北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

夕張岳 (23山目)

2021年08月09日 16時27分12秒 | 山登り 空知

 

 

登山日:2010/8/14

山名:夕張岳
標高:1,667m
場所:夕張山地
コース:大夕張コース
標高差:1,168m

ガイド標準時間:登り4時間10分 下り3時間 計7時間10分
ガイド評点:60点(中級)

札幌発:3:22
登山口着:5:55
出発:6:09
山頂:10:02
所要時間:3:53
駐車場着:14:09
登山時間:7:38

 

かねてから計画中の花の名山、夕張岳に登る。
アポイ岳、赤岳~小泉岳とならんで固有種の花が多いので有名な山だ 
ユウバリコザクラやユウバリソウなど有名どころは終了しているが最後の花を見るために選んだ 

それにしてもシューパロ湖を渡ってから登山口までが長いな~ 
途中からダートで路肩がえぐれてロープが張られている箇所もあり安全運転のためさらに時間が掛かった。

有名な山のお盆とゆうこともあり混雑を避けるため早朝出発
途中は1台も車の陰もなかったが駐車場にはすでに3台の車がいた。

6時9分記帳し出発



登山口からわずか1分で正面に滝を見る。
ペンケモユーパロ川の支流だがもちろん滝マークはない 

これからの長登山へ向けて幸先のよいスタートだ



そしてコース分岐へ 
水場のある冷水コースを進む 6.7kmかぁ~長いなぁ

 

季節はもう秋に向かう
エゾホソバトリカブト

 

ふぅ~急登続きでバテバテ 
結構しょっぱなからキツイなぁすっかり汗をかかされた。 

この水場はまさに天国の水だ。
もう一つの馬の背コースはすぐ夕張岳ヒュッテがあるので汗のかかないうちに水が手に入るがその後はない
やはり冷水コースを利用する人が多いみたいだ。

 

 

両コースの合流地点 ここまでスタートしてから1時間20分。

コースは水びたしでまるでミニ沢状態 靴も濡れてきた
相変わらず先は長い・・・

 

 

沢地で多く見るダイモンジソウがこんなところに
小さな株も大文字に見える

 

 

石原平はシラネアオイの時期に来たらいいのだろうなぁ

 

望岳台から見た滝ノ沢岳。
とんがり頭がかっこいい ガスさえなければ右側に芦別岳が見えるのだが今日な無理かも
ここはいい大休止場所 休憩休憩と

頂上まであと3.6km 



 

望岳台から少し山側をトラバース的に進むと真上が前岳
見上げると鋭い山頂



前岳を巻くように進み、憩沢に到着。
ここも沢に水パイプが差し込まれているので水場になっているのだろう
おそらく春には結構なお花畑になっているのでは

 

シオガマキク、ミヤマアズマギク

 

イブキトラノオ

 

ミツガシワ

 

他にナガバキタアザミ、ミヤマリンドウなどを見る


ここへ花を見に来た主目的のひとつ 
ミヤマアケボノソウに会えた


これは実に魅力的な花ではないか

 

湿原地帯に入るとさらに前記の花たちが咲き乱れている 
まだ間に合って良かった
シナノキンバイも2輪だけ残っている! 退屈しない行程だ。




名前がかっこいい男岩の前で ガスで暗い
頂上まで2.4km まだあるなぁ 




 

 

行程はガマ岩を越えてひょうたん池も通りすぎる。

この辺はそんなに苦ではないが前岳を巻くときに少しの下りがあっただけで登りばかりだ
帰りは楽だと思うが・・・

 


さらに春はユウバリコザクラで綺麗な蛇紋岩崩壊地を過ぎる 
木道になると足取りも軽くありがたい 

エゾオヤマノリンドウ、シオガマキクやミヤマアケボノソウが増えてくる。

 

 

お花畑へ到着。
あの丘を越えていかないと夕張岳山頂は見えないのだ 
中々姿を現さない山だね~

あと1.2km 

シロウマアサツキ

 

シオガマキク

 

ここで花の主目的のもうひとつ ユウバリリンドウに会えた! 
この花も今が盛りかな 
たくさん見ることが出来ましたよ。






とんがり頭の釣鐘岩を超えて頂上まで残りは 800mになった

 


エゾウサギギクの群落、タカネナデシコなど撮影しながらやっと吹き通しに到着。




なんといってもユウバリソウの群落が有名だが ね 春の花だからさ 今はこんな感じ



頂上まで 500m!!

