北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

芦別岳 (52山目)

2021年09月29日 20時46分01秒 | 山登り 空知

 

登山日:2011/8/29

山名:芦別岳
標高:1,726m 
場所:夕張山地
コース:新道コース
標高差:1,401m

ガイド標準時間:登り4時間20分 下り2時間50分 計7時間10分
ガイド評点:75点(上級)

札幌発:3:51
登山口着:6:10
出発:6:26
山頂:11:19
所要時間:4:43
駐車場着:14:44
登山時間:7:18

 

今回の芦別岳と次回の山は、当初の計画通りガイドブックでは「上級」の山で 初チャレンジだ

果たして今までにない私的に大変な山登りになった
しかし実に記憶に残る山登りとなったねぇ
思えば山登り前半のピークだった。


さて芦別岳、コースはもちろん「新道」だ


朝、6時半に出発。
月曜日で寂しい登山になるはずだったが
直前に二人組みが登って行ったので少し気が楽になった。

よし!と気合を入れて出発



いきなりの急登から始まり
見通しの良くない林間の登りになる
これは8月の直射日光が当たらないのでありがたい

この時点で出発から約45分



やがて急登が続き約1時間ちょっとで見晴台。
表大雪が薄く見える

 

ここでラン科のオオヤマサギソウを見る

 

まだまだ登りは続く しかも泥土が多い
さすがに疲れは早いし汗だくとなる

ここで思わぬ珍客
いや こっちが主か

 

新道と旧道を結ぶコース「覚太郎コース」のある鶯谷
出発から約2時間でもはや疲れはてた


だがガイドでは2時間半だからペースはいいぞ

そういえば数年前に滝を見るために旧道を登ったが、途中で登山者が現れて驚いたのがこの短縮コースだった。

登山者曰く「新道を登っていたがこんなにキツイ山とは思わなかった」
山頂はあきらめたが、せめてもので覚太郎コースから旧道に来たのだ。

一緒に下山し旧道登山口から新道登山口まで、車で送ってあげたら
ミカンやら飲み物とかいただいた思い出がある。。。。。。

 


やっと尾根上に出て登りも一息
正面にドーンと夫婦岩
ここからの眺めは壮観だねぇ


右端はスキー場のある富良野西岳

 

 

暑さと登りでバテバテ状態
早くも疲れがピークになり急登や鶯谷で休憩が長くなる

この時点でガイドのタイムを超えるペースは
やめて、下りのためにゆっくり登山に変えた

やっと上りきった半面山はこんな山頂だった

 

 

 

ここで大休止したら出発からすでに3時間が経っていた

先に進む二人組みは見えず心細いのは
熊の心配よりバテバテの体だった


それでもまだこれからと立ち上がり出発だ!
目指す本峰と霊峰山がやっと見えた




それにしても・・・・これからあの二つを登るのかと
思ったら心が折れそうになった・・・

 

 

ここからはコルまで下りになる
降りたところはちょっとした湿地帯になり
小さな沼もあった 熊が好きそうだなぁ 熊鈴全開で通過。




ここから霊峰山への登りなので気を引き締めて!






残念なことが一つ

霊峰山を登り始めに下りの若い男女とすれ違う
挨拶もそこそこの態度に不審に思い振り返ってみると
その手に大きなビニール袋 

透けて見える中身は色からしてエゾオヤマリンドウだろう……

 

 

この山もジグザグで進むが疲れが取れず
その場その場での休止が多くなる

それでもガイドより10分遅れで山頂だ



いよいよ残すところは本峰だけだ
カッコイイね


ちょっと奥に小高い場所がありそこからの眺めがいい

 

再度、コルまで降りるがここの登り返しはちょっと嫌な感じだ
そのためにも頂上へ行ったらゆっくり休憩が必要

一部道が崩壊して崖側が危険だ


しかし対面や本谷など景色が素晴らしい
最低でもここまで来ないと見れない景色に感動しながら気持ちを奮い立たせる



 

 

 

 

おっと ちょっと古いと見て少し安心

 

 

そして最後の登り

ジグザグに登り振り返ると本当に景色が素晴らしい
休止も繰り返しとりながらゆっくりと登るとそこは
お花畑に


まだヨツバシオガマもウサギギクもオトギリソウも
タカネトウチソウもイブキトラノオもミヤマリンドウも
・・・

 

 

 



よかった

 

勢いが出て直下から

 



 

そして最後の岩稜は適当なところからつめて……



 

 

無事山頂へ




約4時間50分の今までで最長だった

恥を晒すようだが
山頂について涙が出た

それは達成感よりも、もう登らなくていいんだ
のほうが強かったと思う。

 

山頂からはやはり他の山を確認する

夕張岳はガスで見えず、隣のポントナシベツ岳

 

ギザギザの崕山は少ししか見えなかった

 

来た道を振り返る

 

 

山頂で一人の時間をゆっくり過ごしていたら旧道から若者が一人で登ってきた

山に詳しい若者としばし山談義
こうゆう交流が愉しいのも山のいいところ
およそ地上では話などしないだろうに。

 

確か大学で植物を勉強していると言っていたので高山植物に興味があると言ったら
「旧道側に降りた陰にミヤマアケボノソウが咲いていましたよ」

「エ!ホント」と 感謝だなぁこの花が好きでね

 


ガスが多くなり夕張岳や十勝連山ももはや見えない
若者が新道を下山するのを待って下山を始める

 

しばらくは来ないだろうな




山頂から霊峰山方向を見る
登山路がくっきりと

 

下山中も花を撮影しながらゆっくりと降りた
本峰から霊峰山までが花の種類が多い

レブンサイコ


ヤマハハコ

 

チシマフウロ、ハイオトギリ


イブキトラノオ


エゾウサギギク、タカネトウウチソウ、ハイオトギリ


ヨツバシオガマ


チシマアザミかな


エゾトリカブトかな


ウラジロナナカマド

花は時期が変って春から夏はもっと多くの花が咲くことだろう

 

この景色にもサヨウナラだ

 

 

半面山からの下りが異常に長く感じた
日陰は泥のまんまなので滑って尻もちもあった

どの山もそうだが、登山口や駐車場が見えたときの安堵感
これが今回は特にあったなぁ

 

 

山頂にはまずまずゆっくり出来て

花も見れた

景色は今ひとつだったが登頂自体はうれしい限り

しかし帰りが異常に長く感じた

おそらく今までで一番長く感じたのではないか

その割りには足に異常はなく

暑さによる疲れが一番効いたのかも

次回は旧道からの手もあるが・・・

新道含め、暫くは敬遠したいか(笑)


まずは体力をつけること!!

 

山頂での若者との会話に

「新道でヘロヘロ状態なのだからニペソツ山なんて無理だよねぇ」

「いいえ!新道を登れたのならニペソツは登れますよ!」

「ホントに?」

「大丈夫ですよ!」

 

若者よ
君の言葉は十年経った今でも覚えているよ



8月29日訪問

 

 

 



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