先回の続きです。1月の花のアルバム ① 2023-02-10
今回も、1月の花のアルバム ① 同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにこの名前で呼びますが、本来はクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。

他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。

<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
1/29 自宅
中国原産の冬に花を楽しめる常緑のクレマチスです。開花期は12月~1月で、耐寒性も強く丈夫です。うつむきがちに咲く花のほか、蕾も実のような雰囲気で愛らしい姿をしています。

4~5cmほどの白い花で釣鐘状の形をしているところから、「ウィンターベル」という名で流通している場合もあります。

<クレマチス・アンスンエンシス キンポウゲ科センニンソウ属>
1/16 柏の葉公園
サイネリアの原種と交配させて、寒さ暑さに強く品種改良された園芸品種です。

耐寒性が0度ぐらいと寒さに比較的強く、木立性でサイネリアより樹形が大きく豪華に見えます。
<コダチセイセネシオ(宿根サイネリア) キク科・ペリカリス属>
1/16 柏の葉公園
地下に球根や根茎をつくらず、茎が立ち上がるベゴニアで、何段にも枝分かれしたシャンデリアのような花房が、葉の間からいくつも垂れ下がって咲き、花と葉の調和が美しい鉢花です。

<コダチセイベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)>
1/16 柏の葉公園
新葉が紅赤色で、徐々に濃赤紫色になる縁の赤いコルディリネです。愛知県で育種、生産された品種でそれが品種名になっています。

茎から根が出て挿し木で増やせます。 一年中鑑賞でき赤い葉色が室内のアクセントになるので人気の観葉植物です。
<コルディリネ・アイチアカ(愛知赤) リュウゼツラン科コルディリネ属>
1/16 柏の葉公園
11月~翌年5月にかけて花を咲かせる、華やかな花姿と花色が美しい花です。オレンジ以外のほとんどの花色があり、覆輪の花模様など種類も豊富です。

始めは「シネラリア」と呼ばれていましたが縁起が良くないとされて現在の名前に変わり、一般化されました。

<サイネリア(富貴菊) キク科ペリカリス属> 1/16 柏の葉公園
高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる多年草です。伝統園芸植物の一つで、江戸時代の元禄年間から栽培の記録が見られ、現在は300品種を超えるまでに至っています。

白やピンク色の花で、ハート形のような花びらを5枚、桜の花のように咲かせます。園芸店に良く出回っているプリムラ・マラコイデスやプリムラ・オブコニカなどは当品種ではありません。

<サクラソウ(桜草) サクラソウ科サクラソウ属> 1/16 自宅
葉に縞や黄色の外斑が入り、昭和の初めから「虎の尾」の名で親しまれてきました。葉の姿や模様がおもしろく、主に観葉植物として親しまれています。

マイナスイオンを多く発生し、空気を浄化する作用があるといわれています。
<サンスベリア・ローレンティ(虎の尾) サンスベリア属>
1/16 柏の葉公園
茎はまるでシバのように広がり、春にサクラに似たかわいい花を咲かせます。一面に花を咲かせる様子は、花の絨毯のようで圧巻です。

卒業式や入学式のとき、通路を飾るために使われるおめでたい花でもあります。

<シバザクラ(芝桜) ハナシノブ科フロックス属> 1/30 北柏ふるさと公園
南アメリカやニュージーランド、ニューギニアに自生しており、イネ科に分類される植物です。ススキに似た姿で、草丈は1〜2mほどになります。英名からパンパスグラスとも呼ばれます。

<シロガネヨシ(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属> 1/26 あけぼの山農業公園
香りのよい花を早春に咲かせる常緑の花木です。外側が紅紫色で内側が純白の肉厚な花は、濃い緑色の葉とよく合います。(この写真は蕾です)

室町時代以前に中国から日本に渡来したといわれています。日本にある株は雄株が多く実がつかないのが普通です。
<ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属>
1/26 あけぼの山農業公園
ヒマラヤからインドネシアやボルネオ、さらにオーストラリア大陸までの広い地域に約60~70種類が分布しています。

東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種してできてきた洋ランです。花が豪華で開花期が長いことから、胡蝶蘭(コチョウラン)と同様に贈答用としても人気があります。
<シンビジウム ラン科シュンラン属(シンビジウム属)>
1/16 柏の葉公園
秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、「すすきみみずく」などの郷土玩具などに見られます。

かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれる採集するための場所がありました。

<ススキ(薄) イネ科ススキ属> 1/26 あけぼの山農業公園
可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせ、春を告げる花として人気があります。球根には強い毒性を持つ物質が含まれているので、注意が必要です。

日が当たると花が開き、夜になると花びらが閉じます。2月~3月頃のまだ寒い時期に花を咲かせるので、昼の間に吸収したあたたかい空気をためこむためのようです。

<スノードロップ(待雪草) ヒガンバナ科ガランサス属>
1/26 あけぼの山農業公園
北アメリカ原産の外来種でおなじみの雑草で、都会の空き地でもよく見かけます。すさまじい勢いで生えてきて、厄介者といったイメージがあります。(写真は花後です)

