訪問活動を連日続けていますが、生活保護をたたく話が必ず出ます。
お笑い芸人の母親の生活保護受給のニュースが話題になっていることを感じます。
「生活保護をもらってお酒ばかり飲んでいる」「パチンコばかりしている」「都営住宅に住みながら高級車に乗ってる」「子どもが近くに家を建てて住んでる」「部屋の中は超豪華」「もっと厳しくしらべてほしい」「一度もらったら調査はほとんどなし」などなどまことしやかに語られます。
そして「自分は少ない年金で細々と暮らしている」「真面目にやってきたのに年金は少ししかもらえない」「ぜいたくなんてできない」と自らの大変さを生活保護たたきで解消しているような気がします。
でも、年金が減らされて、働く所が無くて、社会保障が削られて、生活が苦しくなっているのは誰のせい?
こんな貧困と格差を広げてきた政治をすすめてきたのが民主党政権、そして元自民・公明政権じゃないですか?
また国会では自民党が給付水準の10%引き下げを発表し、小宮山厚労相が給付引き下げや扶養義務強化の検討を示しました。芸能人の事を話題にして生活保護をたたいている間に、セイフティーネットが削られていく…憲法25条で保障されている生存権がないがしろにされていく…
これでは本当に困っている人たち、「命の危機にありながら生活保護は申し訳なくて受給できない」という申請の足が遠のく恐れを感じます。
また生活保護を受けている人たちが精神的に追い詰められて、後ろめたさをおぼえて命を絕つ人が増える、「生活保護をきられたら生きていけない」という人たちを生んでしまいかねないと思います。
本当に必要な人に手が届かなくなることはどうしてもやってはいけない、許せないことです。
貧困を広げてきた政治家が、芸能人をたたくことで自分たちの責任を隠している、こんな政治を変えていかなくてはならないと強く思います。