以前、このブログで書いたユキとヒデの「白い波」が聴けるコンピ・アルバムが出ていた(ちなみに、「白い波」のドーナッツ版はネットで3,000円くらい)。「ソフトロック・ドライヴィン」(ユニヴァーサルミュージック1,300円)というソフトロック・ヒッピーズシリーズ(このシリーズ名もすばらしい)の1枚で、昭和40年台の和製ボサノヴァなどが25曲収められている。ユキとヒデ「白い波」のB面だった「長い夜」。安田南が歌った「赤い鳥逃げた?」、これは藤田敏八監督で桃井かおり(ヌードで登場します)のデビュー作だった同名映画の主題歌、さらに西田佐知子「きのうの涙」、まだ夫婦だったマイク真木と前田美波里のデュエット「空には名前がない」など、西暦ではくくれない、まさに昭和40年代和製ポップスのレアモノばかり。とりわけ「白い波」は和製ボサノヴァとしてはかなり完成度が高いことが分かる。まあ、この25曲を全部知っている人は相当ヒップだと思うが、アストラッド・ジルベルトが日本語で歌う「ストリート・サンバ」なんてーのも入っていて、とにかく楽しめるアルバムだ。
それにしても、このアルバムには「赤い鳥逃げた」などを作曲している樋口康雄の曲がかなり収められているが、この人の楽曲は、例えば石川セリのデビューアルバム「パセリと野の花」などで聴けるように、ニューミュージックといわれた和製ポップスのなかでも、とてもモダンでスケールの広がりを感じさせる曲が多かった。「パセリと野の花」には名曲「八月の濡れた砂」のほか、「鳥が逃げたわ」という「赤い鳥逃げた?」の続編のような曲もある。この人の曲で僕が好きだったのは、やはり石川セリが歌った「遠い海の記憶」。これは、NHK少年ドラマシリーズ「つぶやき岩の秘密」の主題歌だった。アレンジがビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のようだった覚えがある。そういえばこのドーナッツ版もあったはずだが。
それにしても、このアルバムには「赤い鳥逃げた」などを作曲している樋口康雄の曲がかなり収められているが、この人の楽曲は、例えば石川セリのデビューアルバム「パセリと野の花」などで聴けるように、ニューミュージックといわれた和製ポップスのなかでも、とてもモダンでスケールの広がりを感じさせる曲が多かった。「パセリと野の花」には名曲「八月の濡れた砂」のほか、「鳥が逃げたわ」という「赤い鳥逃げた?」の続編のような曲もある。この人の曲で僕が好きだったのは、やはり石川セリが歌った「遠い海の記憶」。これは、NHK少年ドラマシリーズ「つぶやき岩の秘密」の主題歌だった。アレンジがビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のようだった覚えがある。そういえばこのドーナッツ版もあったはずだが。