Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

10月の花のアルバム ②

2023-11-10 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 10月の花のアルバム ① 2023-11-06 

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

花時計 piano arrange / yoin - Covered by しほ

 

北海道~九州の各地に分布するオミナエシ科の多年草。日当たりの良い山地の林縁や野原などに自生し、オミナエシ(女郎花)によく似ていますが、白い花を咲かせる点が大きく異なります。

開花は7~10月で、茎の上部に傘状の大きな花序を作り、そこに花冠が五つに裂けた白い小花を密生させます。花の後にできる果実には団扇型の羽根があり、風によって拡散されます。

名前はオミナエシに比べ、本種の茎がより太く、葉がより厚いことなど、全体に逞しい印象を持つことに由来します。

<オトコエシ(男郎花) オミナエシ科オミナエシ属>
10/11 千葉市緑化植物園

 

 

 

万葉集や源氏物語にも登場する日本人には古くから馴染みの深い植物で、日本~東アジアにかけて分布する毎年花を咲かせる多年草です。

名前の由来は美女も圧倒する美しさという意味の「おみな圧し」からきているという説、小さな黄色い小花が女性の食べていた粟飯=「おみな飯」に似ている事から、など諸説があるようです。

姿形のよく似た同じオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものもあります。名前の由来は本種より丈夫で強そうに見える」からだそうです。こちらは白い花を咲かせます。

<オミナエシ(女郎花) オミナエシ科オミナエシ属>
10/11 千葉市緑化植物園

 

 

 

キク科の多年草で、主に熱帯アジアやアフリカなどの温暖な場所に分布しています。花は、まっすぐに伸びた茎の頂点に花をたくさん咲かせてくれます。春と秋に2度開花を楽しめるのが特長です。

開花期は早春から晩秋と長く、夏の暑さの中でも花数は少なくなるものの、休むことなく咲き続けます。草丈は30~40㎝くらいで、花色は赤や黄色、オレンジ、ピンク、白などがあります。

切り花の流通がとても多く、色の種類も多く、大きさは小輪から大輪まで多種多様な品種があります。

<ガーベラ(花車) キク科ガーベラ属>
10/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

中国や日本など東アジアが原産で、ヨーロッパやアメリカには日本から伝わったために学名にも「kaki」と記されています。品種は世界に1000種近くあるとみられています。

日本では古くから全国で栽培され親しまれてきたこともあり、その品種も地方によって様々な在来種が見られます。

それらを大きく分けると甘柿と渋柿に分けられ、さらに種子の周囲に褐斑(ゴマ)が発生するタイプと発生しないタイプがあります。

<カキ(柿) カキノキ科カキノキ属>
10/18 北柏ふるさと公園

 

 

 

温帯から熱帯の地域に分布し、世界に約850種も存在しますが、日本では6種類が自生しており、さらに7種類ほどの外来種が帰化植物として定着しています。

道端や庭、畑など地面を這って自生しています。ハート型の葉を3枚つけ、黄色くかわいらしい花を咲かせますが、繁殖力が非常に強いことから、駆除するのが大変な雑草とされています。

真鍮(しんちゅう)の鏡や仏具を磨くために用いられていたことから、別名「鏡草」とも呼ばれています。また、本種の葉で10円玉をみがくとキレイになるのを知られています。

<カタバミ(片喰) カタバミ科カタバミ属>
10/18 手賀沼

 

 

 

アメリカ原産のアゲラタムで、現在ではアメリカ南東部の他、アフリカやアジアなど世界の広い地域で帰化状態にあります。日本でも沖縄で帰化植物として定着しています。

5月~10月の花期になると、ふわふわとした質感の青や紫のアザミに似た花を咲かせます。仲間は約40種あり、花色はブルー系が一般的ですが、白やピンクの花が咲くタイプもあります。

和名は、葉っぱのかたちが薬草のカッコウ(シソ科の多年草)に似ていて、アザミのような花が咲くことから付けられました。

<カッコウアザミ(霍香薊)  キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
10/11 千葉市緑化植物園

 

 

 

