小宝島３日目

　朝、温泉に入った後に洗濯をした。その後、学校の近くの公園で読書をした。外は暑かったが、滑り台の足場には屋根が付いているので、その下に入ると涼しかった。時間があっても、テレビやネットなど、興味を持ってしまうものがある環境では、なかなか本を読もうとはしない。難しい小説は読む気にならないので、宮沢賢治の童話、詩の本を買い、持ってきていた。
　

　学校が近くにあるので、学校に出入りする子どもが「こんにちは」と挨拶してきた。今日は学校は休みなのだが、離島では学校が子ども達の遊び場所になりやすい。先生もいた。読書を終え、公園を出ようとしたところ、中学生らしき女の子が出てきた。 昨年度より鹿児島から来ているという。海浜留学生だろうか？小宝島に興味を持って訪ねた事を喜んでくれた。「失敗作ですけど」言って、「～餅」という、ホットケーキみたいで、モチモチした食感のお菓子をくれた。美味しく、全然失敗作ではなかった。近頃は学校で不審者訓練をやるそうで、子ども達は防犯ベルを持っていて、見知らぬ大人をまず疑う様、子ども達に教えている。もちろん、防犯意識は必要だが、見知らぬ大人はまず不審に思えというのはおかしくないだろうか。せめて、挨拶だけでも交わせる世の中であって欲しい。
　午後からはまず、昨日と同じ場所で泳いだけど、水温が冷たく、長くは入っていなかった。大きな魚がいた。
　次に魚釣りをしたが、残念ながら１匹も釣れなかった。温泉に入った後、港の西にある磯の方へ夕日を見に行った。子ども達が一輪車で島を一周していた。約１０分かかるそうである。あまり遅くなると夕飯時で所在を気にされるので、日が沈むまではいなかった。