Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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首都圏に残る昭和の風情/流鉄流山線 乗車記 リメイク版

2023-02-04 | 日記
この内容は2017年10月に投稿したものに、最新の情報を加えて修正、加筆したリメイク版です。

私がいつも利用する、テニスコートのある流山市を走る流鉄線に乗ってきました。かねてより一度は乗ってみたいと思っていた、昭和のノスタルジアを感じるローカル電車です。

千葉県流山市の流山駅から、千葉県松戸市の馬橋駅まで全長6キロ足らずのミニ路線です。


<一日フリーキップ>
嬉しいことに、2023年2月現在、5年前と500円の料金は変わっていません。


東京から30分ほどの場所にありながら、路線全体で6駅しかなく、スイカやパスモも使えません。人口48万人超(2022年)の松戸市と人口21万人(2022年)と急増中の流山市を結ぶ鉄道とはとても思えません。

昭和時代を彷彿させる、のどかな風情が残るローカルムードいっぱいの路線です。

<流山線路線図>


沿線はのどかな住宅地が広がりますが、通勤電車としてそこそこ利用客があるようです。朝夕のラッシュ時間帯は通勤電車として、12~15分の間隔で運行されています。

<小金城址駅高架より馬橋方面を臨む>


流山市は人口21万人を数える都市ですが、市役所そばにある流山駅は中心駅としてはかなり寂しい雰囲気です。

実は、つくばエクスプレス開業後、「流山おおたかの森駅」に中心駅の座を実質奪われています。

流山駅は「関東の駅百選」に選ばれ、「東京近郊にありながらローカル色のある駅」が選定理由だそうです。

<流山駅(始発駅)>


現在、名実ともに流山市の中心駅となった流山おおたかの森駅。首都圏新都市鉄道のつくばエクスプレスと東武鉄道の野田線、両路線の接続駅となっています。

因みに千葉県流山市は、全国の市の中で6年連続人口増加率1位(2022年)となっているそうです。

<流山市役所>



流山おおたかの森駅の2021年度の一日平均乗降客数は32,529人で、つくばエクスプレスの駅では秋葉原駅、北千住駅に次ぐ第3位です。(因みに流鉄流山駅の一日の乗降客数は2,047人)

<流山おおたかの森駅>


首都圏近郊にありながら、流山線はICカード(スイカ、パスモ)非対応です。券売機には図入りでスイカやパスモが使えない旨が書いてあります。今後も導入予定はないそうで、その頑固さに感動してしまいます。(笑)

<切符自動販売機>


全駅に駅員が終日配置されており、今でも駅員が切符を回収します(乗車時の入鋏は省略)。今時、不便に感じますが、切符を手渡すシーンは人と人とのふれあいを感じる光景です。(^^)

<馬橋駅改札口>


車両には「流馬」「流星」「あかぎ」「若葉」「なの花」といった、異なる愛称がついています。なお「流馬」編成については2017年7月30日をもって引退しました。

しかし、2018年春、新しい色の新しい車両で再登場しました。(また、2022年12月1日より若葉号がデザインを一新して運行開始しました)

<あかぎ号>


<運賃>
運賃は初乗り130円、始発の流山から終点の馬橋まで乗っても200円とやたら安いのです。(2023年1月現在)私が心配する問題ではないが、本当にこれで採算がとれるのだろうかと思ってしまいます。


昔懐かしい、座席の区分線が付いていないベンチ型座席です。通勤時間帯ではないので、一車両(二両編成)に乗っている人も、私を含め10人未満と少ないようです。

<車内の様子>


つくばエクスプレス線が開業して以来、乗客数の減少が続いており、将来廃線の可能性もあると聞きます。

東京近郊にも、このようなノスタルジアを感じるローカル線があることは、とても素晴らしいことです。2016年、開業100年を迎えた流鉄株式会社、ぜひ頑張っていつまでも存続してほしいと願うばかりです。

 

昭和の風情が色濃く残る、ローカル線の流鉄流山線乗車記、いかがでしたでしょうか。

最後に、流山駅を中心とした、流鉄の概要を紹介した「たまには ノンビリ ぶらり旅」(2分32秒)。お時間があればご覧ください。(2008年8月制作で会社名も現在は流鉄株式会社に変更されています)