先回の続きです。⇒ 2月の花のアルバム ① 2023-03-18
今回も、2月の花のアルバム①同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
オーストラリアやニュージーランド原産の常緑低木です。細い枝を密に生やし、その枝に葉や花を多くつけるため、生け垣に利用させることがあります。

葉は硬く、小さく先端がとがった形をしており、その葉の形が「御柳(ギョリュウ)」という樹木の葉に似て、花は梅の花に良く似ているため、二つを合わせて和名が付けられました。

<ギョリュウバイ(御柳梅) フトモモ科ギョリュウバイ属>
2/21 アンデルセン公園
中国の広西チワン族自治区及びベトナムの一部地域を原産とするツバキ科の常緑樹です。中国科学院によって発表された1965年当時は、「幻の黄金花ツバキ」として持てはやされました。

開花は10~2月。花は葉のわりに小さく、直径5~7センチほど。9~11枚ある花弁は先端が丸みを帯び、オレンジ色のシベを抱えるように半開します。

発表後しばらく、中国国外への持ち出しが禁じられていましたが、1978年には日本へ種子が送られ、1983年以降になると市販されるようになり、現在では世界各地で栽培されています。

<キンカチャ(金花茶) ツバキ科ツバキ属> 2/9 柏の葉公園
南ヨーロッパ、地中海沿岸の原産です。花びらに光沢のあるオレンジや黄色で、太陽とともに開花する性質のキク科の一年草です。

本来の開花時期は春ですが、最近は冬のうちから花苗が出回るため、冬から春まで長く楽しめる花となっています。

その花色と盃状に咲く花の形から花名が付けられ、丈夫で作りやすい草花として親しまれています。

<キンセンカ(金盞花) キク科キンセンカ属> 2/2 市川植物園
オーストラリア南東部を原産とするマメ科の常緑樹です。原産地であるオーストラリアでは国花にも指定され、「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されています。

花の少ない早春に咲く花を観賞するため、暖地の庭木や街路樹として植栽されるほか、切花や生け花に栽培されます。和名の由来は葉の色が銀色を帯びていることから。

日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多いのですが、アカシアのなかのフサアカシアという種類がミモザになります。

<ギンヨウアカシア(銀葉金合歓) マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属>
2/21 あけぼの山農業公園
ヨーロッパ西部と北アフリカなどの地中海沿岸に自生する1年草です。春に明るい黄色の花を咲かせ、株は這うように低く広がって増えていきます。

花数が多いのも特徴です。花は花径3㎝程度の一重咲きで、丸みを帯びたカップ咲きのフォルムが可愛らしく特徴的です。

<クリサンセマム・ムルチコーレ(黄花雛菊) キク科コレオステフス属>
2/8 北柏ふるさと公園
この花の名称は原産地のヨーロッパなどでは、クリスマスの頃に開花する原種の「ヘレボルス・ニゲル」を指しています。

しかし、日本では原種を含めたハイブリッドなどヘレボルス属全体の植物を、何時の頃からかニゲルの別名で呼ぶようになりました。

欧米ではこの呼び名が完全に区別され、無茎種同士の交配種はレンテンローズまたはガーデンハイブリッドと呼ばれ、他の原種や交配種は付けられた種名・品種名で呼ばれています。

日本でも種名・記述名が統一されようとしていますが、マスコミ・雑誌などではこの花の呼び名や植物に即した名前などは残念ながら今現在統一されてはいません。

この花がヨーロッパから日本に伝わってきた時期は意外と古く、移入植物の歴史上は江戸末期から明治初期の頃に遡ります。

ヨーロッパから日本に移入された当時は、現在のように園芸上の観賞用として庭に植えたりして楽しむ植物ではなく、薬用植物として移入されていました。

また下向きに咲く花の風情から、茶席の床の間に似合う茶花として飾られ、原種のニゲルには「初雪おこし」と日本独特の和名を付けられました。

その後に移入された無茎種の交配種は「寒芍薬」と和名をつけられて、茶人達によって茶席に飾られたりして一般には知られることなく、極一部の人々に密やかながら楽しまれていました。

