雨のレース

今日のマラソン大会は、雨の中で行われた。

悪天候になることを予想して、
それなりの対策を取ったランナーもたくさんいただろうが、
それでも気温が低かったり身体が冷えたりと大変なことも多かったことと思う。

冷たい雨が降る中、長時間走り続けたランナーの方々
「どうもお疲れさまでした。」と言いたい気分だ。

今朝起きてみたら外は雨。
雨の中を外に走りに出る元気もなく私はダラダラと過ごし
「東京マラソン」の中継が始まるのをじっと待っていた。

車椅子の部がスタートし、10分後フルの部がスタート。

一般ランナーの数が多いこと多いこと。
三万八千人というから驚いた。
応募者数も三十万人と言うからすごい倍率だ。

そんな中抽選に当たって走ることができることになった人たちは
雨であろうが、晴れであろうが、
このチャンスを逃すことはできないという思いでスタート地点に立ったに違いない。

透明の合羽を着た人や、ポンチョを着た人たちがたくさんいるのも見えた。
もしかしたら、寒さ対策として
カイロをどこかに張り付けて走った人もいるかもしれない。

雨が降ったら、どうしても熱を奪われるから本当に寒くなる。
動きも小さくなってしまうのでフィニッシュまで時間がかかる。

今日のレースでは、注目されていた大迫傑選手が29キロ付近でリタイアした。
テレビを見ていたら、走っている時の表情が不安げで
何だか変だなとは思っていたが、まさかのリタイア。

歩道を歩き始めた大迫選手を見たら、
肩や腕などがブルブル震えていていた。

「スタート時点から寒くなって身体が動かなくなった。」
というコメントが大迫選手からあとから出されたが
体調もあまりよくなかったのではないかという気もした。

いくらトレーニングを積んでいる人であっても
体調万全だと思ってスタートした人であっても
どんなことが起こるか分からない。

例えば転倒するとか、他の人と足が絡んで転倒し怪我をするなんてことも
十分起こりうるのだから、突然のハプニングに泣かされることもあるわけだ。

今日のレースで、きっとどの人にも、大なり小なりのドラマがあったに違いない。

沿道の声援を受けて頑張れたとかハイタッチをして元気をもらえたとか
そんな思い出が残った人もたくさんいるだろう。
反対に力を十分出せずに悔しい思いをした人もいるだろう。

今日のレースを思い出を記憶にとどめて、また次のレースに向けて挑戦してほしいと思う。

私は今日の東京マラソン中継を見て、フィニッシュが東京駅の真ん前だと知り
一度はこのコースを走ってみたいと心から思った。

私が走った時とコースが変わっているのは知っていたが
こんなふうになっていることを知って
来年の東京マラソンにエントリーしてみようという気持ちになった。
抽選が当たるかどうか分からないが、必ずエントリーはしてみようと思っている。