終点ユングフラウヨッホ(3454m)到着。このアルプス最大といわれる「アレッチ氷河」が遙かに流れ下っています。2001年に周囲の山々とともに世界遺産に登録された氷河。当時この河は23.6kmあったという。11年を経過する現在、温暖化が叫ばれる地球にどのくらい削られてしまっているのでしょうか。
山をくりぬいた遊歩道を歩きます。ユングフラウ鉄道全線開通100周年にちなんで幾多の施設が新たに登場したそうです。「スイスアルプスの世界へようこそ」と迎えてくれます。
壁面にはユングフラウ地方のツーリズムの歴史が描かれていました。
鉄道建設当時の写真が並んでいました。思いつくも思いついたり、3000mの岩山にトンネルを掘るとは。この工事の始まったのは1896年(明治29年)当初はユングフラウの頂上まで鉄道を敷く計画があったようですが財源難から頓挫。山頂から約700m下の現駅ユングフラウヨッホ(3454m)が終着駅。開通は1912年。困難な歳月を経て全線営業にこぎつけたという。着工当時約100名のイタリア人工夫が麓の小屋で寝泊まりしながら三交代制で働き続けたという。イタリア人に働かせてスイス人はどうしちゃったんだろう。そして当時のスイスとイタリアはどんな関係だったんでしょうか。いらぬことが気にかかる。
ちなみに日本の鉄道は、明治5年に新橋~横浜間29kmを汽車ポッポが走ったのが最初で、電車の産声は明治28年京都電気鉄道があげたという。
祝100周年でこんなお土産をいただきました。このパスポートの中に鉄道の歴史などの説明がありました。