本日、足立区戸籍業務の民間委託によるプライバシー侵害裁判の第4回口頭弁論が東京地裁で行われ、参加しました。
ようやく被告側の基本的反論が出そろい、いよいよ民間委託された戸籍業務の現場実態が検証されて行きます。
しかし、今回被告は、戸籍住民課の窓口業務を富士ゼロックスシステムサービスに委託したことに対して、全く反省していない、段階的に是正した、国の(安倍政権の)指導に沿ってやっているので東京法務局・労働局の法律違反という指摘は納得していない、という内容を話したそうです。
傍聴していたのに「話したそうです」というのは、相手側の弁護士の発言が何を言っているのか傍聴席からは全く聞き取ることが出来なくて、その後の報告集会で解説してもらいやっとわかりました。
また、こちらの弁護士の解説によると、偽装請負や戸籍法違反の実態を検証するために、足立区に対して情報公開請求で資料の提出を求めてきたそうです。
その中に受託業者である富士ゼロックスシステムサービスから足立区へ毎月提出している『窓口業務等委託月次報告』があり、そのほとんどが「黒塗」で出てきました。
つまり都合の悪いことが隠されている可能性があります。
例えば、どのような業務でミスがどのくらいあるのか。
ミスの内容はどのようなものであるのか。
受託業者と足立区戸籍業務担当課の間で、毎月情報交換を行っている記録などです。
これは業務内容が検証できる重要な証拠資料です。それが「黒塗」で出てきたのです。
今後、この証拠の開示、提出を被告足立区長側に要求し、文書提出命令を請求していくとしています。
公務員がやっていれば開示されるものも、民間の富士ゼロックスシステムサービスだと不開示(黒塗)というのは、知られたくないこと、重大な違法をやっているとしか思えません。
今後の裁判もますます重要になってきます。
次回第5回口頭弁論は5月27日(金)10時半~です。
多くのみなさんの傍聴を呼びかけます!