1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。
今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
TUBE ナデシコ
シソ科アキギリ属には900以上の種があり、多くは宿根草ですが、二年草や低木となるものもあります。
宿根草タイプは薬用サルビアとも呼ばれるコモンセージをはじめ、数多くの種があり、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。世界各地に分布し、日本にもアキギリなど9種が自生しています。
宿根草タイプは大きく育つものが多く、一株でも見ごたえのある存在になります。
<シュッコンサルビア(宿根サルビア) シソ科アキギリ属(サルビア属)>
1/11 あけぼの山農業公園
白色のウメです。青空に映えて綺麗です。ウメの紅梅、白梅は花の色で区別しているのでは無いそうです。
紅梅は、枝の内部が赤っぽく、白梅は白っぽい色をしています。
つまり、材木にした時、赤い(茶色が濃い)材が採れるのが紅梅、白い材が採れるのが白梅ということになります。
<シラウメ(白梅) バラ科サクラ属>
2/23 柏の葉公園
洋ランの中ではコチョウランと並んで最もポピュラーなグループで、冬から春の鉢花として親しまれています。
東南アジア、ヒマラヤに分布する花が大きくて美しい種を中心に作られた交配種を、園芸では一般的に本種の名前で呼び、洋ランのひとつに含めています。
名前はギリシア語のキンベ(舟)とエイドス(形)の2語に由来し、花の一部がボートのような形になることにちなみます。
<シンビジウム ラン科シンビジウム属>
1/16 市川鑑賞植物園
本種は、スイートアリッサムにとって難しい、厳しい暑さの時期でも開花するように改良された開花期間が長い画期的なスイートアリッサムです。
真夏や真冬は花が少なくなることがありますが、ほぼ一年中小さな手まりのような花を株いっぱいに咲かせ、一年中花が途切れない花壇を作ることができるようになりました。
カラーバリエーションが豊富なことと花期が長いこともあり、人気のある花で、花壇や鉢植え、寄せ植え、グランドカバーに利用されるのが特徴です。
<スーパーアリッサム アブラナ科ニワナズナ属>
1/11 北柏ふるさと公園
人家周辺にしかいないので、山や森で道に迷っても本種を見たらあきらめてはいけません。本種がいるということは、近くに人の暮らしがあることの証になるからです。
短くて太めで、草の種子を食べるくちばしをしています。日本中に分布していて、市街地、住宅地などにいる他、人家のある集落には生息しています。
留鳥で渡りはしないと考えられていますが、新潟県から岡山県、愛知県、関東地方などへ移動するものはいます。人間にとっていちばん身近な、そのくせいちばん人間にいじめられてきたのが本種です。
<スズメ(雀) スズメ目スズメ科 全長約14.5cm>
1/11 あけぼの山農業公園
メキシコ原産のベンケイソウ科マンネングサ属の多肉植物で、セダム・パルメリと呼ばれることもあります。
丈夫で、比較的耐寒性もあり、春になると黄色の花が枝先から、垂れ下がるようにたくさん咲きます。セダムの中でもよく栽培されています。
園芸界や、多肉植物愛好家の間では、本種の名で流通をしていますが。葉の表面に薄く白粉を吹いたような様子から命名されたと推測されます。
<セダム「薄化粧」 ベンケイソウ科マンネングサ属>
1/16 市川鑑賞植物園
本種は、ロウバイの変種です。ロウバイは内側の花被片が濃い紫色になりますが、本種は花被片全体が黄色くなります。
基本種のロウバイよりは花期が早く、園芸種だけに形も大きくて美しいと言えます。茎にはスポンジ状の白い芯があり、これが名前の由来です。
果実(偽果)は長さ3~5センチの不均整な楕円形で、先端に萎れた雄しべが残り、遠目からはミノムシが枝先にぶら下がっているように見えます。
<ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属>
1/11 あけぼの山農業公園
本州中部以西に分布するモチノキ科の常緑樹。山地の林内に自生する高木で、大きくて艶のある葉と秋に稔る赤い果実を特徴とし、各地の庭園や公園、街路にも植栽されます。
郵便局の木とされ郵便局前に植栽されることもあります。ハガキ(葉書)の語源になったという説もあり、現代でも定形外郵便としてハガキに利用できます。
10月~12月になると雌木には同科同属のモチノキと似たような赤い球形の果実ができます。直径8mmほどで鈴なりにできますが、結実するのは2~~3年おきであるのが一般的です。
インドで経文を書くのに使われた「タラヨウジュ」という、ヤシ科の植物の葉を短冊状にしたものにちなんで、本種が命名されたようです。
<タラヨウ(多羅葉) モチノキ科モチノキ属>
1/23 柏の葉公園
紅地に白斑の入る、菊のような花型の椿です。 華やかな紅地に白斑が入る菊冬至は、江戸時代から愛でられてきた誠に美しい椿のひとつでもあります。10月中旬~4月上旬頃まで咲きます。
秋より咲く希少な八重咲品種で、寒暖差が大きくなると花色が藤色から紫色っぽくなり椿とは思えないような艶やかな花姿となります。
本種は名付けられた当初は菊が咲き終わる(閉じる)頃に咲き始める椿であることから「菊閉じ」と呼ばれていたそうです。しかし、いつしか「菊冬至」と呼ばれるようになり、読みも「きくとじ」から「きくとうじ」に変わっています。
<ツバキ「菊冬至」 ツバキ科ツバキ属>
1/11 あけぼの山農業公園
桃色系侘助椿を代表する有名な品種であり、日本各地に大樹や古木が存在しています。
また、侘助系統の中でも最も育てやすく花をたくさん咲かせても弱る事がない強健種です。
「有楽・うらく」「淡侘助・うすわびすけ」「本種」など、地方や地域により呼び名が違うが異名同種です。
<ツバキ「太郎冠者」 ツバキ科ツバキ属>
1/11 あけぼの山農業公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「1月の花のアルバム⑤」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ⑥」に続きます。