北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

赤岳(19山目) 小泉岳(20山目) 白雲岳(21山目)

2021年08月04日 21時12分00秒 | 山登り 上川

 

 

 

登山日:2010/7/11

山名:赤岳、小泉岳、白雲岳
標高:2,078m 2,158m 2,229m
場所:表大雪
コース:銀泉台コース
標高差:580m

ガイド標準時間:登り4時間10分 下り3時間 計7時間10分
ガイド評点:60点(中級)

札幌発:3:02
登山口着:6:30
出発:6:40
山頂:9:44
所要時間:3:04 
駐車場着:12:46
登山時間:6:06

 

花の山である
表大雪にはいくつかの登山ルートがあるがガイドブックでは最も花に接することが出来るコースとあった
また標高差580メートルで3つのピークを廻れ絶景もある
初めての表大雪の登山をここに決めるのに時間がかからなかった。

7月11日の日曜日 
6時に現地到着だがすでに車は20台以上と貸切バスで団体さん到着 
ぼやぼやしていられない

 

急ぎ足で出発 

登山道とは思えない幅広の道は過去に横断道路を造った一部の名残り
大金をつぎ込んで中止になったこの道は北海道にいくつかある悪しき例である。

ほどなく進むと登りに入る
もうこの辺でも高度はあるので高山植物が現れる

エゾツツジ

 

ホソバイワベンケイ



 

画は第一花園 残雪は踏み固められて一部は氷状になっていた
注意が必要な個所なのでポールを使い、ゆっくりと通過


滑ると果てしなく落ちていきそう

 

 

ここをトラバース中に下界では次々と車が登山口に向けて走る



 

さらに花が続きショウジョウバカマ

 

ウラジロナナカマド

 

エゾイソツツジ

 

第二雪渓ももちろん残雪 でもここはルートの目印、踏み後ありで問題なし

 

 

第二雪渓を超えて上がって行くと「コマクサ平」へ 

まずはイワブクロのロード 

 

初対面のコマクサ群落 あ~来て良かった!きれいだネ^^

 

実にきれいで味のある花だね~ そこかしこに咲いている ある意味不思議な空間

 

こんな池もある
小休止にいいね

 

チングルマ

 

コケモモ

 

コマクサ平で標高はすでに1900m。さらに進み正面に雪渓を見る 第三雪渓だが?
小さく人が見える
あそこを登るのか~怖いな・・・

 

雪渓までの間にもこれまでなかった花が咲いている

チシマツガザクラ

 

ジンヨウキスミレ

 

キバナシャクナゲ


第三雪渓は結構大きくて角度がついていて登りは疲れる 
下りはちょっと怖い ビニールでもあれば尻滑りにいいかも




中ほどで振り返る

 

 

雪渓を上がった上はお花畑 天上の楽園 
花の種類が多く素晴らしい山だというのがわかった 
かわいい花を代表して 
チシマクモマグサ

 

日高でも大雪でもこの種類は最高にかわいい エゾコザクラ

 

チングルマ

 

エゾノツガザクラ

 

イワヒゲ

 

メアカンキンバイ

 

イワギキョウ

 

それにしてもどれだけの種類があるのだろう

ミヤマリンドウ

 

エゾノハクサンイチゲ

 

すごいね

楽しいお花畑をすぎると眼前に最後の雪渓、第四雪渓だ 
ここを登れば頂上も近いぞ

 

登りきると斜面が緩くなり広い台地上を歩く感じ
ここでも花が変わった

 

エゾイワツメクサ

 

エゾハハコヨモギ 大雪だけ見られる

 

 

そして赤岳山頂へ到着 
後ろに一段高い岩塊があるので正確にはそちらが山頂か(実際はもっと離れた場所にあるのが最高点) 

見晴らしはガスのため良くない・・・ 今、思えば初めての2千メートル峰だった!! 
登山口がすでに高地だったからかお花のおかげか、2時間をちょっと切るくらい 
ここまで大変楽しくつらくない登山だったね



赤岳から小泉岳~白雲岳までの稜線には日本でも稀少な植物がある 
しかもそれはここではそんなに難しくなく道沿いに普通に見れるのだ 

改めて大雪の素晴らしさを満喫 

まずは ホソバウルップソウ 大雪でしか見れない固有種
ギリギリなんとか間に合ってよかった!

 

続いて エゾオヤマノエンドウ かわいくて小さな花だけど色はしっかり自己主張しています

 

エゾタカネスミレ

 

エゾミヤマツメクサ

 

礫地を進むがこんなに植物がいるとはびっくり!
まだまだいる

タカネオミナエシ



そして30分もしないで小泉岳へ 
ここは白雲分岐から緑岳のほうへ少し進むだけ

 
とゆうか分岐からすでに標識が見えている 

 

それだけ平地にあるどこが山頂かわからない山です

 



小泉岳~白雲岳も礫地が多いのに植物が花が多いので楽しい

イワウメ

 

ミネズオウ

 

クモマユキノシタ



でも赤岳山頂を出発してから感じているが 「寒い」 
風とゆうか気温自体が下がっているのだろう 

思えばここまで暑かったので半袖Tシャツに薄いウィンドブレイカーだけ 
真面目に寒い 
やはり2千メートル以上の高地を歩いているのだ 
真夏とはいえこんなときに暴風雨などきたら遭難もありえると初めて体感した

さてのキバナシオガマ 国内では大雪だけです 見れて良かった!

