先回の続きです。
2021-09-04 ちょっと変わった花たち ③
花をみたとき、わたしたちは「美しい「「綺麗」「華麗」「清楚」「「可憐」「妖艶」等々の言葉でその美しさを表します。でも、それ以外のイメージを持つ花には「え~っ!」「へ~え!」「面白い!」「びっくり!」などと反応します。
今回も私が撮りためた花の中から、私が見て「変わった花だなあ」と、思った花木たちを集めてみました。
<シモバシラ あけぼの山農業公園で撮影>
分類:シソ科シモバシラ属
学名:Keiskea japonica
(明治時代の日本の本草学者「伊藤圭介さん」の名前にちなむ)
原産地:日本

秋になると枝の上部の葉のわきに片側だけにズラッと白い花を咲かせます。冬になると、枯れた茎の根元に''霜柱"のような「氷の結晶」ができるところからこの名になったそうです。
<霜柱(自然現象) CCOフリーライセンスより>

しかし、冬に行っても残念ながら氷の結晶は見ることができませんでした。事務所の係の人に聞くと、よく冷え込んだ朝(氷点下)でないと見ることが出来ないようです。
次の写真が「氷の結晶」です。(ふつうによく見かける”霜柱”とは別の自然現象です)
<シモバシラ”氷の結晶” あけぼの山農業公園HPより>

シモバシラの場合は、地上部が枯れてからも、枯れる前と同じように地中の水を吸い上げて茎の上の方まで送り続けています。
茎に吸い上げられた水分が茎のちょっとした割れ目からはみ出して、外気に触れて「氷」になり、それが横方向に少しずつ「押し出されて」広がり、茎に「氷の花」が咲いているように見えるのだそうです。
<クマガイソウ 万葉植物園で撮影>
分類:ラン科アツモリソウ属
学名:Cypripedium japonicum
原産地:日本

葉は2個つき、扇円形で直径10〜20cm。放射状に多数の脈があり、縦ジワが目立ちます。花は一部が袋状にふくらんでユニークな形をしています。一度見たら忘れられないほど印象的です。
名前の由来は、唇弁と呼ばれる花の袋状になった部分を熊谷直実(源平・鎌倉時代の武将)が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てて名付けられました。
<アツモリソウ みんなの花図鑑より>
分類:ラン科アツモリソウ属
学名:Cypripedium macranthum var. speciosum
原産地:日本

これに対して平敦盛の名を取ったのがアツモリソウです。ピンク色の花の袋状のところを、平敦盛が背負った「母衣(ほろ)」に見立てて名付けられました。なんとも変わった形の花で、うっすらピンク色がとても美しいです。
当時の武者は後ろからの矢を防ぐために、大きな風船のようにふくらませた布『母衣(ほろ)』を背負っていました。
この2つの花の名は平家物語の平敦盛の最期の話に因んでいます。
<熊谷直実像 熊谷駅前 CCOフリーライセンスより>

一の谷の合戦で敗れた平家を追って、熊谷直実は自分の息子と同じ年ごろ(16歳)の平敦盛の首を討ち取らざるを得ず、その後その霊を弔うために出家して、法然に帰依し蓮生と号しました。
<ガステリア・グロメラータ 山陽メディアフラワーミュージアムで撮影>
分類: ススキノキ科 ガステリア属
学名: Gasteria glomerata (ガステリア・グロメラータ)
原産地: 南アフリカ

ガステリアは、アフリカ南部に分布している多肉植物です。おもに春、オレンジ色の、釣り鐘のような形の花を咲かせます。属名のガステリアは、花の形が胃(gaster)の形に似ていることが語源となっています。
変わった名前や姿の花を集めてみましたが、皆さんもご覧になったことがあると思います。また次回も変わった花を集めてみたいと思います。
2021-09-04 ちょっと変わった花たち ③
花をみたとき、わたしたちは「美しい「「綺麗」「華麗」「清楚」「「可憐」「妖艶」等々の言葉でその美しさを表します。でも、それ以外のイメージを持つ花には「え~っ!」「へ~え!」「面白い!」「びっくり!」などと反応します。
今回も私が撮りためた花の中から、私が見て「変わった花だなあ」と、思った花木たちを集めてみました。
<シモバシラ あけぼの山農業公園で撮影>
分類:シソ科シモバシラ属
学名:Keiskea japonica
(明治時代の日本の本草学者「伊藤圭介さん」の名前にちなむ)
原産地:日本

秋になると枝の上部の葉のわきに片側だけにズラッと白い花を咲かせます。冬になると、枯れた茎の根元に''霜柱"のような「氷の結晶」ができるところからこの名になったそうです。
<霜柱(自然現象) CCOフリーライセンスより>

しかし、冬に行っても残念ながら氷の結晶は見ることができませんでした。事務所の係の人に聞くと、よく冷え込んだ朝(氷点下)でないと見ることが出来ないようです。
次の写真が「氷の結晶」です。(ふつうによく見かける”霜柱”とは別の自然現象です)
<シモバシラ”氷の結晶” あけぼの山農業公園HPより>

シモバシラの場合は、地上部が枯れてからも、枯れる前と同じように地中の水を吸い上げて茎の上の方まで送り続けています。
茎に吸い上げられた水分が茎のちょっとした割れ目からはみ出して、外気に触れて「氷」になり、それが横方向に少しずつ「押し出されて」広がり、茎に「氷の花」が咲いているように見えるのだそうです。
<クマガイソウ 万葉植物園で撮影>
分類:ラン科アツモリソウ属
学名:Cypripedium japonicum
原産地:日本

葉は2個つき、扇円形で直径10〜20cm。放射状に多数の脈があり、縦ジワが目立ちます。花は一部が袋状にふくらんでユニークな形をしています。一度見たら忘れられないほど印象的です。
名前の由来は、唇弁と呼ばれる花の袋状になった部分を熊谷直実(源平・鎌倉時代の武将)が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てて名付けられました。
<アツモリソウ みんなの花図鑑より>
分類:ラン科アツモリソウ属
学名:Cypripedium macranthum var. speciosum
原産地:日本

これに対して平敦盛の名を取ったのがアツモリソウです。ピンク色の花の袋状のところを、平敦盛が背負った「母衣(ほろ)」に見立てて名付けられました。なんとも変わった形の花で、うっすらピンク色がとても美しいです。
当時の武者は後ろからの矢を防ぐために、大きな風船のようにふくらませた布『母衣(ほろ)』を背負っていました。
この2つの花の名は平家物語の平敦盛の最期の話に因んでいます。
<熊谷直実像 熊谷駅前 CCOフリーライセンスより>

一の谷の合戦で敗れた平家を追って、熊谷直実は自分の息子と同じ年ごろ(16歳)の平敦盛の首を討ち取らざるを得ず、その後その霊を弔うために出家して、法然に帰依し蓮生と号しました。
<ガステリア・グロメラータ 山陽メディアフラワーミュージアムで撮影>
分類: ススキノキ科 ガステリア属
学名: Gasteria glomerata (ガステリア・グロメラータ)
原産地: 南アフリカ

ガステリアは、アフリカ南部に分布している多肉植物です。おもに春、オレンジ色の、釣り鐘のような形の花を咲かせます。属名のガステリアは、花の形が胃(gaster)の形に似ていることが語源となっています。
変わった名前や姿の花を集めてみましたが、皆さんもご覧になったことがあると思います。また次回も変わった花を集めてみたいと思います。