プライバシーが危ない!
会場から告発の発言が次々「偽装請負はのがれられない」
6月17日(火)区役所庁舎ホールの座席を埋め尽くす500人の区民・関係者が集まり、足立区政の外部化を考える会主催の「6・17区民集会 自治体の役割と公共サービスのあり方を考える」が開かれました。
開会のあいさつにたった黒岩弁護士は「国保・介護保険・会計管理、さらに課税の委託を進めると宣言している。このような状況が続くのであれば、裁判に訴えてでもたたかう」と述べました。
区議団のぬかが区議は「待ち時間が長くなったのは民間業務の後、区職員がそれを再確認するため、いわば二重行政となって時間がかかっている。経費節減にもならず、約1100万円の支出増になっている」と指摘。
区職労の二見書記次長は「民間委託で減り続けきた区の職員では、大災害時に区民の生命や安全を守れない、窓口に区の職員が座らなくなると、区民の声を聞く機会が失われ、区政に反映できなくなることが心配されると話しました。
講演に立った久保木弁護士からは、「民間委託でサービス向上と公費削減の実現は神話。公務の市場化は、労働条件の悪化サービスの低下。さらにプライバシー危機に、区役所が労働法違反の偽装請負を行うことは、逃れられず、住民運動と公務労働者の共同で、民営化を跳ね返そう」と話しました。
集会に参加した区民からは、実際に窓口で長時間待たされた体験などが話されました。「富士ゼロックスが時給千円で職員を募集、1日7時間・月20日で14万円にしかならず、これで専門性の高い仕事はできない」との発言がありました。
最後に区職労鈴木委員長が、「区職労も皆さんと一緒に委託撤回めざして頑張ります」とあいさつ、集会を終えました。