 

 

風があるとガスも晴れてくる 
後ろを振り返ると右に秀麗な烏帽子岳 
となりの山頂に雲がかかっているのが黒岳 

今度は層雲峡、黒岳側から登ってみるか

晴れたら最高なんだけどな

 

このあたりから緑岳から縦走してきた単独男性(ベテラン)と一緒に歩く 
どうみても自分より年上なのにこの元気の良さはナニ?

いいなぁ自分も体力つけてスタスタ登りたいね 
登山者も増えてきてさすが人気のコース 

目指す白雲岳山頂が見えてきた

 

下部のすり鉢状の部分は春先に雪解け水で「幻の湖」が出来るそうだ そういえば北海道新聞で見たような



山頂へは大岩を乗り越えて登っていく 
同行の方は慣れているのかスイスイと迷わず登るが私はとゆうと両手を使い、あっちの岩、こっちの岩と慎重に登るので遅い!!

それでもやっと山頂だ!人が多く一緒に写ってしまう 
左端の方が同行しいろいろ山の話を聞かせていただいた方だ



2229? 飛行機以外、人生で一番高いところに来た ここ白雲岳は北海道で第三位の
標高なのである

 

白雲岳山頂まで駐車場から3時間 
ゆっくり花を見ながらだからもっと短縮出来たろう 
これで3つの峰を予定どおり登った 

山頂で早めの昼食を食べているとガスが晴れてあの雪渓が目の前に 
皆が一斉にカメラを向ける 
左の山は後旭岳 この展望もわずかな時間で終った ちょうどいい休息タイムとなる 今日はツイテルな!


これが見れて今回の目的はほぼ終了だ

 

登りをそのまま降りるのもよし
稜線に沿って左側の雪渓を行けばより緩やかに降りれる

 

この白雲の下のお花畑も見事だった

エゾコザクラ

 

アオノツガザクラ

 

エゾヒメクワガタミヤマキンポウゲ

 

ヨツバシオガマ

 

白雲岳のお花畑が終われば先ほどの礫地帯が赤岳まで続く


見落とした花はないようだがキバナシオガマの見事な株に驚く

 

帰途途中の赤岳山頂 人人人だ! 
時間はまだ午前11時 帰りに楽なタイムで来ている

 

難しいところが少ないこの登山ルートで雪渓を下るときが注意だ 
さすがに尻滑りは出来ず、靴を滑らせながらなるべく登りルートと別ルートで降りるがビビッて何度か転んで恥ずかしい・・・
それでも変化のある下りも楽しいものだ 



お花畑ではチングルマが日の光をたっぷり浴びている きれいだ~

 

帰りはとんとん拍子 再度コマクサ平で撮影し他の花々もたっぷり撮影した 
おそらく今までの登山で一番の撮影枚数だろう

ゴゼンタチバナ

 

コマクサ平が過ぎればコマクサともお別れ
初見の高山植物の女王をたっぷりと見ることが出来た

 




雪渓のトラバースのみ慎重に歩き、ニセイカウシュッペや平山の山並みを見ながら楽しく降りる

 


駐車場が見えて来た♪

 

石狩岳方面

 

平山方面

 

無事到着!靴を洗う場所があるのもいいね

 

大変楽しい登山で大満足!ひとつあるとしたら雲やガスでトムラウシ方面がまったく見えなかったくらいか 
今だけ、ここだけの花も満載で雪渓登りもあり岩登りもあり変化があって疲れを感じさせない

登山者も多くて賑やかだったから熊鈴は不要だった
次回は高原温泉から緑岳を経て白雲岳まで行きたいなと




最後にちょっとしたトラブルが
無事に駐車場に降りてきてエンジンスターターのスィッチを入れたはずなのにエンジンがかかっていない
「あらら 電波が届いてなかったか~アツいだろうな~」

しかしリモコンでドアが開かない??「電池がないのか まいったな~」くらいの感じだったがキーで開けても他のドアの反応がない?
「ええ?」キーを差込、廻しても反応なし「で~~エンジンがかからん!!」

もう頭がパニックで・・・なんてツイテないんだ!最後の最後で・・・バッテリーかぁ
携帯で連絡?でも圏外だしな~ 入山口に小屋があり人が常駐しているので説明し連絡を取りたい旨を伝えると 
ちょっと下ったところで電波届きますよ皆さん上にかざしてやってますからとそっけない 
もう少しアドバイスないのかな~んもう!


どうしようかとトボトボ車へ戻るとき2台の車でバッテリーケーブル接続中だ!!
「あの~すみません 次おねがいします」「どうぞどうぞ」やったーなんて素敵な人だ 

聞くと他にもライトのつけっぱなしの車があるとのこと 
皆さん早朝からくるから気づかない人が多いみたいだ 
一人で行動すると他人の優しさがよけいうれしく感じる 

やっぱり今日はツイテいたよ  


運転中に雪渓をあるく登山者が見えた