 

 

やっと夕張岳山頂の全容が 遠かったな~今までで一番遥かなる山だった。
最後の登りも大変そう 

残りあと半分のところで鳥居出現 
ここで最後の休憩をとる この廻りも各種の花が咲いている


さあ あとひと息だ!



ここまで何人かとすれ違ったが最後の方に聞くと今は山頂には誰もいないよとのことで独り占め
でも急登がきついね あれだけ登ってきて最後の登りだから余計につらい
わっせわっせだとかエイホエイホだとか自分に鞭入れて最後のひと頑張りして

10:02 無事頂上到着 所要時間は3時間53分 ゆっくりだった



山頂からの展望は?

ない!笑
ガスが濃くてもう少し太陽が昇るころじゃないと無理みたいだね 
天気予報は見てきたけど山の天気なんて変わりやすくて見れたらラッキーだよ と慰める



市街地が見えた 左側に芦別岳があるはずなので富良野盆地かな?

 

今日は保冷剤セットにチーズ、ソーセージを入れて来てコンビニで買ったパン2個で遅めのブランチを楽しむ 
風がちょっとあったので丁度いい
岩陰で食べたが冷えていてうまいね~次回より毎回用意しよう

食事が終った頃、2名、1名、と次々到着してきたが皆さんやはり最後の登りがこたえてるみたい 
食事とガス晴れを待って大休止40分で山頂をあとにするが結局、景色は見られず・・・ 

ガックリだが仕方ない

 

行きにゆっくり時間をかけて花を探し撮影したので帰りはスイスイと降りるだけ
実際にあまり撮影はしていない。

山頂直下にコケモモの実 これは気づかなかった 花を見たかったな~

 

後ろを振り返ると中央に夕張岳の山頂が 

やはりガスも少しづつはれて来ているみたいだ 現在時刻11:11分

バイバイ 又、来年?かな?w

 

望岳台まで戻ってきたときガスがとれて芦別岳が姿を現した。
左奥の尖っている山は布部岳?その手前にかぶっているのは札振峰か 

いずれにしてもやはり昼過ぎから晴れてきたみたいだね 

 

分岐は馬の背コースをのんびりと森林浴しながら降りた 
ヒュッテも見たかったが多分次回は冷水コースでおいしい水をガブ飲みして下山するかな

 

国土地理院の地図で夕張岳への登山ルートを見るとヒュッテの手前に滝マークがある 
そしてその近辺の登山ルートでコブのカーブが二つあるはず 

その二つ目のカーブにさしかかると大きな轟音が聞こえた 
下山して体も足も疲れてはいたがどうだろうか?おっと滝らしきものが見えているぞ 

踏み跡もない坂道を藪に分け入りミニ沢を3つくらい越えて藪を越えて川を見る 
あまりの水量と規模に言葉を失う 

とにかく1箇所からではとても全容を見ることの出来ない段瀑なのだ。 
これは最上部と思われる

 

 

寄り道したため戻りが遅くなり廻りの車も結構帰っている 
それでもゲート前に止めきれず林道横に駐車している車もありあらためて人気の山と再確認した。
大雪や十勝連山より野性味があり熊の居そうな雰囲気満点だったが会わなくて良かった。



滝も花も初見含め多数撮影出来て展望以外は満足の登山であった
次回は残雪残る春がベストな花の山。
距離があるため今になって腰、膝、アキレスなどが痛い 
あさっても行きたかったがこの状態では無理だろう 

まあ天気も悪そうなのでいいか!