ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

「お城のエヴァンス」トリオにマイルスを加えたら

2007年05月08日 | 音楽
 昨年11月から関わっていたハードな仕事がようやくフィニッシュした。始まりがあれば、終わりはあることは分かっていても、何はともあれ、無事終了してメデタシだ。おかげで、4キロ痩せましたが、連休ゴロゴロで、リバウンドかな。そんなわけで、ご無沙汰していた皆さん、一杯やりましょう。誘ってください、誘います。

 この間、ほとんど読書らしい読書をしていないが、ジャズはよく聴いていたので、名盤紹介の類のガイドブックなどは、よく読んでいた。データを見るという感じ。こういうのは、何度見ても飽きることはないし、あまり考えなくていいので、同じ本を繰り返し見ていた。「ヴァン・ゲルダー決定版101」は、昔のブルー・ノートを改めて聴くに気にさせてくれた。

 ジャズ関係の本を読んでいて思うのは、ミュージシャンに関してしっかり考証した本が少ないということ。その点、中山康樹著「エヴァンスを聴け」「ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄」は、前者は詳細なエヴァンスのディスコグラフィとして、後者は、抄伝としても面白く、この数カ月でエヴァンスのCDが増えたのは、これらの本のガイドがあったからではある。

 もう一つは、寺島靖国の本「JAZZピアノ名盤500」「辛口!JAZZノート」など。これは、いままであまり聴く気にならなかったミュージシャンの扉を開いてくれた。JAZZのガイドは、どれを見ても、マイルス、コルトレーン、モンク、ロリンズ、エヴァンスと相場は決まっているので、JAZZの視界を広げてくれる水先案内人として役立った。和田誠「いつか聴いた歌」、和田誠・村上春樹「ポートレイト・イン・ジャズ」などの昔の本も引っ張り出してきて読みなおした。

 そんなわけで、最近よく聴いているのは、なんといってもスタン・ゲッツ。この半年がなかったら、僕はスタン・ゲッツをボサ・ノヴァしか聴かずに忘れてしまったかもしれないのだ。トミー・フラナガンもいい。サド・ジョーンズ作品集「レッツ」がすばらしい。ヴォーカルでは、ダイアナ・クラールの初期。あとは、エヴァンス。「お城のビル・エヴァンス」として知られる「モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス」を聴くと、このトリオにマイルスを加えて聴きたかったと切に思う。「ワン・フォー・ヘレン」を聴きながら、僕の中ではマイルスのオープン・トランペットが鳴っているのだった。


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