この日限定のMCネタとしては、甲斐さんご自身のラジオ番組でも触れておられた
フランシス・フォード・コッポラ監督が
去年「ゴッドファーザーⅢ」を再編集して、配信した話が登場
「ロバート・デュヴァルに断られたくらい脚本も良くないし
もう根本が悪いのに再編集したって、変わんねぇだろ!って…(笑)
ナンか痛い…コッポラ痛々しいなあと思ってたんですよ」と甲斐さん
「『エゴイスト』って、僕のアルバムがあるんですけど、ソロになって3枚目の…
そのアルバムがどう思われているのか判んないんけど
自分の中では、どうなんだろう?っていうのがあって
曲順を変えたらよくなるんじゃないか?って、ずっと思ってて…
今回『HOT MENU』を作る時に曲順変えて…
どういう曲順にするか、すごい悩んだんですけど
やっぱり変えて良かったなあって思ってる俺は
コッポラと一緒?って…(笑)痛々しい?(笑)」と自嘲気味に話されたそうですが(苦笑)
「エゴイスト」をリリースなさった当時のインタビュー記事には…
「全体にすごく時代が見えてるっていう印象ですけど?」というインタビュアーの方の言葉に
「だけどね、このアルバムが売れるのか売れないのかは全然判らないの(笑)
作ってる時って、自分の直感が先走って、それから理論があとでつくんだから…
だけど、このアルバムは長く買われるんじゃないかと思う(笑)
俺ね、甲斐バンドの時もそういう直感があったことあるんだけど
3枚目の『ガラスの動物園』が出た時、全く受け入れられなかった
でも、自分は長く売れるだろうと思ってたし、実際、今でも売れ続けてる
中島みゆきはね、あのアルバム聴いて
『ああ、こんな風に歌えばいいんだと思った』って言ってたからね」…と記されていて
そのリリース当時の直感がどうのというより、時代が変わり
このアルバムに対する甲斐さんの感覚も歳月と共にお変わりになった結果なのかなあと…?
ともあれ…「まあ、僕、コッポラと同じ誕生日なんですけど…(笑)
この(会場の)中に、同じ誕生日の人がいても、それは関係ないですから…(笑)」と
予め、予防線を張られたにも関わらず「同じです!55歳で~す!」という男性の声が…(苦笑)
でも、カメラが回っていたこともあってか?甲斐さんはオトナな対応を見せられ(笑)
…って「殺す!」みたいなワードは飛び出さなかったみたいです(笑)
そして、やはり同じ4月7日生まれのビリー・ホリデイの名前を挙げられ
「『ストレンジ・フルーツ(奇妙な果実)』の『高い木の上でゆらゆらと揺れている』
…っていう歌詞を聴いて、こういう曲を書こうと思った」と明かされたらしい
この「果実」は「木に吊り下げられ、灼熱の太陽や風雨に晒され
あるいは、カラスに啄まれて朽ち果てて行く『人間』」のことで
アメリカ南部における黒人差別を告発する曲として有名ですが
「情景が浮かぶ曲を書こうと思った」という甲斐さんの言葉には
こういう「情景」も含まれていたんだなあと…
そうそう!「コッポラと一緒に飲んだこともある」という甲斐さんの言葉に
どよめいた方々がいらしたそうだけど、これもラジオで話されていたバーのことで
コッポラが「地獄の黙示録」をフィリピンで撮影していた時に日本を訪れ
リスペクトしている黒澤明監督ゆかりの「クレードル」に通っていたらしく
そこの常連でいらした甲斐さんとお会いになったとおっしゃってましたよね?
それはともかく…「ロマンティックなナンバーをやりましょう」と「カオス」が始まり
「じっとしていられない症候群(笑)」の我が家の住人が目につかれたのか?