沖縄を除く日本各地に分布するシソ科の多年草。山野の林縁や野原に自生し、特に谷間などの半日陰地に多く生息します。

開花は晩夏~初秋で、葉の脇から伸びた花茎に10輪前後が大きな円を描くように咲きます。花は唇形で、上唇はさらに二つに、下唇は三つに裂けるため、花弁が5枚あるように見えます。

花の後にできる果実には4つの種子がきっちりと納まります。種子に綿毛や翼はなく、黒褐色に熟すとそのまま果皮から落下します。

<カリガネソウ(雁金草) シソ科カリガネソウ属>
10/11 千葉市緑化植物園

 

 

 

中国原産の落葉高木。葉脈の綺麗な木です。若い実はバナナみたいに見えることからバナナツリーなんて可愛い別名もあります。また、キジュ(喜樹)とも呼ばれます。

樹木は 20m~30mほどの大木で 夏には 銀ねむの花に似たクリーム色の花を咲かせ、寒くなる冬には落葉します。 

秋にはミニバナナ (モンキーバナナ)のような 黄緑色して硬いくて小さな実を付けます。

<カレンボク(旱蓮木) ヌマミズキ科カレンボク属>
10/11 千葉市緑化植物園

 

 

 

熱帯アメリカ原産。毎年花を咲かせる多年草で、日本には江戸時代前期に渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。

現在の品種の多くは、1850年ごろからアメリカ、フランス、イタリアなどで、さまざまな原種間で交配を繰り返して作出された品種で、ハナカンナと呼ばれています。

春に球根を植え付けて夏~秋に花を楽しめ、花色は緋色、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、葉に斑点や模様のはいるものも多く非常にカラフルです。

<カンナ(美人蕉) カンナ科ダンドク属(カンナ属)>
10/18 手賀沼

 

 

 

春のサクラに対して日本の秋を象徴する花です。日本で観賞用多年草植物として発展した品種群と、西ヨーロッパで育種されて生まれた品種群の総称。

名前は「窮まる(きわまる)」がその語源となり、「一年の最後に咲く花」という意味であるともいわれます。

しかし、旬の季節は秋ですが、園芸品種では1年を通じて栽培されており、年間通じて観賞することができます。

<キク(菊) キク科キク属>
10/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

北アメリカが原産のキク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその肥大した根の部分です。

日本には江戸時代末期に家畜の飼料用として導入され、「豚いも」とも呼ばれていたようです。

9月から10月にかけて黄色い菊に似た花を咲かせ、その後秋には地上部が枯れ、地中に塊茎を作ります。収穫されるのはそれからとなり、11月以降に掘り出されます。

<キクイモ(菊芋) キク科ヒマワリ属>
10/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

日本の国鳥としても知られており、日本国内では北海道を除き、本州・四国・九州と、ほぼ日本全土に生息している鳥です。

また、昔話の「桃太郎」に出てくる鬼退治の仲間としても知られていたり、一万円札の裏側でも本種の絵が描かれていた事もあったりと、日本国民としても馴染みのある鳥の一種でもあります。

野生ですが、食料を求めて人が棲む場所の近くに生息しており、主に「草原」や「平野地」「農耕地」「林」と言った場所で見られます。

鳥ではあるものの、飛ぶことが苦手な鳥でもあります。基本的には地上で生活しているため、飛ぶという機能が退化してしまっているのか、かわりに時速32kmものスピードで走り回ることができます。

<キジ(雉) キジ目キジ科 全長80cm(オス)、60cm(メス)>
10/18 手賀沼

 

 

 

日本で育つ本種は草丈30~100cmほどで、一般的なコスモスより背が低くて、深い切れ込みと幅のきいた葉っぱが特徴です。

もともと、黄色とオレンジ色の花しかなかった本種ですが、1966年以降品種改良によって赤色の品種も流通するようになりました。

花期が長く、害虫の被害も少ない上に、やせた土地でも育つ事から、園芸品種の一つとして広く栽培されています。

キク科に属する一年草で、コスモスの仲間であること、花の色が黄色やオレンジしかなかったことから本種の名前で呼ばれるようになりました。

<キバナコスモス(黄花コスモス) キク科コスモス属>
10/11 千葉市緑化植物園

 

