沖縄知事選 デニー氏再選へ第一声
人権尊重の虹色宣言
任期満了に伴う沖縄県知事選が25日、告示され、現職で「オール沖縄」の玉城デニー知事(62)、自民・公明推薦の佐喜真淳前宜野湾市長(58)、下地幹郎元衆院議員(61)が立候補しました。名護市辺野古の米軍新基地建設反対のデニー知事と、岸田政権が全面支援し、新基地推進を掲げた佐喜真氏との事実上の一騎打ち。デニー知事は過去2回の知事選に加え、新基地反対の民意を改めて示し、「これが県民の3度目の正直だと政府に堂々と突き付けてやりましょう」と訴えました。9月11日投開票。
(写真)県知事選勝利へ「団結ガンバロー」をする(左から)日本共産党の渡久地修県議、社大党の上原カイザ県議予定候補、玉城デニー知事、翁長雄治那覇市長予定候補、城間幹子那覇市長、山川仁豊見城市長=25日、沖縄県庁前 |
来月11日投票
出身地のうるま市で第一声をあげたデニー知事は、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前、米軍普天間基地を抱える宜野湾市などをめぐり、知事選と同日投開票で行われる宜野湾市長選のナカニシ春雅予定候補や、10月の市長選で再選を目指す山川仁豊見城市長らとともに勝利を訴えました。
那覇市での出発式でデニー知事は「普天間基地の一日も早い危険性除去と閉鎖・返還、辺野古に新しい基地は造らせないことを明確な争点としてたたかっていく」と強調。「辺野古新基地は軟弱地盤の存在で絶対に完成できない。辺野古新基地建設をやめさせよう」と呼びかけました。
デニー知事は、宣伝物に虹色を取り入れたことにふれ、「どの人権も尊重するという虹色宣言です。すべての人の人権を守り、尊重し、子どもからおとなまでみんなが明るく笑顔で暮らしていける沖縄の未来のために勝利へ力を貸してほしい」と呼びかけました。
知事選と同日投票の県議補選に挑む上原カイザ予定候補、10月の那覇市長選に立候補する翁長雄治氏も必勝を呼びかけました。
今回は初めて沖縄統一地方選が同時に行われ、自民党は大量立候補で知事選の得票増につなげる狙いです。現時点では政府丸抱えの自民陣営が組織戦・宣伝戦で先行、序盤から大激戦となっています。