびにキリンジファンの間でもほぼ10年近く入手が難しかったものなので、この音源の収録で「買い!!」だった人も多いのでは…。
いい音楽には、いいクリエイティブ環境を生み出してもらえるので、これからもこのボックスセットはヘビーローテ間違いなしです。