北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

ニペソツ山(108山目)

2022年01月04日 20時55分26秒 | 山登り 十勝

 

登山日:2014/7/3

山名:ニペソツ山
標高:2,013m
場所:東大雪
コース:一六ノ沢(杉沢)コース
標高差:987m

ガイド標準時間:登り5時間30分 下り4時間20分 計9時間50分
ガイド評点:65点(中級)

札幌発:0:00
登山口着:4:20
出発:4:50
山頂:11:30
所要時間:6:40 
駐車場着:17:00
登山時間:12:10


ニペソツ山は2011年初登頂、2012年最高の天気で2年連続登頂、2013年標高年だが途中撤退
そして4年目の2014年 満を持してのリベンジ。

前回の撤退を反省に9月から日照時間の長い7月に、
登山口到着からすぐに登れるように時間を調整した。

 

前年涙をのんだ同行者を誘い札幌を0時に出発。


登山口駐車場の位置はまずまずで6~7台目だったであろうか

さ~て準備運動をゆっくりとして4時50分に出発!

 

いつもどおり沢を渡りいきなりの急登に入る。

この日は雲のため直射日光が当たらず
またゆっくりペースで進んだためか汗が少ない。



いいコンディションだ

途中の看板が新品になっていた・・・

 

小天狗の肩から再度の急登に入る。

いつもはこの辺は快晴で右手に西クマネシリ、ピリベツのおっぱい山
そして左手にはウペペサンケ山が見える。

残念ながらおっぱい山は雲に覆われはっきりとは見えず
ウペペサンケは何とかこのような状況で見ることは出来た。

 



しかしニペソツ本峰が見えるか心配になって来た・・・

 

 

小天狗の岩場はいつもどおり上を乗り越えて行く
この中段をへつっていく人が多いが、私は断然上だ。




ここから緩い下りになるのだが
ここから望む前天狗が素晴らしくカッコイイ!

 

天狗のコルで一休み。



ここからの前天狗への登りも一苦労なのだ
だが疲れを忘れさせる花々がここからスタートする。

まずはエゾノツガザクラ。

 

続いて現れたのがエゾコザクラの群生だ
年に一度はこの花を見たかったので
ニペソツで見れたからうれしさもひとしおだね。

 

水滴が付いてさらに美しくなるミツバオウレン。

 

エゾノツガザクラ

 

そしてこの花がないとね!

チングルマは群生じゃないと。

 

これからつらい登りの前に清涼感
花好きにはこの辺は楽しいでしょうねぇ

キバナシャクナゲも見ごろか。

 

前天狗の基部にてチシマヒョウタンボクも見る。
次から次へと撮影するのも忙しいうれしい悲鳴だ。

 

前天狗の登りも小天狗の高さを超え始めるころ岩場にたどり着く

ここにはナキウサギがいるのだが・・・

岩場ならイワブクロとイワヒゲだね。

 

 

イソツツジ

 

クモマユキノシタ

 

イワウメ

 

ホソバイワベンケイ

 

さてここまで来ると
石狩連峰の奥にトムラウシ~表大雪の連山が見えるのだが・・・

残念!山頂付近は厚い雲に覆われていた・・・

 



これではニペソツも無理か・・・

 

天狗平に登ってきて・・・


あの切れ間から……





おっとー!あきらめていた本峰が一瞬顔を出した!

さー撮影だ

 

 

 

もう少しズームで



本当に見れて良かった良かった!

これで先へ進むモチベーションになったね

 

 

振り返ると石狩連峰も見えて来たぞ

音更山と石狩岳は撮影できたが
ユニ石狩岳はこの日は見ることは出来なかったなぁ

 

 

さあ行こう
まずはコルまで一気にガレ場を降りていく

 

コルにはお花畑が
エゾツガザクラとエゾコザクラのピンクの競演。

アオノツガザクラとチングルマも咲いている
珍しいところでウズラバハクサンチドリまで撮影出来た。

 

ミネズオウ

 

 

花は本当に青空に合うな~

 

振り返る あれを登り返して下山するんだ

 

 

さあ~天狗岳を巻いて
いよいよ最低コルまでの嫌な下りへ



何が嫌かって・・・


これをまた登らないと帰れないのが嫌なんだよ

 

 

長い下り・・・
こんなに降りなくてもなぁ

数株だがコマクサも咲いていた
これは帰りに撮影しよっと


ん?このしおれかかっている花は・・・



ツクモグサじゃないの!


ただ一輪だけ
それも枯れる寸前だ
だがこの場所に数株(葉)があるのを確認できただけで次回の楽しみが出来た

 

 

やっと最低コルまで降りた
あとは1k登るだけ!

