奇跡が生まれました。「豹」をカメラに収めて帰りましょうと帰路に向かったのですが、ヒョウの現場にスクールバス2台が通せんぼしていて進めません。このことが奇跡を生みました。違うルートでの帰路で「川渡り」に遭遇したのです。
遠くにこの姿を見てガイドさん急ハンドル。こちらの岸にはほとんどサファリカーはいません。まずはベストポジションでの観察となったのでした。
もちろん対岸しか見えませんが、シマウマがどんどん降りてきます。
シマウマはこちらに向かってくる。こちらからはヌーが渡る。こんな姿を見たのは初めて、とガイド氏もびっくりに出会ったのです。なぜでしょうと、私は考えてしまうのでした。 ワニがいるかもしれないのに、川にはまってしまうかも知れないのに、危険を冒してまで川を渡るということは、草を求めてだと聞いていたのに、こっちへ来たり向こうへ行ったりでは理にかなっていないと思ってしまうのです。草はどちらが豊かなのだ!と。
川渡りの優先権はヌーにあるようです。 シマウマは横に退いてヌーがお通りになるルートを開けてあげるのでした。
こんなに狭いところを、なにも一緒に登ろうとしなくてもいいものを、我先に行きたいのでしょうか。滑って転んで折り重なって、前進できない時もあるのでした。