1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。
今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
(松坂慶子) 愛の水中花
英国で大山桜(オオヤマザクラ)と小彼岸桜(コヒガンザクラ)の交配により育成された品種です。英国での開花期は春とされていますが、日本では環境条件によるものか、秋は9~11月頃開花する二季咲きとなっています。
十月桜に比べ花が大輪で花色もやや濃色の美しい品種です。花は淡紅色の大輪で半八重咲きで、特に春先は濃く美しい花を咲かせます。花弁は10~15枚くらいのハート形です。
名前は「称賛(しょうさん)」という意味の英語「Accolade」に由来してます。
<アーコレード バラ科サクラ属>
1/11 あけぼの山農業公園
本種は、冬型の多肉植物の代表ともいえる、アエオニウムの中で最もポピュラーな品種です。冬に生長し夏は休眠します。
本種は、茎の上部にロゼット状の葉っぱを付け、まるで花が咲いているような株立ちで上に伸びて生長していきます。光沢のある黒紫の葉は特徴的で、そのフォルムがとても人気のある多肉植物です。
本種の名前は、葉が黒紫のように見える姿から由来していると言われています。
<アエオニウム「黒法師」 ベンケイソウ科アエオニウム属>
1/16 市川鑑賞植物園
日本では北海道から本州、佐渡、四国、九州、対馬などで繁殖しています。
日本で繁殖するサギの仲間としては最大で、背が高く脚も長いのが特徴です。
飛行姿は長い首をZ字型に曲げ、後方へ脚を伸ばし、大きな翼をゆっくりはばたいて飛びます。
青みがかった灰色の羽毛で被われているから名前が付きました。
<アオサギ(青鷺) ペリカン目サギ科アオサギ属 体長:84–100 cm>
1/11 手賀沼
色鮮やかな大輪の八重咲きのものなどが多く、とても華やかなのが特徴的です。本来の開花時期は春なのですが、室内観賞用として育てられたものが秋から冬にかけて出回ります。
交配親となった日本のヤマツツジは江戸末期から明治時代にイギリスに渡って、オランダを中心に大規模な交配がなされ、本種が誕生しました。
<アザレア(西洋ツツジ)ツツジ科ツツジ属>
1/23 柏の葉公園
熱帯アメリカ~西インド諸島原産のトロピカルな雰囲気を醸し出す観葉植物です。
熱帯アメリカに600種類以上があると言われ、色々な仏炎苞や葉の形をしたものがあります。
赤やピンク色のハート型の、お皿のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的です。
これは花ではなく、ここから細い尾のように出てきた黄色い突起が花になります。
<アンスリウム サトイモ科アンスリウム属>
1/16 市川鑑賞植物園
静岡県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するマンサク科の常緑高木。関西以西の常緑樹林では普通に見られ、九州南部では森林を作る主要な樹種となってます。
非常に硬いのが特徴で、その強度から床柱として用いられたり、家具や杖などに加工されたりもしています。その丈夫さから、木材として古くから多くの人々に愛されてきました。
開花は3~5月で、葉の付け根から伸びた花茎の上方に両性花、下方に雄花を10輪前後咲かせます。花が終わると晩夏から秋にかけて直径1センチ大で先の尖った卵形の果実ができます。
<イスノキ(柞の木) マンサク科イスノキ属(デスティリウム属)>
1/23 柏の葉公園
アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本で流通しているのは、ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。
日本ではアフリカホウセンカの名前で呼ばれる一年草です。初夏から秋まで長い期間、赤やピンク、オレンジなど、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。
19世紀にヨーロッパに渡り、オランダを中心にヨーロッパ、アメリカなどで品種改良が進んで、園芸品種として人気が高まりました。現在では、その品種は2,000を超すといわれています。
和名は、アフリカ鳳仙花といい、「アフリカからもたらされた鳳仙花」という意味でつけられました。
<インパチェンス(アフリカ鳳仙花) ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)>
1/16 市川鑑賞植物園
南アメリカ南部原産のアオイ科イチビ属(アブチロン属)の半つる性低木です。熱帯原産の植物ですが、比較的耐寒性があり、-6℃以上の気温であれば戸外での冬越しが可能です。
葉の脇から長い花柄を垂れ下がらせて、赤い筒状の萼が目立ち、ランプをぶら下げたような形の色の花を咲かせます。 そのため、チロリアンランプという流通名で知られています。
<ウキツリボク(浮釣木) アオイ科イチビ属(アブチロン属)>
1/23 柏の葉公園
食中植物の一種です。見た目は普通の観葉植物とは異なり、壺のような形状をしたものがぶら下がっていて奇妙な見た目です。
壺のように見えるものは葉が変形したもので中は空洞になっており、その中の消化液を含んだ液体で虫を捕食できる補虫袋です。
6月~7月頃にうまくいけば開花します。全長1cm以下の小さな黄色い花です。「甘い罠」「油断」「絡みつく視線」といった花言葉があります。
<ウツボカズラ(靫葛)(ネペンテス) ウツボカズラ科ウツボカズラ属>
1/16 市川鑑賞植物園
熱帯アメリカに約180~250種が分布しているパイナップル科の植物です。ほとんどは着生植物で、自然界では樹木などに掴まり、木の根の暗い日陰や樹冠の下など直射日光が当たらない場所で生育します。
この属の植物は見応えのあるエキゾチックな花苞をつけることでも知られています。開花期は長く、適した環境下で管理すれば半年程度は美しい花苞を鑑賞できます。
属名のAechmea(エクメア)はギリシャ語で槍を意味するaichmeに由来し、葉先や苞の先が尖っていることを指しているそうです。
<エクメア パイナップル科サンゴアナナス属>
1/23 柏の葉公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「1月の花のアルバム①」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ②」に続きます。