<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
2/21 アンデルセン公園
花は15~20弁くらいで、一重咲きと八重咲きがあります。色は薄い紅色で、一重咲きの方はやや薄い紅色となります。

「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされました。万葉集では百首以上が詠まれており、植物ではハギ(萩)に次いで多い植物です。

<コウバイ(紅梅) バラ科サクラ属> 2/9 柏の葉公園
全長61cm、翼を広げると98cmほどで、首が長く、脚、くちばしも長いサギの仲間です。全身白色で、繁殖期には2本の長い飾り羽を頭に持ちます。

海岸、河川、池沼、水田など浅い水辺で餌をさがします。水に囲まれた林を最も好み、集団になって繁殖します。「グワァー」などと聞こえる太い声を出します。

<コサギ(小鷺) 鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属> 2/22 北柏ふるさと公園
ハクモクレンとモクレンの交雑種で、両者の中間的な花の形や色をしています。花の形はハクモクレンに似た大輪の花を咲かせます。
<蕾の状態> 2/21 アンデルセン公園

花色に幅があり、淡いピンクから濃いめのピンクまで品種によって違いがあります。成長すると樹高が7~10m程度の高木となり、雄大に広がった枝にたくさんの大輪の花を咲かせるので、開花時はとても華やかです。
<開花した状態> wikipedeiaより

<サラサモクレン(更紗木蓮) モクレン科モクレン属>
2/21 アンデルセン公園
地中海沿岸地方やヨーロッパ中部に約20種〜30種ほどが分布しています。種類は「原種」「ガーデン」「ミニ」の3つに分類され、それぞれ栽培方法や温度管理が異なります。

冬になると園芸店やホームセンターに並ぶ、サクラソウ科の球根植物です。カラーバリエーションや花の咲き方がさまざまで、鉢植えだけでなくガーデニングとしても楽しめます。

「イギリス植物の父」と呼ばれた博物学者のウィリアム・ターナーが、庭に放し飼いにしていたブタがシクラメンの根茎を掘り出してよく食べていたことから、「sow bread」(ブタのパン)と名づけました。

それが日本に伝わり、この花の和名が「豚の饅頭」となってしまったと言われています。
<シクラメン(豚の饅頭) サクラソウ科シクラメン属> 2/9 柏の葉公園
スズメほどは人を恐れず、スズメより活発で素早く動きます。「ツツピン ツツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げ、市街地でもおなじみの鳥です。

体重15g前後で虫を主食としており、日本の研究例では、1日に使うエネルギーの量を約15kcalとして、これを2cmの虫にすると約200匹相当になるそうです。

<シジュウカラ(四十雀) スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属 全長 14cm>
2/18 柏の葉公園
中国原産で、バラ科サクラ属の落葉小高木です。しだれた樹形が特徴の梅の品種群です。華やかで美しいです。

花の少ない初春の2月、枝垂れた枝にたくさんの濃桃色の八重の小花を咲かせます。葉は互生してつき、葉縁には浅い鋸歯があります。

<シダレウメ(枝垂れ梅) バラ科サクラ属> 2/8 近所の畑
中国中部を原産とするマンサクであることから名付けられました。マンサクの仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。

黄色いリボン状の花弁は四方へ広がり、その付け根にある萼は紅色。花には甘い微香があるとされますが、分かりにくいようです。

<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属> 2/9 柏の葉公園
原産は北アメリカですが身近に見られることが多い植物です。茎はまるでシバのように広がり、春にサクラに似たかわいい花を咲かせます。

全国各地に名所があり、品種によってピンクや白などの花を咲かせるので、花の色で模様を付けてより美しい景観が見られます。

<シバザクラ(芝桜) ハナシノブ科フロックス属> 2/8 近所の庭
白色の一重咲き、八重咲きのウメです。青空に映えて綺麗です。ウメの紅梅、白梅は花の色で区別しているのでは無いそうです。
<一重咲き>

紅梅は、枝の内部が赤っぽく、白梅は白っぽい色をしています。
<八重咲き>

つまり、材木にした時、赤い(茶色が濃い)材が採れるのが紅梅、白い材が採れるのが白梅ということになります。
<八重咲き>

<シラウメ(白梅) バラ科サクラ属> 2/9 柏の葉公園
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「2月の花のアルバム ③」に続きます。
今回も、2月の花のアルバム①同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
オーストラリアやニュージーランド原産の常緑低木です。細い枝を密に生やし、その枝に葉や花を多くつけるため、生け垣に利用させることがあります。

