Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

7月の花のアルバム(1)

2024-08-11 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ アンバー メイアンディナ> 2023/10 柏の葉公園
系統:Min(ミニチュアローズ) 作出:2008年 メイアン(仏)

今までになかった輝くようなオレンジ色のミニバラです。花つきがよく、株全体にこんもりとバランスよく花を咲かせます。

咲きすすむと外弁がピンク色となり、オレンジ色との美しいグラデーションを見せます。

 

 

 

キク科チョウセンアザミ属に属する地中海原産の多年草です。和名では「朝鮮あざみ」と呼ばれています。

アザミを大きくしたような紫色の花を咲かせる本種は、日本では観賞用として親しまれています。

イタリアなどの地中海地域の国々では身近な食材として普段の料理に取り入れられています。

つぼみを食べる野菜にはブロッコリーやふきのとうなどがありますが、日本では、まだまだ本種の知名度も低く取り扱い店も少ないことから、入手が難しい食材となっています。

 

<アーティチョーク(朝鮮薊) キク科チョウセンアザミ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南アフリカに10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されています。

初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。

小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので、英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。

 

<アガサンパス(紫君子蘭) ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

バラの育種家で世界的に著名なピン・リム氏によって作出されたアガパンサスの園芸品種です。

本種は春から秋まで開花する今までにない四季咲き性のアガパンサスです。大きな花房で、1株でたくさんの花を咲かせる画期的な品種です。

花首が伸びずコンパクトにまとまる矮性品種で、本来は草丈1mを越す植物ですが、草丈50cm程で花を咲かせてくれます。

 

<アガパンサス アトミックブルーム ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



春から秋まで開花する今までにない四季咲き性のアガパンサスで、花首が伸びずコンパクトにまとまる矮性品種です。

植え付け2年目で晩春の開花期には1株に30本近くの花が上がる、画期的な品種です。

ジャパンフラワーセレクション2020-2021年・ニューバリュー特別賞受賞。ジャパンフラワーセレクションとは、2006年4月からスタートした日本における統一的な花の新品種のコンテストです。

 

<アガパンサス サマーラブ ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本の山野に自生するシソ科の多年草です。サルビアやセージの仲間で、細く長く伸びた茎にサルビア特有の唇形の花を穂状に咲かせます。

同じ仲間でよく似た植物に、ハルノタムラソウ(春の田村草)、ナツノタムラソウ(夏の田村草)があります。

名前の由来は諸説ありますが、古くは集合した軍隊を「屯(タムラ)」や「党(タムラ)」と言ったそうで、花が群れ咲いている様子をタムラソウと名付けたのではないかという説がありました。


<アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科アキギリ属>

7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


世界で広く親しまれている日本産の落葉低木で、梅雨どきに咲く代表的な花木です。

梅雨の代名詞でもある本種は、夏の季語にもなっており、日本人にとても馴染みのある植物の1つです。

日本原産のガクアジサイが西洋に渡り品種改良を重ねられ、西洋アジサイとして日本に逆輸入されてきました。

 

<アジサイ(紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



日本に分布するガクアジサイとアメリカの園芸種を掛け合わせて作られた園芸品種です。

装飾花はシャープな萼片が八重に重なり、華麗な花姿を見せてくれます。ガクアジサイに比べると装飾花の数が多く、まるでダンスをしているように優雅な雰囲気です。

1994年頃に静岡県にある加茂花菖蒲園で作出され、近年鉢物のギフトが数多く流通するようになって一気にブレイクし、以来不動の人気を誇るアジサイです。

 

<アジサイ「ダンスパーティー」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。日本には明治時代の初期に渡来しました。

夏の夕方に、花茎を伸ばし先端に散形花序を出し、白い ユリ(白百合)のような漏斗状の花を多数咲かせます。

渡来当初はインドハマユウと同一とされましたが、インドハマユウの名前は通称で、現在は「アフリカハマユウ」が正式名称とされています。

 

<アフリカハマユウ(アフリカ浜木綿) ヒガンバナ科ヒメノカリス属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



本種はアジサイ科の落葉低木で、アジサイの仲間です。その名の通り北アメリカ東部を原産地とし、日本ではやや珍しい花です。

アジサイと本種の違いは、花房の大きさと色です。日本でよく見かける「山紫陽花」は15cm~20cmの青色や紫色の花房ができるのに対し、本種は20cm~30cmの白色やピンク色の花房ができます。

園芸品種の本種は、装飾花が多く手まり状になり、花房は直径30cmに達します。近年はピンク色も発表されています。

 

<アメリカノリノキ「アナベル」 アジサイ科アジサイ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ南西部原産の多年草で、毎年初夏になると小さな青紫色の花を咲かせます。

観賞用の草花というより、利用価値の高い作物・ハーブといった趣の強い植物です。

根は赤やピンクの染料の原料に、芳香のある葉は乾燥させてポプリに利用されます。

古代エジプトでは化粧品になったり、昔のヨーロッパでは若葉や花が食用に、煎じた根はかゆみ止めや抗菌剤などの薬用になったそうです。

 

<アルカネット ムラサキ科ウシノシタグ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


チリを中心にブラジル、ペルー、アルゼンチンなど南米に60~100の野生種が分布します。

原産地とその花姿から「ペルーのユリ」「インカ帝国のユリ」などの異名があります。

外側は大きく丸みを帯びた花びら、外側よりも一回り小さな花びらが内側に3枚あり、花びらにはまだら模様、縞模様がついているのが特徴です。

 

<アルストロメリア(百合水仙) ユリズイセン科ユリズイセン属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


北米原産のスゲの仲間で、初夏~夏にかけてイガグリのような実を付けるのが特徴的な種類です。

現地では湿地帯に自生しており、水を好むので腰水管理で水辺植物のように育てることも可能です。

いがぐりに似た形の小穂をつけるユニークなスゲです。咲き始めは黄緑色をした星のようにも見え、モーニングスターセッジという別名もあります。

 

<イガグリスゲ(毬栗菅) カヤツリグサ科スゲ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


シソ科の多年草でハーブの1種。英名由来のキャットニップという名でも呼ばれます。また、日本に帰化したものが長野県筑摩郡で発見されたことから、チクマハッカとも呼ばれます。

見た目はミントにそっくりで、英名の通り猫が大好きな香りを放ちます。丈夫で繁殖力が旺盛な育てやすいハーブです。

全体が産毛のような柔らかな毛で覆われていて、春〜初夏になると先端に円錐状の花を付けます。

 

<イヌハッカ(犬薄荷) シソ科イヌハッカ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本で流通しているのは、ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。

日本ではアフリカホウセンカの名前で呼ばれる一年草です。初夏から秋まで長い期間、赤やピンク、オレンジなど、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。

和名は、アフリカ鳳仙花といい、「アフリカからもたらされた鳳仙花」という意味でつけられました。

 

<インパチェンス(アフリカホウセンカ)  ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)>
7/3 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

アメリカのフロリダに自生し、汽水環境でも育ちます。中型の有茎草で、低光量では緑色に、一方で高光量ではブロンズやピンク色に変化します。

卵形の葉を対生させるパールグリーンの有茎水草で、昔から熱帯魚水槽に用いられてきたポピュラーな水草です。花は青紫色です。 

葉をちぎるとミントの香りがする水草です。昼と夜のように周期的な光の明暗にそれぞれ反応して、明るいときは葉を広げ、暗いときは葉を閉じるという習性もあります。

 

<ウォーターバコパ ゴマノハグサ科ウキアゼナ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(1)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(2)」に続きます。