小宝島４日目

　朝、温泉に入った後、昨日の公園で読書の続きをした。長い童話は読む気がしなかったので、短い童話は一通り読んだ。読書感想文じゃないので長々とは感想を書かないが、「雨ニモマケズ」の詩の様に、己を犠牲にして他人に尽くそうとする理想、争いごとを嫌い、己の欲のために他人を欺くと報いがあるという諭しが、賢治の童話に含まれていると思った。
　Ｈさんは今日のフェリーで名瀬まで行き、名瀬からフェリーで鹿児島へ、そして新幹線で東京へ帰るそうである。６日から仕事だそうで。港へ見送りに行った。昨日夕日をみた磯の海が綺麗であった。


　降りてきた乗客の中に、昨年悪石島の宿で一緒になった、熊本のＡ親子の姿があった。男の子は、私と下の名前が同じ（漢字は違うが）である。今年も会えるだろうと思い、昨年撮った２人が入っている写真を持ってきていたので、渡した。宿は別であった。明日、私と同じく悪石島に向かい、また同じ宿になるそうである。
　午後からは釣りをしたが、全然釣れなかった。悪石島で使う１パックを残して、残ったエビを最後に放り込んだら、釣れた。やはり、撒き餌があった方が良かったか。ブダイらしい。
　港からの帰り、道端でおばあさんが野草を摘んでいた。ニガナというそうで、沖縄ではよく食されるそうである。胃に良いという事で、お酒で弱った胃のためにと１枚かじってみたが、名前の通り苦かった。効き目は感じられなかったけど（苦笑）
　魚は夕食で刺身にしてもらった。今晩は宿泊者が私１人になる予定だったそうだが、飛び入りで男性が１人泊まった。悪石島から移動してきて、私が泊まる宿に泊まっていたそうである。明日は出港が早いので、早めに寝た。