葉は硬く、小さく先端がとがった形をしており、その葉の形が「御柳(ギョリュウ)」という樹木の葉に似て、花は梅の花に良く似ているため、二つを合わせて和名が付けられました。

<ギョリュウバイ(御柳梅) フトモモ科ギョリュウバイ属>
2/21 アンデルセン公園
中国の広西チワン族自治区及びベトナムの一部地域を原産とするツバキ科の常緑樹です。中国科学院によって発表された1965年当時は、「幻の黄金花ツバキ」として持てはやされました。

開花は10~2月。花は葉のわりに小さく、直径5~7センチほど。9~11枚ある花弁は先端が丸みを帯び、オレンジ色のシベを抱えるように半開します。

発表後しばらく、中国国外への持ち出しが禁じられていましたが、1978年には日本へ種子が送られ、1983年以降になると市販されるようになり、現在では世界各地で栽培されています。

<キンカチャ(金花茶) ツバキ科ツバキ属> 2/9 柏の葉公園
南ヨーロッパ、地中海沿岸の原産です。花びらに光沢のあるオレンジや黄色で、太陽とともに開花する性質のキク科の一年草です。

本来の開花時期は春ですが、最近は冬のうちから花苗が出回るため、冬から春まで長く楽しめる花となっています。

その花色と盃状に咲く花の形から花名が付けられ、丈夫で作りやすい草花として親しまれています。

<キンセンカ(金盞花) キク科キンセンカ属> 2/2 市川植物園
オーストラリア南東部を原産とするマメ科の常緑樹です。原産地であるオーストラリアでは国花にも指定され、「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されています。

花の少ない早春に咲く花を観賞するため、暖地の庭木や街路樹として植栽されるほか、切花や生け花に栽培されます。和名の由来は葉の色が銀色を帯びていることから。

日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多いのですが、アカシアのなかのフサアカシアという種類がミモザになります。

<ギンヨウアカシア(銀葉金合歓) マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属>
2/21 あけぼの山農業公園
ヨーロッパ西部と北アフリカなどの地中海沿岸に自生する1年草です。春に明るい黄色の花を咲かせ、株は這うように低く広がって増えていきます。

花数が多いのも特徴です。花は花径3㎝程度の一重咲きで、丸みを帯びたカップ咲きのフォルムが可愛らしく特徴的です。

<クリサンセマム・ムルチコーレ(黄花雛菊) キク科コレオステフス属>
2/8 北柏ふるさと公園
この花の名称は原産地のヨーロッパなどでは、クリスマスの頃に開花する原種の「ヘレボルス・ニゲル」を指しています。

しかし、日本では原種を含めたハイブリッドなどヘレボルス属全体の植物を、何時の頃からかニゲルの別名で呼ぶようになりました。

欧米ではこの呼び名が完全に区別され、無茎種同士の交配種はレンテンローズまたはガーデンハイブリッドと呼ばれ、他の原種や交配種は付けられた種名・品種名で呼ばれています。

日本でも種名・記述名が統一されようとしていますが、マスコミ・雑誌などではこの花の呼び名や植物に即した名前などは残念ながら今現在統一されてはいません。

この花がヨーロッパから日本に伝わってきた時期は意外と古く、移入植物の歴史上は江戸末期から明治初期の頃に遡ります。

ヨーロッパから日本に移入された当時は、現在のように園芸上の観賞用として庭に植えたりして楽しむ植物ではなく、薬用植物として移入されていました。

また下向きに咲く花の風情から、茶席の床の間に似合う茶花として飾られ、原種のニゲルには「初雪おこし」と日本独特の和名を付けられました。

その後に移入された無茎種の交配種は「寒芍薬」と和名をつけられて、茶人達によって茶席に飾られたりして一般には知られることなく、極一部の人々に密やかながら楽しまれていました。

<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
2/21 アンデルセン公園
花は15~20弁くらいで、一重咲きと八重咲きがあります。色は薄い紅色で、一重咲きの方はやや薄い紅色となります。

