Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

さくら咲く手賀沼(千葉県柏市)

2022-04-07 | みんなの花図鑑
私の住む千葉県柏市には手賀沼があります。面積約6.5平方Km(東京ディズニーリゾートの約6.5倍)、周囲約38Kmの豊かな自然に恵まれた沼です。



自然豊かな水辺には野鳥が飛来し、変化に富んだ風景や史跡、花木等々を観察できる素晴らしいスポットです。



私はこの手賀沼湖畔をサイクリングや散策をすることが大好きです。片道10~20キロのコースを、変化に富んだ風景を楽しみながら走ると、暑さ寒さも苦になりません。



私は常々、手賀沼はなぜ沼で、湖でないのかと疑問に思っていました。確かに「沼」と言われるよりは「湖」と言われたほうが水が澄んでいてキレイなイメージがありますよね。



今回は手賀沼のソメイヨシノをご覧いただきながら、湖や沼そして池についての違いについて考えてみようと思います。



環境省によると、定義は法令上では決められていないとしたうえで、一般的な意味を説明していますが、簡単にまとめると、以下のような定義になります。



「湖」 水深が深く(最深部が5メートル以上)底に植物が生育していないもの。
「沼」 湖より浅く(水深は5メートル以内)底に植物が生育しているもの。
「池」 湖や沼の小さなものをいい、特に人工的に作ったもの。



湖にも人為的に造られた人造湖があります。人造湖は人工的に造られているので定義上は「池」という事になります。



しかし、人造湖(ダム湖)は貯水や発電などに使用され基本的に「池」よりも大きいので、「湖」と定義されるようです。日本のダム湖では富山県の黒部湖が有名です。



湖沼や池の呼び名の決定はかなり曖昧なことが分かります。湖、沼、池を面積だけで見た場合、それぞれの日本一はどこにあるのか調べてみました。



湖:琵琶湖 滋賀県(面積約269㎢、周囲235.2㎞、水深約103.5m)
沼:印旛沼 千葉県(面積約9.4㎢、周囲47.5㎞、水深2.5m)
池:湖山池 鳥取県(面積6.9㎢、周囲18㎞、水深6.5m)



また、茨城県の霞ケ浦の面積は220km²で、国内第2位の湖面積を持つ湖です。平均水深は約4mで,広くて浅いという特徴があります。



でも、なぜ霞ケ浦湖でなく霞ケ浦なのでしょう。浦という名前は海や湖が湾曲して、陸地に入り込んだ入り江を示す言葉です。



江戸時代、霞ヶ浦も名前の通り、大きく海と繋がっていて、霞が“浦”と呼ばれたわけです。1963年に洪水対策などで水門が作られ、海と切り離されました。



それで完全な「湖」になりましたが、名前を変えても仕方がないので、霞ヶ浦のままになっているそうです。



私たちが霞ヶ浦とよんでいる湖は,霞ヶ浦(西浦),北浦,常陸利根川(ひたちとねがわ)を全部ふくめた湖のことです。



逆に、静岡県の浜名湖は真ん中が壊れて海と繋がっています。江戸時代までは完全な湖だったのが津波で壊され海と繋がりました。



今でも海と繋がり、満潮時には海水がどんどん入ってきますが、名前は「浜名浦」でなく、「浜名湖」のままです。



海の水と川の水が混ざり合う浜名湖は、地理上は「湖」、河川法では「川」、漁業法では「海」に分類される不思議な水辺です。



国土地理院の地図上で、面積が0.01平方km(=100m四方)以上のすべての湖沼で、自然湖のほかに人工湖も含めて、全国には 12,725湖沼あるそうです。



湖沼以外に、水が溜まっている場所に関する言葉には浦、泉、潟などがあります。
「浦」は海岸・湖岸の地形を指します。
「潟」は砂州によって外海から分離されてできる海岸の湖です。
「泉」は地中から水が湧き出ているところです。



湖と沼と池の違い、いかがでしたか。定義があっても、呼び名の決定はかなり曖昧なことが分かります。きっとそれぞれの湖沼に歴史があり、その名前がついたということでしょうね。