ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その23

2015-02-03 19:40:25 | 日記
甲斐さんがソロとして活動する上で選ばれたメンバーは
スタジオ・ミュージシャンの中でも
よりヒューマンで、エモーショナルな方々だそうですが

それは、例えばある日のライブで
いつの間にかワーッと盛り上がった箇所があったとしても
今日ポンとやって来たスタジオ・ミュージシャンには判らないと甲斐さん

たとえ腕が良くて、いい音を出せる人でも
そういう譜面には書けない諸々のことこそが大事なんだという
甲斐さんの思いが伝わらない、問題にしてない相手とは
一緒に演っても面白くないからなんだとか…

で、2回目のソロとしての初ツアーは
『太陽は死んじゃいない』のレコーディングに参加された
萩原メッケンさんや鎌田ジョージさん達と廻られることになったという

ただ、KAIFIVEで『History Live』を行われたこともあってか?
前年から『甲斐よしひろデビュー20周年』の記念ライブを…
というオファーが来ていたらしくて

甲斐さんいわく…やりたくなかったのね(笑)
20年っていうと、ひと区切りついてドッカリ安定してるじゃん
キャリアにあぐらをかくような感じがして…

『21』って数字は、ちょっとつま先立ってて
不安をはらみながら踏み出す感じの緊張感もあるでしょ
そういうのが好きなんだよね(笑)

それに伴って、甲斐バンド・KAIFIVEを含めた全ての曲を対象に
甲斐さんに歌って欲しい曲のリクエストが募られたそうだ(笑)

普段、即決即断の奥さんには珍しく(笑)数日間悩んだ末に
ナンの気負いもテライもヒネリもなく王道曲を選んでました(笑)

当時の甲斐報を見ると…
いっぱいあり過ぎて困る(笑)とか
一度もライブで聴いたことがないから…とか
積極的に曲名を挙げられる方もいれば

ファンに媚びるなんて甲斐さんらしくない(苦笑)とか
どうせいつものラインナップじゃないの?(苦笑)とおっしゃる方も…

奥さんの気持ちにイチバン近かったのは
『甲斐さんが歌いたい曲が聴きたい』という意見でしょうか?(笑)

ツアー前のインタビューでは…
甲斐さんのお知り合いが、昔々にCCRのライブに行かれて
ほんの15分くらいしか経ってない気がしたのにライブが終わってしまっていて
時計をご覧になったら1時間以上過ぎてたことに驚かれたそうで

そう簡単にはいかないだろうけど、そういう感じのライブにしたい
ヒット曲のオンパレードですよと甲斐さん

甲斐バンド時代にもヒット曲をほとんど演らないツアーが続いた後に
オンパレードがあったみたいですが

奥さんによると…
『テレビでマッチを見て【感触】を歌いたくなった』とおっしゃってたらしい(笑)

それはさておき、甲斐さんいわく…
今度のアルバムの色合いとこれまでの曲の色が
どういう風に絡めるかってことが問題になって来ると思う

見終わった後に体の芯がジーンと痺れてて
静かなパニックをひもとくのに何日かかかって欲しい
それは難解なパズルだってことじゃなくて
逆にあまりに明解だからっていう意味でね

ともあれ、このツアーはアルバムのお披露目だけでなく
正に『シンガー・甲斐』ツアーになったようで

ライブの冒頭のMCで、甲斐さんご自身も
『今夜は、これが甲斐だという部分を全て見せます!』とおっしゃったそうだ

当日のセトリを見ると、本編はヒット曲がめじろ押し
アンコールになって初めて新曲がお目見えするといったラインナップ♪
色合いは絡めなかったんでしょうか?(笑)

甲斐さんいわく…
当然のようにこの曲は入って来るだろう
…というナンバーは外されていて
『ちょっと、それはないだろう?』というようなものがたくさん(笑)

途中で『お待ちかねの例の人たち』が登場され(笑)
【バス通り】【ビューティフル・エネルギー】【きんぽうげ】を披露♪

大森さんは、体調不良とのことでおみえになれなかったそうだけど
久しぶりの甲斐バンドのメンバーに場内騒然だったんだとか…

当日のマスコミ向けのコメントを見ると…

甲斐さんは『新たなスタートラインに立ち
よどみない真っ直ぐな言葉で歌を投げかけたいと思います』

松藤さんは『まず、作曲を続け、コンサートをやり続け
歌い続けている甲斐さんに敬意を表します

昔と同じじゃなく甲斐さんの今の歌に今の色をつけて
楽しんでやりたいと思います』

『しかし、ドラムじゃないとこんなにハモりやすいと思わなかった』(笑)

そして、イチローさんは
『久々に皆が集まることへの感慨は勿論ありますが
いつでも自分は、そこにある曲を最高のものにするために
プレイすることに変わりはないです』

皆さんそれぞれ『再会』の喜びと
それにも増して、心地よい緊張感に武者震いなさってる感じですね

翌日、大満足で帰宅した奥さん
痺れたアタマとハートで(笑)ゆっくりパニックをひもとくつもりが
一瞬にして現実に引き戻されてしまいました…

あれから早や20年
残念ながら、せっかくの余韻は吹っ飛んじゃったみたいだけど

K-インフォメーションで聴いた甲斐さんの肉声のメッセージは
今でも忘れられないようです
コメント
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