しかし、花はハーブとして利用されているそうです。体内の毒を排出してくれる作用があるため、肌にもよくて、アトピー性皮膚炎を改善するといわれています。

<セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科アキノキリンソウ属>
1/26 あけぼの山農業公園
明治期にヨーロッパから入ってきた外来種で日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。これは季節と関係なく花をつけるため繁殖力が強く、野原で見られるタンポポの多くはこの花です。

別名「食用タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。

<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属> 1/31 手賀沼湖畔
中国中部を原産とするロウバイの一品種。日本へ渡来したのは明治時代で、各地の庭園や公園に広く植栽されています。

原種のロウバイは花の中央部が暗い紫色になるが、本種は中央部も含めて花全体が黄色くなる特徴を持っています。

<ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属> 1/26 あけぼの山農業公園
日本で普通に見られるヤブツバキより木の高さがかなり高くなり、葉も大きいという特徴があります。秋から冬にかけて、真っ白い花を順次咲かせます。

ツバキ科ですが属が異なり、属名のゴードニアを英語風に読んだゴードニアという通称で呼ばれることもあります。

<タイワンツバキ(台湾椿) ツバキ科タイワンツバキ属> 1/16 柏の葉公園
別名「ホスタ・プランタギネア」や「香りギボウシ」とも呼ばれる中国原産の多年草(宿根草)です。日本には江戸時代の中頃に伝来した言われています。

夏になると1mほどの長い花茎が伸びて大きな白い花が咲きます。花には芳香があり、夕方に開花して朝にはしぼみます。

<タマノカンザシ(玉の簪) キジカクシ科ギボウシ属> 1/26 あけぼの山農業公園
赤い実が鞠のように群れを成し、冬の季節によく目立ちます。葉は常緑で細長く20cm位。この葉の裏側に釘や爪先などで文字や絵をかくと、すぐにその跡が黒く変色します。

戦国時代の頃、武士がこの木の葉に文を書いて送り、「葉書」の語源になったとも言われています。筆もペンも不要、葉だけあればよいのです。現代では差し詰め天然のメモ帳といったところでしょうか。

<タラヨウ(多羅葉) モチノキ科モチノキ属> 1/16 柏の葉公園
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「1月の花のアルバム ③」に続きます。
今回も、1月の花のアルバム ① 同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにこの名前で呼びますが、本来はクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。

他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。

<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
1/29 自宅
中国原産の冬に花を楽しめる常緑のクレマチスです。開花期は12月~1月で、耐寒性も強く丈夫です。うつむきがちに咲く花のほか、蕾も実のような雰囲気で愛らしい姿をしています。

4~5cmほどの白い花で釣鐘状の形をしているところから、「ウィンターベル」という名で流通している場合もあります。

<クレマチス・アンスンエンシス キンポウゲ科センニンソウ属>
1/16 柏の葉公園
サイネリアの原種と交配させて、寒さ暑さに強く品種改良された園芸品種です。

耐寒性が0度ぐらいと寒さに比較的強く、木立性でサイネリアより樹形が大きく豪華に見えます。
<コダチセイセネシオ(宿根サイネリア) キク科・ペリカリス属>
1/16 柏の葉公園
地下に球根や根茎をつくらず、茎が立ち上がるベゴニアで、何段にも枝分かれしたシャンデリアのような花房が、葉の間からいくつも垂れ下がって咲き、花と葉の調和が美しい鉢花です。

<コダチセイベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)>
1/16 柏の葉公園
新葉が紅赤色で、徐々に濃赤紫色になる縁の赤いコルディリネです。愛知県で育種、生産された品種でそれが品種名になっています。

茎から根が出て挿し木で増やせます。 一年中鑑賞でき赤い葉色が室内のアクセントになるので人気の観葉植物です。
<コルディリネ・アイチアカ(愛知赤) リュウゼツラン科コルディリネ属>
1/16 柏の葉公園
11月~翌年5月にかけて花を咲かせる、華やかな花姿と花色が美しい花です。オレンジ以外のほとんどの花色があり、覆輪の花模様など種類も豊富です。

始めは「シネラリア」と呼ばれていましたが縁起が良くないとされて現在の名前に変わり、一般化されました。

<サイネリア(富貴菊) キク科ペリカリス属> 1/16 柏の葉公園
高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる多年草です。伝統園芸植物の一つで、江戸時代の元禄年間から栽培の記録が見られ、現在は300品種を超えるまでに至っています。

白やピンク色の花で、ハート形のような花びらを5枚、桜の花のように咲かせます。園芸店に良く出回っているプリムラ・マラコイデスやプリムラ・オブコニカなどは当品種ではありません。

