ノルウエーのピアニスト、ヘルゲ・リエントリオの「to the little radio」がいい。タイトル曲は亡命ドイツ人作曲家で、ハリウッドで映画音楽など手がけながら赤狩りで追放され、東ドイツに帰還して作曲活動を続けたハンス・アイスラーの曲。ウェイン・ショーター、トニー・ウィリアムス、フレディ・ハバート ? なんだかかつてのVSOPかな、カーラ・ブレイといったコンテンポラリーな面々の曲と、「amapola」とかコール・ポーターの「so in love」、ハンプトン・ホーズの「sonor」といった佳曲ぞろいなアルバムで、1曲目「grandfathers waltz 」でいきなりしびれてしまう。このエヴァンス好みなジャズワルツのほかは、ほとんどがスローで演奏され、冬の午後にじっくり聴くと、so in love になってしまうのだが、決してセンチメンタルではなく、ずるずるひきずらないハード・ボイルドな哀愁が心地いい。やはりショットグラスでウォッカをキュッとひっかけたくなるのだった。アルバムジャケットも素敵です。
最新の画像[もっと見る]
- まるでトランプ復権を称賛するかのような映画「グラディエーターⅡ」 4週間前
- まるでトランプ復権を称賛するかのような映画「グラディエーターⅡ」 4週間前
- 小田香監督「Undergroundアンダーグラウンド」は暗闇と水のゆらぎの映画だった 2ヶ月前
- 小田香監督「Undergroundアンダーグラウンド」は暗闇と水のゆらぎの映画だった 2ヶ月前
- 小田香監督「Undergroundアンダーグラウンド」は暗闇と水のゆらぎの映画だった 2ヶ月前
- 風太郎先生が泣いているぞ! 「八犬伝」の退屈な2時間半 2ヶ月前
- ちょっと期待外れのフュリオサ 3ヶ月前
- 蛇の道はヘビー 3ヶ月前
- ミッレミリアのレースシーンがすごいフェラーリ 3ヶ月前
- 新宿七景 5ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます