Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

7月の花のアルバム(4)

2024-08-18 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

 

<本日のバラ インカ> 2023/10 柏の葉公園
系統:HT(ハイブリッド ティー) 作出:1992年 タンタウ(独)

鮮やかな濃い黄色のバラ。 剣弁高芯咲きで、整った美しい形と鮮やかな花色がキリリとした印象の非常に美しいバラです。

 

 

 

 

 

原産地の北アメリカでは宿根草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として分類されています。

ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を長期間咲かせることからブルーサルビアとも呼ばれます。

白花や2色咲き種がありますが、大量に出回っている割には改良品種をあまり見ません。

花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。

 

<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科サルビア属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

高原の湿地でよく見かける野草です。すらりと伸びた茎に、さわやかな青紫色の花が長い穂になって咲き、切れ込みの深い独特の花形が特徴です。

美しい山野草ですが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られます。

名前にキキョウとついていますが、花色が似ているということで、花形はキキョウとはまったく異なります。

 

<サワギキョウ(沢桔梗) キキョウ科ミゾカクシ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

低いうちから果実を付ける 矮性品種です。三尺の高さに実がなるので、本種の名前が付きました。(1尺は30cmで3尺は90cm)

1本の木に6~10段ほど房が付き、1段につき 10個前後果実が成ります。

一般的なバナナよりも小さめの実で、長さ 15~20cm前後くらいです。濃厚な甘さがクセになるバナナです。

 

<サンシャクバナナ(三尺バナナ) バショウ科バショウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。日本には江戸時代末期に入ってきました。

初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けるところから「百日草」とも呼ばれ、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く草花です。

たくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々です。

 

<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

南アメリカのアンデス山脈原産で、ナス科ナス属の多年草の植物。世界中で栽培され、デンプンが多く蓄えられる地下茎が芋の一種として食用されます。

本種の花は、葉の付け根から花茎を長く伸ばし、先端に多数の花を付けます。薄紫色やピンク色、白い花などがあり、品種によって色が違い、清楚でとてもきれいな花です。

フランス最後の王妃マリー・アントワネットが好み髪飾りにしていたことは有名ですが、中世のヨーロッパの食糧危機に、庶民に本種を広めるための国王のアイデアだったともいわれています。

 

<ジャガイモ(馬鈴薯) ナス科ナス属>
7/3 近所の畑

 

 

 

 

 

アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種です。17年かけて作出されました。

しっかりとした株立ちになり、八重、半八重、糸状の花弁の花が色々に咲き乱れる様から、別名はクレイジーデージーと呼ばれます。

名前は、カリフォルニア州にあるシャスタ山に由来します。万年雪に覆われたこの山の近くで育成されたとも、純白の花を雪の白さに見立てたとも言われています。

 

<シャスターデージー キク科レウカンテマム属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

インドネシア、スマトラ島の熱帯雨林に自生します。開花は気まぐれで数年に一度しか開花しません。

花芽がのびると高さ3m、直径1m以上にもなり、世界最大の花として有名になりました。強烈な臭いを放ち、世界で最も醜い花ともよばれます。

生息数が非常に少なく、絶滅の心配のある希少植物です。名前はろうそくを立てる燭台に由来します。

 

<ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻) サトイモ科コンニャク属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

地中海沿岸部原産の常緑多年草で、現在ではヨーロッパの広域、北米、オセアニアなどで帰化しています。日本には明治時代末期に渡来しました。

細かい毛が密集した、切れ込みのある葉が美しい植物で。花壇や寄せ植えでよく見かけるシルバーリーフの代表選手です。

別名「ダスティーミラー」とも呼ばれます。6月頃その先端に黄色の花をつけます。

 

<シロタエギク(白妙菊)  キク科セネキオ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。

自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。ユリの多くは下向きに咲きますが、本種は上向きに咲くのが大きな特徴です。

本種の開花時期は6~8月ですが、地域によって異なります。太平洋側に分布しているものは7~8月、日本海側は5~6月に咲きます。

花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これが名前の由来になっています。

 

<スカシユリ(透百合) ユリ科ユリ属>
7/9 つくば実験植物園

 

 

 

 


短くて太めで、草の種子を食べるくちばしをしています。日本中に分布していて、市街地、住宅地などにいる他、人家のある集落には生息しています。

虫が主食である小鳥は、虫をつまみやすい細いくちばしをしているのが普通ですが、本種は例外。主食はタネで、タネを割って食べるのに適した太めのくちばしをしています。

それでも、ひなを巣立たせるまでの2週間に、親鳥は4千回以上も虫を捕らえて運びます。

夏までに子育てを終えるのは、栄養豊富で消化しやすい虫が多い時期でないと、ひなが育たないからです。

 

<スズメ スズメ目スズメ科 全長約14.5cm>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ヨーロッパ、アジア、北アフリカ原産で、日本でも野生化している多年草です。英名をセントジョーンズワートと言います。

セントジョーンズワートという名前は、6月下旬の洗礼者ヨハネの祝日の頃に花が咲くことから、洗礼者ヨハネ(St. John)にちなんでいるようです。

黄色い花を咲かせる植物で、古くは古代ギリシャ時代からヨーロッパの伝統医学に使用されてきました。

現在では、うつ病、更年期の症状などさまざまな症状・疾患に対してプロモーションされています。

 

<セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草) オトギリソウ科オトギリソウ属>
7/9 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


原産地は南ヨーロッパから中央アジア。ハーブとして用いられるほか、見た目が似ていることからコショウの代わりとしても使用されていました。

花が少なくなる7月から、さわやかなスミレ色の花を咲かせます。生育旺盛で育てやすい落葉低木ですが、あまり栽培されていません。

花には芳香があり、葉にも香りがあり、開花期も非常に長いのが特徴です。樹高は3mほどになります。

和名は、この葉が、チョウセンニンジンに似ることに由来します。

 

<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ケイトウ属の植物は、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯に30~60種ほどが分布します。

高温と乾燥に強く、荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。品種改良が進み、近年はたくさんの品種が出回っています。

本種はケイトウの一種で、ロウソクの炎のような形をした花を7月~11月頃まで咲かせます。

花の色は、赤、赤紫、ピンク、アンティークカラーなどがあり、咲き進むにしたがって次第に下の方から色があせていきます。

本種はケイトウの仲間ですが、主に種苗メーカーで改良されたノゲイトウ、ヤリゲイトウ、トサカケイトウなどを総称して本種の名前で呼ぶことがあります。

 

<セロシア(野鶏頭) ヒユ科ケイトウ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

沖縄の南西諸島に自生する裸子植物ソテツ科の常緑低木樹です。日本では、庭木としての歴史が古く、室町時代には京都で庭園に植えられていた記録があります。

花は約10年に1回しか開花しないと言われています。花の咲く時期は5月から7月頃です。本種は雌雄異株の植物で、細長い松ぼっくりのような形をした雄花とドーム型の雌花があります。

名前は「鉄で蘇る」という意味です。弱った蘇鉄の株に肥料として鉄屑や鉄の釘を与えると蘇るという言い伝えがあることから、この名前がつきました。

 

<ソテツ (蘇鉄)  ソテツ科ソテツ属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


アメリカ南部を原産とするモクレン科の常緑高木。日本には明治のはじめに米国より入ってきて、広く植栽されている樹木です。

6月から7月に、大輪で純白の香りのよい花を咲かせます。花の白と、常緑で光沢のある葉の深緑色との対比は非常に美しいものです。

花の後にできる果実は小さな袋の集合体で、長さ8~15センチほどです。10~11月頃に熟すと皮が裂け、中から鮮やかなオレンジ色の種子が1~2個、白い糸をつたって垂れ落ちます。

名前の由来としては花を大きな盞(さかずき)に見立てて「大盞木(たいさんぼく)」とする牧野富太郎博士の説が有力です。

 

<タイサンボク(大盞木) モクレン科モクレン属>
7/3 あけぼの山農業公園

 

 

 


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(4)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(5)」に続きます。