 

 

9月下旬から10月中旬に、強い芳香のある橙黄色の小さな花を枝に密生させて咲きます。特に夜間は、近くになくても香りが感じられるほどに強く香ります。

オレンジ色の小花をいっぱいにつけた姿は、日差しを受けると名前の通り金色に輝いて見え、秋の風物詩となっています。

本種の名付け親は、植物学の父と呼ばれ、NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎博士で、学名にもMakinoの名があります。

<キンモクセイ(金木犀) モクセイ科モクセイ属>
10/18 自宅

 

 

 

暖地に野生するほか、古くから神社などに植えられています。樹高は普通20mくらいになるが、ときに40mを超える大木もあります。

材から樟脳が採れる香木として知られ、飛鳥時代には仏像の材に使われました。実は10~11月頃に黒く熟し、小鳥の好物で、種が遠くに運ばれます。

葉をちぎると、ツンとする樟脳の香りがします。本種は独特な芳香を持つことから「臭し(くすし)木」がその語源と言われます。

<クスノキ(楠) クスノキ科ニッケイ属>
10/18 手賀沼

 

 

 

次の写真はGoogle Lensで調べたら「クチナシの実」と候補が出ました。他に近い候補として「花が落ちて残ったノウゼンカズラのガク」がありました。正直言ってどちらなのか自信がありません。どなたかお分かりであればご教授お願いします。

さざんかさんからコメントをいただき、これは「ノウゼンカズラ」とのことです。さざんかさん、ありがとうございました。

 

 

10/11 千葉市緑化植物園

 

 


サントリーフラワーズが開発したマンデビラの園芸品種です。以下はサントリーフラワーズの商品説明です。

圧倒的な生育スピードで育てがいのあるつる咲き性のサンパラソルの新シリーズです。豪華な咲き姿で初夏-晩秋まで長く楽しめます。

しなやかなつるは立体感なアレンジが出来て、グリーンカーテンにもおすすめです。トレリスやアーチで楽しみ方自在。

<クライミングサンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属>
10/18 北柏ふるさと公園

 

 

日本と朝鮮半島南部原産。北海道西南部から本州、四国、九州の屋久島まで、および朝鮮半島に分布します。

雌雄同株で、5月~6月くらいに開花します。雄花はクリーム色の花穂を房状に咲かせ、雌花は雄花の付け根辺りに小さな花を咲かせます。栗の花の匂いは、いい香りとは言えないのではないかと思います。

本種は野菜と間違えられやすいのですが、野菜ではなく木に実る果物です。

<クリ(栗) ブナ科クリ属>
10/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

日本には野生種は存在せず、インドなどの熱帯アジア原産の植物です。平安時代以前に大陸から渡ったとされ、万葉集に「韓藍(カラアイ)」の名称で登場しています。

日本原産ではない植物ですが、日本の気候が生育に適するため、日本での品種改良が盛んで、世界で園芸品種や切り花品種として流通している本種はほぼすべて日本で育種されたもののようです。

「花に見える部分は本当は花ではなく、隠れて小さい花が付いている」というパターンの植物は、アジサイやカラーなど、とても多いですが、本種の花もそのタイプです。

<ケイトウ(鶏頭) ヒユ科ケイトウ属>
10/18 北柏ふるさと公園

 

 

北海道西南部から九州まで日本各地の平地に分布するスイレン科の多年草。いわゆる水草であり、日当たりのよい池沼や小川に自生します。

5~9月になると花を咲かせます。花の大きさは5センチほど。黄色の花を咲かせます。花の特徴は、水面から出して花を咲かせること。これは、花柄を長く伸ばしているからです。

根茎(こんけい)は白くて太いです。その様子がまるで骨のように見えたことから、「川骨」、「河骨」という名前がつけられました。

<コウホネ(河骨) スイレン科コウホネ属>
10/11 千葉市緑化植物園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「10月の花のアルバム ②」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「10月の花のアルバム ③」に続きます。