<サクラソウ(桜草) サクラソウ科サクラソウ属> 1/16 自宅
葉に縞や黄色の外斑が入り、昭和の初めから「虎の尾」の名で親しまれてきました。葉の姿や模様がおもしろく、主に観葉植物として親しまれています。

マイナスイオンを多く発生し、空気を浄化する作用があるといわれています。
<サンスベリア・ローレンティ(虎の尾) サンスベリア属>
1/16 柏の葉公園
茎はまるでシバのように広がり、春にサクラに似たかわいい花を咲かせます。一面に花を咲かせる様子は、花の絨毯のようで圧巻です。

卒業式や入学式のとき、通路を飾るために使われるおめでたい花でもあります。

<シバザクラ(芝桜) ハナシノブ科フロックス属> 1/30 北柏ふるさと公園
南アメリカやニュージーランド、ニューギニアに自生しており、イネ科に分類される植物です。ススキに似た姿で、草丈は1〜2mほどになります。英名からパンパスグラスとも呼ばれます。

<シロガネヨシ(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属> 1/26 あけぼの山農業公園
香りのよい花を早春に咲かせる常緑の花木です。外側が紅紫色で内側が純白の肉厚な花は、濃い緑色の葉とよく合います。(この写真は蕾です)

室町時代以前に中国から日本に渡来したといわれています。日本にある株は雄株が多く実がつかないのが普通です。
<ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属>
1/26 あけぼの山農業公園
ヒマラヤからインドネシアやボルネオ、さらにオーストラリア大陸までの広い地域に約60~70種類が分布しています。

東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種してできてきた洋ランです。花が豪華で開花期が長いことから、胡蝶蘭(コチョウラン)と同様に贈答用としても人気があります。
<シンビジウム ラン科シュンラン属(シンビジウム属)>
1/16 柏の葉公園
秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、「すすきみみずく」などの郷土玩具などに見られます。

かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれる採集するための場所がありました。

<ススキ(薄) イネ科ススキ属> 1/26 あけぼの山農業公園
可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせ、春を告げる花として人気があります。球根には強い毒性を持つ物質が含まれているので、注意が必要です。

日が当たると花が開き、夜になると花びらが閉じます。2月~3月頃のまだ寒い時期に花を咲かせるので、昼の間に吸収したあたたかい空気をためこむためのようです。

<スノードロップ(待雪草) ヒガンバナ科ガランサス属>
1/26 あけぼの山農業公園
北アメリカ原産の外来種でおなじみの雑草で、都会の空き地でもよく見かけます。すさまじい勢いで生えてきて、厄介者といったイメージがあります。(写真は花後です)

しかし、花はハーブとして利用されているそうです。体内の毒を排出してくれる作用があるため、肌にもよくて、アトピー性皮膚炎を改善するといわれています。

<セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科アキノキリンソウ属>
1/26 あけぼの山農業公園
明治期にヨーロッパから入ってきた外来種で日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。これは季節と関係なく花をつけるため繁殖力が強く、野原で見られるタンポポの多くはこの花です。

別名「食用タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。

<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属> 1/31 手賀沼湖畔
中国中部を原産とするロウバイの一品種。日本へ渡来したのは明治時代で、各地の庭園や公園に広く植栽されています。

原種のロウバイは花の中央部が暗い紫色になるが、本種は中央部も含めて花全体が黄色くなる特徴を持っています。

<ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属> 1/26 あけぼの山農業公園
日本で普通に見られるヤブツバキより木の高さがかなり高くなり、葉も大きいという特徴があります。秋から冬にかけて、真っ白い花を順次咲かせます。

ツバキ科ですが属が異なり、属名のゴードニアを英語風に読んだゴードニアという通称で呼ばれることもあります。

<タイワンツバキ(台湾椿) ツバキ科タイワンツバキ属> 1/16 柏の葉公園
別名「ホスタ・プランタギネア」や「香りギボウシ」とも呼ばれる中国原産の多年草(宿根草)です。日本には江戸時代の中頃に伝来した言われています。

夏になると1mほどの長い花茎が伸びて大きな白い花が咲きます。花には芳香があり、夕方に開花して朝にはしぼみます。

<タマノカンザシ(玉の簪) キジカクシ科ギボウシ属> 1/26 あけぼの山農業公園
赤い実が鞠のように群れを成し、冬の季節によく目立ちます。葉は常緑で細長く20cm位。この葉の裏側に釘や爪先などで文字や絵をかくと、すぐにその跡が黒く変色します。

戦国時代の頃、武士がこの木の葉に文を書いて送り、「葉書」の語源になったとも言われています。筆もペンも不要、葉だけあればよいのです。現代では差し詰め天然のメモ帳といったところでしょうか。

<タラヨウ(多羅葉) モチノキ科モチノキ属> 1/16 柏の葉公園
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「1月の花のアルバム ③」に続きます。