「甲斐さんがこっち見て笑ってた(笑)」と主張(笑)
この日は、鈴木健太さんの立ち位置に近い席ということで
懸案の「スライドギター」に注目しようと思っていたらしいんですが
しかと確認したのは、この「カオス」だけで
「他にも3曲くらい?スライドバー付けて演奏してた」という記憶しかないんだとか…(苦笑)
まあ、続く「レッドスター」で暴れまくり(笑)
「I.L.Y.V.M.」で甲斐さん渾身の熱唱に胸を締めつけられ
「GUTS」での「ギターを弾く甲斐さん」を堪能し
…と、ライブそのものに引き込まれたみたいで
「健太くんがスライドバー付けてると気がついたのが、どの曲だったか覚えてない」と…(苦笑)
「ここで、メンバー紹介をやりましょう」と甲斐さん
「ベースギター、TOKIE!」とコールなさると
TOKIEさんは、先日のDiver City公演に続き
この日も自主的に「こんばんは!」とご挨拶(笑)
甲斐さんは、驚いたようにTOKIEさんをご覧になり
「こんなに艶やかで…」とおっしゃったそうです(笑)
続いては、ドラム…と思いきや「ビルボードツアーで、もう8年もつき合ってくれてる
健太!ギター、鈴木健太!」とコールされたらしいんだけど
甲斐さんが順番を間違われたのか?何か理由があって変更なさったのか?は不明…(笑)
ともあれ…その次に紹介されたのが「ウチの家族も含めて(笑)
色んな人から推薦された、ドラムス、吉田佳史!」さんで
甲斐さんに「何か一言」と振られた吉田さんはいつも通り(笑)ドラムセットの後ろからマイマイクをお取りになり
Diver City公演での甲斐さんのお言葉…
「チャーリー・ワッツは『ハロー!』って言ったけどね」…を受けられ「ハロ~!(笑)」と…(笑)
甲斐さんは「オリジナルバンド(TRICERATOPS)のライブでは、すごい喋ってるんだよね?(笑)」
…とおっしゃって、驚かれる吉田さんに「だって、俺、観たもん!映像…(笑)」とサラリ(笑)
続いても「公平から紹介されて…『甲斐さん、絶対会った方がいいよ』って言われて…
ソウル・フラワー・ユニオンっていうバンドは知ってたんだけど…チンドン系の変態で…(笑)
で、会ってみたら、ホントに不思議な…(笑)」
…と、今ツアーのメンバー入りの経緯を説明なさったそうですが
甲斐バンドの元ツアーメンバーで、麗蘭のドラマーでもいらしたジャラさんが
2017年から、ソウル・フラワー・ユニオンに加入されていたと知って
元々、ご縁がおありの方だったのかなあと…?
その「キーボード、奥野真哉!」さんは、コーラス用にセッティングされているマイクで
「まだ、甲斐さんには言ってなかったんですけど、ウチの母親も甲斐さんの大ファンで…
『甲斐さんに迷惑かけないように!』って言われました!(笑)」とカミングアウト(笑)
「甲斐チルドレン」に始まり(笑)「花園(ライブ)観て、ハマリました」に続き(笑)
毎回、小出しに「甲斐さん愛」を告白なさったみたいですが(笑)
ある甲斐友さんは、1966年生まれで現在55歳でいらっしゃる
奥野さんのお母様は「何歳なの?」とビックリしていたんだとか…(笑)
当の甲斐さんは「『ありがとうございます』としか言えない(笑)
身内のことはイジれないよね?(笑)」と公平さんに助けをお求めになり(笑)
「そして、ジェームズ・ボンドばりに紹介したいなあ(笑)公平!ギター、土屋公平!」とコール
今回のツアーでは、メンバーの皆さん全員に大きな拍手が贈られていたそうだけど
その中でも、公平さんに対する拍手は、ひと際大きくて長いものだったらしく
「よくぞ、ここまで戻った!素晴らしい!」という甲斐さんの言葉に
公平さんのお身体を心配なさっていたことが窺えて、奥さんうるうる…
今は亡き甲斐バンドのリードギタリストの方を重ねてしまった部分もあったのかも知れませんが…