2年ぶりの山頂へ



それにしても看板のキズは何だ?

クマ??

 

 

最後の急勾配を黙々と登っていく。



一旦上りきればそこは切れ落ちた危険箇所
だがそこは人が立ち寄れないお花畑だ

チシマノキンバイソウ、カラマツソウ、ほか
ミヤマアズマギクが崖にへばりついて咲いている。
登山道にはクモマユキノシタがいくつも咲いていた。


ミヤマキンバイ

 

エゾノハクサンイチゲ

 

そこからトラバースに入るとガレ場に出た。

ここはナキウサギがいる場所でもある
耳をそばたて目を凝らしたが今回はついにナキウサギは見れなかった。


その代わりというか
枯れオニクがまだすっくと立っていたのでビックリだ



ツクモグサにオニク

ニペソツは珍しい花が多いね

 

 

トラバースから裏側に廻ると山頂が見えて来た。



もうここまで来たら焦ることはない
残念だがトムラウシは見えず、山頂付近もガスが多くきっと視界はほとんどないであろう

 

 

山頂までの最後の撮影花はエゾイワツメクサ。



わずかなので時期的には早かったのだろう

そして目の前が山頂だ。

 

 

そして2年ぶりの山頂へは6時間半で到達。

一人の時は4時間半だが昨年あきらめた同行者と、あわてずペースでリベンジできたのが何より嬉しい。

名峰ほど急ぐのはもったいないよなぁ




初めて会う新しい標識だ

古い標識も良かったけど

個性的な標識が似合う山じゃないかね!

 

 

さあこの山頂直下のわずかなこの場所しか咲かない花が多い
ロープが張られているのは転落防止で落ちたらただでは済まないだろう。
あくまでも自己責任の範疇で・・・


チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)

 

途中の崖に咲いていた以外は見れなかった

ミヤマアズマギクもそこに咲いていた。

 

そして本日の花のメインになろうか

エゾルリソウ。



寂しくなった富良野岳と違い4~5株はあったろうか
でもこの山頂直下しか見ていない・・・

 

そしてこれもあまり見ない

シコタンソウの咲き始め。




他にもミヤマオダマキもこの山ではここしか見ていない。



さらに特徴のある葉を持つ花。
おそらくトカチオウギかと思う

 

ホソバイワベンケイはもはや果実か?

 

キバナシャクナゲとミヤマキンバイ



小さなスペースのここにはニペソツ山の花の宝庫がある。

 

 

いつまで待っても山頂のガスは晴れず
ついぞ景観は一切見ることが出来なかった

ならばと楽しみはやはり花めぐりとなる。


さあ帰途に入る
まずは本峰の大きな降りだ。

切れ落ちた崖にはエゾノハクサンイチゲの群落が

 

その切れ落ちた崖だが上部にかすかに黄色が・・・



オオバキスミレが咲いていた。
ここでキスミレを見ることが出来たとは

だがここも崖の斜面だ十二分に注意をしないとね

 

 

少し下界のガスが晴れてきてこれから帰るべくルートが見えた。



まずは本峰のコルまで降りたらあの天狗岳への上り返し
さらに天狗平からコルへ降り前天狗への上り返しと
最後は小天狗への上り返し。

まったく嫌になるが、じゃなきゃ帰れないからねぇ

 

 

花のラストはニペソツ山4度目の登りで初めて見た

コマクサとメアカンキンバイ

 



大雪山ではよく見るがここへはいつも秋ぐらいなので見たことはなかった
群生ではなくほんの数株が登山路で見れるだけである。

 

 

上り返しは行きに無理をしなかったので今までで一番楽に感じた。

そのかわりに小天狗の岩場を越えてからの下りがやけに長く感じラストで疲れ果てた。

登り始めの急登を一気に下りる やがて沢の水音が聞こえた
登山口の沢出会いにたどり着いたときの安堵感は誰しも持っているものでしょう。




さあこの渡渉で終了。

 

 

4年連続のニペソツ登山もまったく飽きはしない

その時々で見れるもの景観や花などが違うからだ。

本峰が綺麗に見れるのか、他の山々は見れるのか、季節の花は見れるのか

総キロ数はそうでもないがたくさんのアップダウンにより身体も心も疲れ果てる

それでも登りたい山がニペソツ山

昨年の標高年に比べ以前の状態に戻ったこれからこそ
静かに名峰を楽しみたい。

 

帯広で泊まって翌日に札幌に帰ろうと思い
豚丼を食べて、お土産を買って相談すると

やはり帰ろうと下道をゆっくり走る
家に着いたのは翌日の1時すぎ 前日の0時に出発してだ。
こんなことはもうないだろうなぁ


7月5日 訪問

 



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