1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。
今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
森山直太朗 - 花 / にっぽん百歌【花屋】
南アフリカを原産で、世界中に分布するベンケイソウ科に属する丈夫な植物で、和名はフチベニベンケイ(縁紅弁慶)ですが、もっぱら本種、またはカゲツ(花月)として流通しています。
葉は緑一色のものから、白やピンク、紅色の斑入り品種、葉が巻いたり細くなったりする品種があります。株が小さく幼いうちは花は咲きません。 樹高が30cmを超えてくると冬〜早春にかけて花を咲かせ始めます。
新芽が小さいうちに、5円玉の穴に通しておき、そのまま成長させて、5円玉が抜けない状態にし、枝にお金がなったように仕立てたものが、名前の由来です。
<カネノナルキ(金のなる木) ベンケイソウ科クラッスラ属>
1/23 柏の葉公園
多肉植物であるカランコエの種類の一つです。原産地はマダガスカルで、冬には葉っぱの間から花茎をのばして、ベルのような形をした特徴的な赤い花を咲かせてくれます。
深緑に染まった肉厚の葉っぱはギザギザとしていて、それをロゼッタ状に茂らせていく特徴を持っています。楽器のような形を見せる姿は、目を楽しませてくれる観葉植物として楽しめます。
「幸福を告げる」という花言葉は、そのベル型の花が、幸せを告げるベルを連想させるということからつけられたものです。
<カランコエ「胡蝶の舞」 ベンケイソウ科カランコエ属>
1/16 市川鑑賞植物園
カランコエの仲間で、冬に小さな花を咲かせることから鉢花としても流通している、別名デザートローズとも呼ばれる南アフリカを原産地とする寒さに弱い品種です。
長い間育てていくと50cmにもなる植物で、秋には葉っぱが赤く紅葉します。その紅葉が園芸愛好家の中では絶賛されています。葉っぱの表面には、白い粉がかかっているように見えて、銀色に輝きます。
茎をどんどんと上に伸ばし、頂点付近に沢山の蕾をつけます。2月〜3月が満開の時期で、白っぽい黄色の花を咲かせます。
<カランコエ「唐印」 ベンケイソウ科カランコエ属>
1/16 市川鑑賞植物園
ラクウショウは水湿地や沼地を好み、しばしば根元が水没するので、地中からこん棒のような呼吸根を突き立てます。それはまるで人の腕や地蔵様、妖怪のようにも見え、幻想的です。
ラクウショウが湿地に生えると、根が水に浸って酸素が不足します。土中の酸素が不足するため、地上の酸素を吸収しようとする工夫です。
日本国内ではこれほど気根が発達した木は大変珍しく、とても貴重な存在だそうです。
<キコン(気根:落羽松) ヒノキ科ヌマスギ属>
1/23 柏の葉公園
北米西南部~メキシコ西海岸を原産とする常緑低木。日本へ渡来したのは明治時代の中期で、高くそびえ立つ優雅な花を観賞するため、主に洋風の庭園や公園等に植栽されます。
開花時期は、5~6月と10~11月の年2回で、夕方から夜にかけて開花します。葉の中心部から伸びる太い花茎は1~2mにもなり、そこに大きな卵形の花が数十輪、円錐状に並んで下向きに咲きます。
名前は、花の咲いた様が、いかにも「栄える時」のようだということで、国歌の「君が代」に由来すると言われています。昭和時代までは多用されましたが、性質が丈夫過ぎるため、時に駆除の対象とされることもあります。
<キミガヨラン(君ヶ代蘭) リュウゼツラン科イトラン属(ユッカ属)>
1/16 市川鑑賞植物園
南ヨーロッパにおよそ15種類が分布する草花で、日本には17世紀の中頃に渡来したとされます。古くから供花・仏花として広く利用されているからか、なんとなく仏壇のイメージがある花です。
年々種類が豊富になり、オレンジ黄色系、シックな色あいなど色幅が豊富です。また、一重咲きのほか八重咲き種も流通しています。別名はカレンデュラ、ポットマリーゴールドで、和名の由来は花の姿が金の盃に似ていることから付けられました。
<キンセンカ(金盞花) キク科キンセンカ属>
1/23 柏の葉公園
冬には多くの木々が葉を落としますが、その中で目立つのが本種の緑です。積雪が少ない場所や、風の道にあたる所では、葉の緑が白く変色し、隈取ができ、美しいコントラストを見せます。
イネ科の常緑竹ですが、材質は木に近く、よく繁茂しますが、花が咲くと枯死するため、「木でも花でもない特異植物」といえます。
生薬としての特徴は、防湿、防臭、殺菌作用があることです。寿司に生の本種が使用されるのは、お寿司の乾燥を防ぎ、ネタの匂いが他に移らないようにするためです。
<クマザサ(隈笹) イネ科ササ属>
1/11 あけぼの山農業公園
ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で鉢植えで観葉植物として広く出回るカネノナルキの一種です。「宇宙の木」の名前でも知られます。
葉は棒状で先端がお皿のようにへこんでおり、その周りが赤く縁取られます。葉の表面にはワックスを塗ったような光沢があります。
生長スピードはゆっくり、大きくなると草丈50cmほどになります。大株に育ったものはどこかしら風格があり、まれに淡いピンク色の花を咲かせることがあります。
<クラッスラ・ゴーラム ベンケイソウ科クラッスラ属>
1/16 市川鑑賞植物園
アッサム、ヒマラヤ原産のシソ科(旧クマツヅラ科)クレロデンドルム属の常緑小低木です。基部からよく分枝し株立ち状に直立しますが、枝の先は垂れ気味になり、高さ1~2mになります。
花は緑白色で、枝先に垂れ下がる長さ20~35㎝の花房にまばらに10~20花をつけ、蝶が舞っているかのように見えて美しい。開花期は11~12月頃です。
<クラリンドウ(垂茉莉) シソ科(旧クマツヅラ科)クレロデンドルム属>
1/11 あけぼの山農業公園
クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物です。本種は、冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。グリーンの葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばす有茎種と、茎の低い無茎種があります。
日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにこの名前で呼びますが、本来はクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。
他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。
<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
1/23 柏の葉公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「1月の花のアルバム③」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ④」に続きます。