「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされました。万葉集では百首以上が詠まれており、植物ではハギ(萩)に次いで多い植物です。

<コウバイ(紅梅) バラ科サクラ属> 2/9 柏の葉公園
全長61cm、翼を広げると98cmほどで、首が長く、脚、くちばしも長いサギの仲間です。全身白色で、繁殖期には2本の長い飾り羽を頭に持ちます。

海岸、河川、池沼、水田など浅い水辺で餌をさがします。水に囲まれた林を最も好み、集団になって繁殖します。「グワァー」などと聞こえる太い声を出します。

<コサギ(小鷺) 鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属> 2/22 北柏ふるさと公園
ハクモクレンとモクレンの交雑種で、両者の中間的な花の形や色をしています。花の形はハクモクレンに似た大輪の花を咲かせます。
<蕾の状態> 2/21 アンデルセン公園

花色に幅があり、淡いピンクから濃いめのピンクまで品種によって違いがあります。成長すると樹高が7~10m程度の高木となり、雄大に広がった枝にたくさんの大輪の花を咲かせるので、開花時はとても華やかです。
<開花した状態> wikipedeiaより

<サラサモクレン(更紗木蓮) モクレン科モクレン属>
2/21 アンデルセン公園
地中海沿岸地方やヨーロッパ中部に約20種〜30種ほどが分布しています。種類は「原種」「ガーデン」「ミニ」の3つに分類され、それぞれ栽培方法や温度管理が異なります。

冬になると園芸店やホームセンターに並ぶ、サクラソウ科の球根植物です。カラーバリエーションや花の咲き方がさまざまで、鉢植えだけでなくガーデニングとしても楽しめます。

「イギリス植物の父」と呼ばれた博物学者のウィリアム・ターナーが、庭に放し飼いにしていたブタがシクラメンの根茎を掘り出してよく食べていたことから、「sow bread」(ブタのパン)と名づけました。

それが日本に伝わり、この花の和名が「豚の饅頭」となってしまったと言われています。
<シクラメン(豚の饅頭) サクラソウ科シクラメン属> 2/9 柏の葉公園
スズメほどは人を恐れず、スズメより活発で素早く動きます。「ツツピン ツツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げ、市街地でもおなじみの鳥です。

体重15g前後で虫を主食としており、日本の研究例では、1日に使うエネルギーの量を約15kcalとして、これを2cmの虫にすると約200匹相当になるそうです。

<シジュウカラ(四十雀) スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属 全長 14cm>
2/18 柏の葉公園
中国原産で、バラ科サクラ属の落葉小高木です。しだれた樹形が特徴の梅の品種群です。華やかで美しいです。

花の少ない初春の2月、枝垂れた枝にたくさんの濃桃色の八重の小花を咲かせます。葉は互生してつき、葉縁には浅い鋸歯があります。

<シダレウメ(枝垂れ梅) バラ科サクラ属> 2/8 近所の畑
中国中部を原産とするマンサクであることから名付けられました。マンサクの仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。

黄色いリボン状の花弁は四方へ広がり、その付け根にある萼は紅色。花には甘い微香があるとされますが、分かりにくいようです。

<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属> 2/9 柏の葉公園
原産は北アメリカですが身近に見られることが多い植物です。茎はまるでシバのように広がり、春にサクラに似たかわいい花を咲かせます。

全国各地に名所があり、品種によってピンクや白などの花を咲かせるので、花の色で模様を付けてより美しい景観が見られます。

<シバザクラ(芝桜) ハナシノブ科フロックス属> 2/8 近所の庭
白色の一重咲き、八重咲きのウメです。青空に映えて綺麗です。ウメの紅梅、白梅は花の色で区別しているのでは無いそうです。
<一重咲き>

紅梅は、枝の内部が赤っぽく、白梅は白っぽい色をしています。
<八重咲き>

つまり、材木にした時、赤い(茶色が濃い)材が採れるのが紅梅、白い材が採れるのが白梅ということになります。
<八重咲き>

<シラウメ(白梅) バラ科サクラ属> 2/9 柏の葉公園
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「2月の花のアルバム ③」に続きます。