風が強い日

天気予報通りの、風が強い日だった。

天気が回復したと思ったら、風が強く
しかも気温もあまり上がらず寒く感じる。

そんな中を外を走りに出たのだが
向かい風の時は、本当に前に進むのが大変だった。

体を前傾姿勢にして、足を踏ん張るようにして走らないと飛ばされてしまいそうなぐらい。

【これは西北西の風かな？
　今度のレースでは、どうやら川沿いを走るのに西北西の風が吹くところを走るらしい。
　ということは、こんな風の中を走ることになるのかもしれないな。
　今日、走ってどんな感じかつかんでおくと役に立つかもしれない。】
などと考えながら走った。

【西に向かって走る時は向かい風、
　でもこれは帰りは追い風になるってことじゃないか。
　そうだとラッキーよ！】

【前半はしんどくても、後半はスピードがアップするかもしれないってことじゃない。
　疲れてスピードが落ちそうになっていても
　風のおかげで足が前に進むかもしれないしね・・・。】
なんてことも考えた。

しかしながら、私の希望的観測は、大外れ。

今日は急な橋で有名なところを最後に走ることにしていたのだが
ここが最難関だったのだ。

橋を上り始めたころは良かった。
前傾姿勢で、小股で走ればどんどん前に進む。

だんだん橋の中央部、高さが一番高くなっているところに近づくにつれて
風の強さが増し、真横に吹き付けるようになった。

帽子は飛ばされそうになる。
体を立てるようにしたら、
煽られて車道まで飛ばされてしまうのではないかと思うぐらいだ。

どうも、シャンと走ることができにくくなった。
仕方がない、ここはちょっと歩くしかないか。

諦めて、少し歩くことにした。

最高地点を過ぎたら、また走ることができるようになったが
なかなか大変な大橋越えだった。

こんな風の強い日に走ったらどうなるかがある程度分かったから
レースの日に風が強くても何とか対応できそうだ。

よし、頑張るぞ。

もうすぐレースだ！！